マリの水彩画とグルメ

MARINE blog 水彩画家・家庭料理研究家のMariがつづるルポと日記
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ニワコヤ映画祭開催中!

2010-10-14 20:06:54 | 映画
 今月12日から開催している「ニワコヤ映画祭」は、全国を旅する移動映画館「キノ・イグルー」との共同企画です。 
 私自身の予定がはっきり決まらず行かれないかもしれない!と危ぶまれたのですが、本日、心温まるフランス映画と、フレンチカフェメニューがビュッフェで楽しめるランチがセットになった、充実した時間を過ごしてきました。

 観た映画は「ガスパール 君と過ごした季節」という1995年の作品。 南仏プロヴァンスで海辺でレストランを開こうと夢見ている少年の様な友情で結ばれている二人の不器用な男のところに、家族に置き去りにされた老婆が訪れ、共同生活が渋々始まり…というもの。
「世界から忘れられてしまった三人。そんな彼らが見つけた未来への小さな光。 音楽とやさしさに包まれた、隠れた名作です。」
 と紹介がありますが、本当に観終わった後じんわりと温かな感動に席巻されていました。 
 
 映画館ならではの、踏む砂粒の音にさえ包み込まれる様な音の体験も久々…レンタルDVDでは味わえない五感への刺激がりますね…。 ですが、その「映画館」が25人が満席のniwa-coyaさんの手作りミニシアターですから、何ともプライベートな温かさもあり、ウチシネマと映画館の良さを併せ持った空間でした。
 その後、映画に併せたフレンチカフェメニューですからね…それがショートムービーになりそうな素敵なひとときでした。

 映画を観ながら思ったことは、私や、家族や友人である私を支えてくれてる人々はみな、この映画の登場人物達の様に小さな存在ながらお互いを大切にし、愛しく思いながら暮らしてるんだよね…ということ…。
 たとえ離れて暮らす友人にも、想いは隣に居て、励まし労り合いたいと改めて思う映画でした…。
  
 16日までの開催ですから、スケジュールをご覧になりながら、ぜひぜひお越しください! 
 只今niwa-coyaさんは盛りだくさん!「本濃研太展」開催中ゆえ本濃さんの不思議なリアルさを持った、紙の動物達も迎えてくれますよ♪

あ、そんなniwa-coyaさんが、只今発売中の雑誌「チルチンびと」で特集されています。
 niwa-coyaさんこそ映画の題材になるよな~…そう思えるほど、これまでの家族の温かさ、強さ、楽しさを綴った記事でした。 記事の中で、大好きなBAMサンドなど美味しい~レシピも惜しげもなく公開です!


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サマーウォーズを観て…。

2010-03-28 10:04:13 | 映画
 「今頃サマーウォーズ~?」と思うなかれ(笑)。 映画はレンタルDVDによるホームシアターオンリーの我が家としては、これでもかなり最新の上映なのです♪
 で、CMが流れている頃から「これは絶対観たい!」とかなり期待していたサマーウォーズ…そんな大きな期待を越えた素晴らしい作品でした。

 絵の美しさ、キャラクターの魅力、テンポの良さ、エンターテイメントとしての楽しさなどなど、アニメーション映画に欠かせない力は充分あって何の不服も無く映画に感情移入できます。
 一番大事なことなのだけど当たり前なことでもあるので、ないがしろにされているわけでは無いだろうけれど、それがちゃんとしてる作品てそんなに多くないんですよね…。
 で、そこが揺らぐとなんか作品に集中出来ない…。これは表現として絵でも音楽でも演劇でも全て共通するかと…。

 まぁそんな講釈はともかく、そういったきちんとしたベースがある上に、ヴァーチャルな世界の扱い方…リアルな日常と別もとの思われがちなヴァーチャルと日常の関連がとても自然に描かれていたところが、脚本段階から見事だなと思いました。
 そして上田を舞台にして、花札がキーワードになる(笑)和を重んじ美しく描いた演出…。
 日本をこういう風に扱った作品を観たことで、日本人も長かった欧米コンプレックスの呪縛からやっと解き放たれたかな~…と嬉しく思いました。

