マリの水彩画とグルメ

MARINE blog 水彩画家・家庭料理研究家のMariがつづるルポと日記
(写真をクリックすると大きくなります)

コトバ広場にて詩の朗読を。

2007-08-31 09:13:11 | ライブ
 明日9月1日、お馴染みタイニーカフェで定期的に行われるポエトリーリーディング「コトバ広場」が第6回目を迎えます。
 出場者も読む詩も毎回違い、よって何が起こるかわからない?(笑)「コトバ広場」。映像作家やミュージシャン、イラストレーターや編集者と、バラエティに富んだ職業を持つ人たちによる詩は、言葉を操るという面では素人ですが、その経験や練り込んだ(思いつきもあるかも:笑)「コトバ」から受ける感慨はなかなかなものです。

 「じぶんのコトバで伝えようよ」それがテーマ。カッコつけることなく、難しい言葉を使うことなく、想いをコトバに乗せればいいのです。

 とは言うものの、やはり今回も頭をひねりましたね〜(汗)。今回は思いついた言葉をとにかくノートに書き連ね、そこから何か生まれるのをじ〜っと待つ…。という作り方にしてみました。
 開催日が近づいて、暑さとは違ったイヤな汗がたらんと流れる頃、いきなりふわんとひとつの状況浮かびあがりました。
 あとはこの浮かんだ映像を、水彩画スケッチよろしく、絵の具ではなく言葉で表していく作業に入ります。言葉選びはもちろん、言葉を並んべて唱えたときの心地よさなども気になります。

 何より、やはり思い描いた物が伝わらなくちゃいけないでしょ。と思う反面、言葉を連ねすぎるとくどくなるし説明になってしまうし、窮屈だな…。どこからか先は、読み手のイメージに任せた方がいいなぁ…。
 と、文字を書き込んだり消したりしているウチに、あ、この感じ水彩画に似てる…!と思いました。

 ま、水彩画を描いているからそう思うのでしょうし、なるべく色が見えてくる詩をテーマに描きたい、読みたいと思っているから尚更なのでしょうけれど…。
 しかしなんとなく詩を書く上で、もうひとつの魅力を見つけた気がします。今回も妄想100%で少女趣味な(笑)けれどちょっとオトナっぽい、夏の詩を書きました。

 聴いていて、何かコトバを伝えたくなったら飛び入りも大歓迎! ご興味のある方、明日の夜、タイニーカフェでお待ちしています♪


第6回 コトバ広場(ポエトリー・リーディング・ライブ)
■開催日時 2007年9月1日(19時スタート 21時30分頃まで)
■開催場所 仙川・タイニーカフェ(京王線・仙川駅から徒歩5分)
〒182-0003 調布市若葉町1-42-2
(桐朋学園の交差点から神代高校へ向かう道の途中です)
TEL&FAX 03-3305-0400
■入場無料(投銭制+ワンオーダー)

飛び入り歓迎!
出演希望の方は
土屋トカチ氏までご連絡ください。

ブラバン!甲子園

2007-08-30 09:06:06 | 音楽
 山○楽器で見つけたとき、ジャケットの絵も手伝って思わず笑いしました。6月に発売され、どうやらすでに話題になっているCDのようですし、今年の高校野球も終わっているのに少々ズレてしまいますが、紹介させてくださいませ♪

 さてこの「ブラバン!甲子園」は高校野球の応援定番曲30曲を集めたCDです。視聴してまず、ブラスの音に懐かしさを覚え思わず目頭が熱くなる…。
 以前息子達がまだ小学生だった頃、調布の小学生の音楽祭を聴きに行ったとき、やはり元ブラスバンド部であった友人が「アフリカン・シンフォニー」を聴いて泣いていましたが(笑)その気持ちがよぉ〜くわかります。
 
 集められた曲は高校野球の応援定番曲とありますが、「燃える闘魂」などは、私にとって高校サッカーでこそお馴染みの曲。チャ〜ラ〜♪の導入部分でもう、あの冬の興奮が思い出され、別の意味でも涙が流れて来そうになりました。