 そして「大おばあちゃん」の台詞などで家族や人と人との繋がりを、本当に丁寧に温かく描いているのがいい!素晴らしい!
 台詞ひとつひとつに気持ち丸ごと抱きかかえられ、じんじん沁み入って涙もろい私はホロホロ…。
 エンディングに入った頃、そんな様子の私を横目で観ながらぽつりと「家族ってさ…なんつうか、まぁスピリットだね…」と長男…。 
 「形とかじゃなくてさ、まぁ、それだけじゃない、実際会いたいとかもあるだろうけど、やっぱ大事なのはスピリットだよ…」と言いました。

 なんかもう…嬉しかったですね~…そう言ってくれたことが…。 その言葉を私に言ってくれたことで、どれだけあと後数日で巣立って行く彼を見送るのに力づけられたことでしょう…。 いいタイミングで次男が借りてきてくれたなと思います。

 これから先、平気で居られたり寂しくなったりと波はあると思いますが、私が描いたこの夏空みたいな空を見上げる頃、今までとは違う形であってもより強く繋がり、それぞれ強くある私達でいたいなと思います。


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「茄子アンダルシアの夏」を観て

2009-04-04 20:46:39 | 映画
 この「茄子アンダルシアの夏」というアニメーション作品が発表されたのが2003年ですから、ずいぶん経ちますね。 当時もCMを見て観たいな~…とは思っていたのですが、機会がなく数年…。 先日自転車小僧の長男が「ちょっと観てみたいな…」と家庭DVD上映会にかける作品として提案してきました。
 なんでも自転車レースを題材にした物語だし、出て来る車がみんなSUBARUレガシィだということで、アニメーションにSUBARU車が出て来るのも珍しいよね!と、即決定♪ 借りて来てもらって上映~♪

 いや~…久々にアニメーションの醍醐味を堪能! 「アニメーションは楽しくって明るくて夢があって爆笑があって、こうでなくちゃ! いいよ、重すぎるテーマも問題提起もアニメではよそうよ!」 そう思ってしまう上質で爽快な1本でした…。
 作画監督は大好きなジブリ作品でおなじみの高坂希太郎さんですから、キャラクターにはすぐ思い入れができましたが、きちんと作られたストーリー、テンポのいい脚本がまず安心して楽しめますし、自転車レースのシーンや自転車に乗った所からの視界、スピード感、も、最高です!
 どれだけリアル感があるかは、自転車小僧の長男も感動していました。(あっこまでのスピード感は未体験だけどさ:汗:長男談)

 ここまでリアルに自転車に関わる全てが描けるのも、監督ご自身がレースに出場されるほどの自転車好きの方(業界イチの記録保持者だとか:笑)だからでしょうね~…。
 「好きこそものの上手なれ」とはいいますが、なんでも仕事とは別の情熱がかけられるものがあるのは強い事だなぁ…としみじみ思いました。

 感動のまま2本目の「スーツケースの渡り鳥」も観ました。 2本目はもしかしてハズす?(汗)といった懸念もあっという間に吹き飛ぶ、スタートからの勢い…!
 主人公ペペの声は大泉洋。をはじめ、「水曜どうでしょう」好きも楽しめる(笑)演出も魅力的な2本。 なんだか沈んでる時、明るくさわやかな気分になりたいときに、ぜひぜひオススメの2本です♪

 写真のペーパークラフトは長男の作品。彼が実際乗っているプジョーのロードレーサーと、オリジナルの自転車です。


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「時をかける少女」

2008-10-23 21:18:56 | 映画
 今更なんですが、「時をかける少女」を観ました(笑)。近所のレンタルDVD屋さんの品揃えがなんとも偏っていてですね、観たいものがことごとくないんですよ…(涙)。
 世の奥様方を敵に回すかもですが、韓流コーナーの面積、半分でいいっ!
 CDも異様にアニメと演歌が充実していて、この周辺のニーズがコワいです…。

 ということで、その中で選んだのが以前から観たいと思っていた「時をかける少女」でした。

 う~ん…いい映画だわ…。適度に力が抜けていて、イマドキの10代をよく描いている気がします。
 特に主人公真琴の「ずっと3人でいられればいいのに」という願い。
 ちょっとバランスを崩した途端、3人が3人でいられなくなるのではないか?という不安…。こういう感情を高校生の頃男女共学だったので私も持った覚えがあります。

 紆余曲折した後は、40代になって案外その「3人」を保てたりするんですけどね (笑)。
 私の場合3人ではなくもっとたくさんだったけれど、そのみんなは直接会う事はほとんどないけれど (私以外の元男子は働き盛りさ~:汗)、たぶんみんなが集まったら、会えて嬉しいけれどあの時のままで居られるという信頼感があります。
 てかおじさんおばさんになって、お互いなんも思わないってとこもあるでしょうが…(汗)。ま、そんな友人達が居てくれて、幸せだと思います。

 この映画を見て思ったのは、恋愛感情の前にその友人がものすごく大好きだという気持ちが大切なんだな~ってこと。
 息子達と観たのですが、彼らも性別を越えて大好きだと思える人に会い、そしていずれ特に守りたいという気持ちになってくれたらいいな~と思いました。

 そんなさわやかで穏やかな気持ちになれたのも、あのやわらかいトーンの背景がかなり効果があるのでは?と思います。
 来年年頭に楽しそうなお話があるようですし(niwa-coyaさん、近日中に行きます!)お仕事が一段落したら、また自然を描いた風景画を描きたいなと思いました。


カルダーのサーカス

2007-12-28 09:47:49 | 映画
 先日、お友達(というには年齢も経験も腕前も上の方ですが:汗)イラストレーターのお家にご招待いただき、美味しい壱岐産牛肉のすき焼きをいただきました。

 脂でギトギトになった肥満牛と違い、適度な歯ごたえと充分な肉の旨味を持った壱岐の牛肉。その素材の美味しさを堪能したのは言うまでもないことなのですが、集まった、普段は絵を描いていらっしゃる方々と一緒にお料理をして、食とアートのお話しに花を咲かせるという、至福のひとときを味わいました。

 お料理も満喫し、デザートタイム。一緒にホームパーティーを楽しませていただいた女性は某紅茶専門店で企画を担当されていた紅茶に詳しい方。
 その方のお薦めで、なんと私が来ることを知って、私に飲ませたたかったと用意してくださった、マリーアントワネットをイメージしてブレンドされた紅茶(華やかな香りと紅茶の渋みがマッチしたエキゾティックな美味しい紅茶でした)と、私のオリジナルの、アイリッシュクリームベイクドチーズケーキを一緒にいただきながら観たビデオが超オススメ!

 モビールで有名なフランスのアーティスト、「カルダー」の「サーカス」というビデオです。
 針金やあまり布で作ったような、すごく素朴な作りの人形なのですが、その動きはヤケにリアルで味があります。そして手作り感の温かさとおしゃれさのバランスが絶妙なのです。

 紅茶を淹れてくださった彼女が、ホイットニー美術館のミュージアムショップで購入された貴重なもの。あんまり楽しくて、工作好きの息子達に観せたいと検索しました。
 フランス版のDVDがユトレヒトで購入できるようですが、You Tubeの下記に飛んでいただいてもご覧になれます。(画像はかなり厳しい状態:汗)

http://www.youtube.com/watch?v=8zOy0dEMb0I&feature=related
http://www.youtube.com/watch?v=tZweBI0sjhU&feature=related
http://www.youtube.com/watch?v=OF3HtWWamjc&feature=related

 大掃除に疲れられたら、ちょっとアートで気持ちを休めてみませんか?