 しかし応援曲のアレンジってすごいですね。「暴れん坊将軍」「ウィ・ウィル・ロック・ユー」「. 鎌田行進曲」「海のトリトン」など、あの曲がこのように…。「ヒッティングマーチ・メドレー」は必聴です。
 聴きながら、可笑しさと感動がない混ぜになって泣き笑い。視聴コーナーでまた怪しいおばさんをやらかしてしまった…。次男が一緒でまだよかったとしみじみ思います(汗)。

 高校野球、サッカーのファン、ブラスバンド経験者のみなさま。すでに私がオススメするまでもないのでしょうが、この一枚、オススメです(笑)。

自由が丘から湯河原へ

2007-08-29 08:26:55 | 講座
 週末は自由が丘サクラボローで、「お菓子を描く水彩画教室」を開きました。今回のテーマは和の夏です。選んだお菓子は「塩瀬総本店」の「夏すがた・鮎」。梅酒ゼリーの中に練りきりの鮎が優雅に泳ぐ季節限定のお菓子です。
 猛暑の中、せめて見る物だけは涼やかにと、透明なお菓子にガラスの玉と黒文字を添えて、ミニすだれのコースターに乗せました。

 左上にあるのはみなさんにプレゼントしたオリジナルのポストカード。和の夏のイメージにあわせ、和菓子屋さんのパッケージのようなデザインにしました。
 右上は毎回手製の額。今回は「岩はだ」という紙でカルトナージュしてみました。

 正直言ってちょっと難しいモチーフにしちゃったなぁ、すだれのパースがめんどくさいし…(汗)。と心配していたのですが、素晴らしい作品に仕上げられ、びっくりしました。
 みなさんの力作を、ぜひMARINE ISLANDギャラリー・サクラボロー「お菓子を描く水彩画教室」8月26日でご覧くださいませ。

 で、和やかに鑑賞とティータイムを終えた後、実は私友人達が待つ湯河原へ向かいました(笑)。文化学院時代からの友人達は長く濃い付き合いで、今ではもう姉妹のよう。
 今回は、いつもいるひとりが都合がつかず来られなかったのがとても残念だったのですが、気の置けない友人とたっぷりのお湯、そして相模湾の美味しいお魚(食べきれずもったいないことに…涙)でくつろぎました。
 夜遅くまで、学生時代の思い出話から最近のお気に入りのコ(笑)の話まで、まぁほぼくだらない話をしながら過ごすひととき。私にとってありがたい癒し時間になりました。
 
 誘ってくれた友人達、そして今回2回目のお休みをくれた家族に感謝感謝です。

猛暑に手芸(笑)。

2007-08-28 09:39:23 | 手作り
 「手芸」と聞いて、冷房の効いたお部屋で、お庭の陽差しを背景に、カランと氷の音をさせてアイスティーをいただきながら、ローラアシュレイのワンピースをまとって、優雅に手芸にいそしむ奥様なんかを想像してはいけません(笑)。
 
 室温36度。発汗乾燥機能が付いたスポーツTシャツに短パン姿。窓開けっ放しで温風をまき散らす扇風機3台の部屋の中、さすがに思考が止まり、絵を描く気力も失せ、しかし何もしないで日がな一日過ごしてしまっては後から来るしわ寄せが恐いと、なんとか頭を使わなくてもできる物がないか溶ける脳みそで考え、長く封印していた手芸に着手することにしました!