 色々あった2007年。後数日というところで、またまた素敵な出会いがあり、そして交流が始まりそうです。感謝感謝の年の瀬でした。

「椿山課長の七日間」を観て

2007-09-16 17:09:39 | 映画
 小説を映画化するのはなかなか難しいと日頃から思っています。というのも、読んでいる間、自分なりのイメージで出演者や状況をを思い描いていますし、それが読書の楽しみですものね。
 小説を映画化したものを数多く観ているわけではないのですが、浅田次郎氏の、ファンタジー性が加わる作品の映画化は特に難しいように思います(ってここで頷かれた方は、きっと私の思っている作品と一緒です:笑)。

 過去観たものとしては「博士の愛した数式」はよくできた、いい映画だと思いました。そして今回観た「椿山課長の七日間」も本当にいい映画でした。

 先に小説を読んでいますから、どうしても常に小説と照らし合わせながら観てしまっていましたが、この映画は途中からそんなことは意味のないこと、というより、映画に集中してしまいます。
 この監督さんは、本当にこの小説を愛した方だと思いました。愛したからこそ自分の中で租借され、熟成され、この映画作品が生まれたと思います。
 
 また、出演者の役者さん達がみなさん素晴らしい。主役の方々ははもちろん、主役以外の方々の、どの出演者も、涙する場面も、コミカルな場面も、すごく丁寧に作品を理解し、演じられているのが伝わりました。
 子役の2人の演技がものすごく自然、上手いな〜…(涙)。

 それにしてもどうしてこう浅田次郎氏は温かい気持ちを描くことができるのでしょうね…。その温かさが演者から、作品から伝わり、思わず観ながらヒックヒック泣いてしまいましたよ。

 あの世へ行くのも悪くないな…(笑)。ふとそんな風に思ってしまう1本です。

 写真は、家族を朝の5時過ぎにトレッキングに送り出した後に見た、朝焼けの雲。このまま起きてしまい家事を終え、留守番組はのんびりと久々にDVD鑑賞の時間を取ることができました。

チューリップ開花と今さらハチクロ(笑)。

2007-04-04 22:50:53 | 映画
 昨年秋に、ひなたさんからチューリップの球根を5個いただきました。あれ?ひなたさんは富山県のチューリップ大使さんでしたっけ?ごめんなさい(汗)、なんでいただいたか忘れてしまったのですが(汗、汗)、とにかく、年末頃、受験で留守番組の長男と大事に植えました。

 ここで白状すると、実は私はとっても園芸がヘタです(哀)。幼稚園のとき、私のクロッカスだけが根腐れしてしまい咲かなかったことがトラウマなのでしょうか、どうにも私が世話をすると、いや見るだけで成長が止まるというか、うまくいかない…。ハーブ類もダンナさんがお世話をしています。
 それでもひなたさんがくださるチューリップは育ててみたかったし、なのでこの大事なチューリップも、想いはあってもあまりチューリップに気付かれないようにして見守ってきました。

 だからこそ、この開花が嬉しいのです。私が、この私が園芸に成功した!
 なんて可愛らしいいい色なのでしょう!とうっとり…。他のももう少しで開花です。これより大人っぽい紫色のが咲きそうで楽しみです。
 
 さて今夜、「ハチミツとクローバー」を借りてきて観ました。なんと「美大の頃を懐かしんでみたい」という、ダンナさんのリクエストです(笑)。
 好みがうるさい我が家が家族で観るDVDってなかなか無いのですが、なんだかこれはのほほんと観てしまいました(笑)。ま、これから恋愛時代に突入する息子達にはいいデモンストレーションだったかな?

 ちなみに私は恋愛にハマって絵が描けなくなるという経験はありませんでした。絵とそれは別というか、うまくいっても、ダメでもそれがエネルギーになっていたようです(脳天気なのね)。なので「女の子は恋するとダメ」と思われていた先生方には、ずっと付き合っている人なんていないと思われてました(笑)。

 まー「森田さん」ほど強烈な人とも会わなかったからかもしれないけどね。あ、でも私は森田さんタイプはたぶん苦手。強いていえば、この中では真山くんタイプに惹かれるかな〜?
 な〜んて、今さら話題になった「ハチクロ」を観ながら考えている自分に苦笑。でもね、成就だけが成功した恋愛ではないよねっていうのを思いました。いいじゃんね、どんな形でも好きって気持ちはさ♪

 蒼井優さんみたいな色のチューリップを眺めながら、ちょっと青春に戻りました(笑)。

調布発、外苑前と水道橋と銀座と四谷。

2007-02-03 09:09:02 | 映画
 外出も好きですが、家での制作時間も確保したいので、買い物や打ち合わせはなるだけ同じ日にまとめています。
 昨日は朝イチに調布市民会館へ絵を搬入し、神宮外苑前のギャラリーで絵を見て、水道橋で打ち合わせをして、銀座でモチーフを探して帰る予定でした。
 
 このように、たいがい夕飯の支度をする時間までには帰宅するのですが、昨日は出先で新たな打ち合わせ時間が決まり、それがなんとその日の夜の8時〜となりました。
 断れるはずもないありがたいお仕事。家に電話を入れ夕飯をお願いとダンナさんに伝え、私は諸事をこなしながら夜8時から神宮前での打ち合わせ時間を待つことになりました。

 いつもはタイムリミットがある中あそこもここもと大急ぎで回るのですが回りきれず、切ない思いをするのですが、昨日はたーっぷり時間がありますからね。 
 7時40分に ベルコモンズ前で担当の方とお会いするまで、神宮外苑前のギャラリーで佐々木悟郎氏の個展を観て、水道橋で打ち合わせをひとつ終え、息子達がスバルの広報誌cartopiaでお世話になったデザイナーの方のイラスト展を四谷のギャラリーで拝見しお話を伺い、銀座でゆっくりチョコレートを試食しつつ(笑)モチーフ探しが出来ました。

 全て終えたところで4時。こんな贅沢な時間はないと、しばらくご無沙汰していた映画鑑賞を決意。たくさん観たい映画はあるけれど、家族も観たいと言っているものを先駆けして観る勇気もなく、時間も刻々と過ぎ焦ってきました。
 そんなとき、ちょうどいいタイミングでシネスイッチ前を通れば、なんと珍しく金曜日がレディースデーで、しかも900円!そして上映映画はおそらく絶対家族が観たいとは言わないだろう「王の男」(笑)。
 迷わずギリギリで飛び込み、ひとつ映画を観ることが出来ました。 
 
 すんばらしく感動した!という映画ではなかったけれど、豪華で堕落した淫靡な宮廷の中で、淡々と匂わす男同士の友情とも愛情ともつかない心の文が表現されていて、しみじみ残る作品でした。
 イ・ジュンギの見た目の美しさが評判のようですが、私は心の可愛げに惹かれました。きっとあのかわいさは同じ男でも好きになっちゃうね(笑)。

 夕飯はテーブルも替えてまたリニューアルされた最上さんへ。お仕事を終え、くつろぐお勤め人で賑わっていました。実際、私の絵をかけてくださるようになってお客様も増えたという嬉しいお話しもいただきました。
 美味しいお蕎麦や突き出し、お刺身をいただき、お腹いっぱい。本当ならごろりと横になってしまいたくなるほど。銀座にこんなくつろげるお店を知っている事に幸せを感じ、温まった体で最後の打ち合わせに向かいました。
 長い一日でした。

調布市民会館たづくり2階で7日まで開く市民カレッジ展に、絵を6展ほど出展しています。
8時30分から22時まで開館しています。お近くにおいでの際は、どうぞお立ち寄りください!

■最上
住所:中央区銀座1-20-11 銀座120ビル11F(地下鉄日比谷線東銀座駅A7より徒歩6分)
電話番号:03-3564-3041
定休日:日曜・祝日
営業時間:11:00〜14:00 16:00〜23:00(土曜日は16:00〜23:00のみ)


かもめ食堂を観ました

2006-09-06 08:16:43 | 映画
 昨日下高井戸シネマで「かもめ食堂」を観てきました。
ずっと観たいと思っていた映画のひとつでしたが、なかなか機会に恵まれず、昨日この映画館がレディス・デーだったのと予定より所用が早く切り上げられたことで、開演ギリギリに飛び込んで観ることができました。

 ストーリーをすごく簡単に言うと、ヘルシンキで食堂を開く日本人女性サチエ(小林聡美)のところに訪れる人々フィンランドの青年や日本人女性ミドリ(片桐はいり)マサコ(もたいまさこ)などが繰り広げるささいな出来事なのですが、中にちりばめられている台詞や小物、服装そして映し出される料理がすごく魅力的なのです。
 
 激しい言葉や大げさな言葉は出てこないのに、台詞のひとつひとつにはすごく共感するものや目からウロコなものなどがあって深く染み入ってきます。
北欧家具や雑貨と和食の組み合わせも、もの凄くセンスの良さを感じるのですが「どう?おしゃれでしょ?」みたいな押しつけがなく、むしろ和と北欧の融合が、お互いを尊重した上で成り立っているというやさしさや丁寧さを感じました。
出演者が着ている服の柄もすごくいいんです。北欧の柄なのに、なぜか昭和の日本を思い出す懐かしさを感じたりして…。小林聡美さん、片桐はいり、もたいまさこさんの存在感も笑いも(場内に溢れる笑いが可笑しい)言うまでもなくたまらないほど魅力的で、出てくるお料理はどれも人の手の温もりを感じる美味しそうなものでした。
作品のどこにもエキセントリックなものはなく、全体に淡々として、だけどちょっと不思議…。
それが作品と自分の間に一定の距離感があるのだけれど、でも温もりを感じる。
とても不思議な心地よさに包まれる映画でした。

 ガッチャマンの歌の続きは思い出せずイライラしましたが、サチエさんより早く思い出しましたよ(笑)。
それはどういうことか? ぜひ劇場に足を運んでください(笑)。

「子ぎつねヘレン」を観て

2006-03-30 08:01:06 | 映画
 私は普段、ゴールデンタイムにCMがばんばん流れる映画や、テーマソングを歌うのが人気J-POPアーティストだったりする映画より、単館で打つような大人好みの、しみじみ地味な映画を好みます。
動物や子供が出てきて、どうやら動物が死んじゃうようなベタなストーリーは、予告で泣いちゃうほど涙腺が激弱なので、観ないようにしています。
 
 ところがです。私にとって子ぎつねくらいかわいい次男が「笑って、心〜開いたら…♪」とレミオロメンの歌を始終口ずさんでいるし、「子ぎつねヘレン」の公式HPは隣で眺めているし、ずーっと「行きたいな〜」の空気を漂わせているのですよ…。
数ヶ月前に「あらしのよるに」で同じ空気を感じながら受け止められなかった痛みから、観に行ってしまいましたよ、こてこての春休みロードショー「子ぎつねヘレン」を!

 ところがですね、これが意外とと言っちゃ失礼ですが、良かったんですよ。
子供向けに作られているなと感じられる部分はありますが、大沢たかおさんがね、いいんだわ(笑:そこかい!)
「かわいくてかわいそうな子ぎつね」というわけでなく、大沢さん演じる獣医さんの矢島先生を通して、自然の厳しさや、野生動物と付き合う危うさをちゃんと伝えていることに好感を持ちました。
ウェットすぎない人間関係の描き方も、北海道の風景とピッタリ合っていて、全編通して爽やかな作品でした。

 映画を堪能した後は、世界堂、マイ・シティのトゥールズ、立ち食い寿司でランチ、ヨドバシカメラのゲーム・ホビー館、マルチメディア館めぐり、SUBARUビルショールームのいつものコース(笑)。
なんとマイ・シティのトゥールズでは「マッチカラー」が店頭で紹介され、私の本「透明水彩画で描くお菓子」も紹介販売されていました!

 そして今回はお茶の水まで足を運んで、改築されてしまう文化学院の校舎を見学。偶然恩師に会え、学生時代にさえ行けなかった場所にいかせてもらえたりして。次男も興味津々。
建物好きの彼に、この校舎を見せることができて、本当に良かったと思いました。
春休みに、充実した楽しい一日を過ごせました。