 以前料理教室を開いていた時、スタッフとして私を大いに支えてくれた女性に赤ちゃんが生まれました。嬉しいご報告をいただいてからずいぶん経ってしまったのですが、お祝いの品として離乳食用のシリコンのスプーンと、やはりサッカー好きの女性なのでadidasのピンク色のロンパースを送ることにしました。
 
 全部既製品というのもナンだかな…。何か作った物も贈りたいなと思い、お出かけにいつでもスプーンさえ持っていけば、どこでも一緒にランチができるなと思って、カバンに下げられるスプーンバッグを麻布とフェルトで作ることにしました。

 しかしやはり思考が止まった中で作るのはかなり困難で、「なんでそうなるの?」「また同じとこ間違えて縫って、どこまでバカだよ」と自己つっこみを入れながらの作業…。
 久々の手芸に満足でしたが、時間は思いの外かかってしまいました(汗)。

 でもま、なんとか可愛い物ができ、やはり手芸は楽しく大好き♪もう少し涼しくなったら、また時間を見つけながらちまちま作り始めようかと思いました。

ヴァイオリンとチャイナレストラン

2007-08-25 13:55:41 | ライブ
 久々にオーケストラのコンサートを聴きに、横浜の「みなとみらいホール」に行きました。
 曲目がモーツァルト「交響曲第25番ト短調K.183」「ヴァイオリン協奏曲第1番変ロ長調K.207」「交響曲第38番二長調K.504『プラハ』」なんて、まさに正統派のクラシック音楽コンサートです。夏風邪をひいてしまった母の代理で、父のお供です。

 カラオケでアニメソングや中島みゆき、加えてテレサ・テンなど絶唱(笑)する私ですが、以前書いたことがあるように私は中学生の頃はブラスバンド部所属で、腕はないけれど口が立つことからパーッカッションのパートリーダーだったくらいで、それはそれは熱心に練習し演奏し、部の一員として日々音楽に馴染んでいました。その頃はよくクラシック音楽も聴いていたものです。
 
 で、そのブラスバンド部の先輩である大橋晃一氏「神奈川フィルハーモニー管弦楽団」でホルンを吹いておられることから、母はこちらの会員になり、両親は定期演奏会を聴きに行っているのです。
 今回はヴァイオリニストの磯絵里子さんを迎えてのコンサート。見た目も華奢で可憐な磯さんが奏でるヴァイオリンの音色は、そのイメージにぴったりな、繊細でそしてやさいしい、女性らしいものでした。

 透明度のある音色を聴きながら、「ヴァイオリンて、こんなに体に気持ちよかったっけ?」など思ってしまうくらい…。聴いているだけで浄化されるような思いでした。
 コンサートやライブに行って、気持ちだけでなく体がものすごく楽になって、「あぁ、今私はこういう音が欲しかったんだ…」なんて思ったりすることが多いのですが、この日は母の代理で行ったにもかかわらず、夏バテ気味の私の体を癒してくれる、ちょうどぴったりの音に出会えました。

 正統派クラシックとはいえ、ゴロー・ベルク氏の指揮の神奈フィルの演奏はとてもやさしく軽やかで、連日つづく残暑と、開催された横浜にとても合うなぁと思いました。
 こうして聴くと、またクラシック音楽のコンサートも行きたくなります。

 で、コンサートのお話しなのになんでこんなに料理が並んでいるのか?(笑)。
 父がせっかくの機会だからと、そごう横浜店10階「ダイニングパーク横浜」にある「ホテルオークラ中華料理・桃源」に連れて行ってくれて、いただいた美味しいお料理の数々です。

 「アボカドと蟹肉のスープ」はあっさりしているのにものすごい旨味があって、疲れた体に染み入る美味しさ…。
 「夏野菜野菜炒め」はシャキッとした歯触りを残していながら、野菜の甘さをを味わえる、手際の良さと素材の良さが光るひと皿。
 
 そしてシェフに「エビ好きですか?」と聞かれ「えぇそりゃもちろん♪」と目を輝かせ、思わず胸の前で握り拳して応えてしまった、思いっきりエビのお料理をリクエストしてしまった結果出てきた「車エビの乾焼蝦仁」の美味しさったら…!エビの弾力、旨味、ソースが甘ったるくなくて飽きが来なくて、殻までしゃぶりつくほどでした(笑)。
 
 次に出てきた「翡翠麺の冷やし中華」の美しさは、目から涼やかな気持ちになれます。もちろん、美味しいのは言うまでもない…。醤油だれはゼリー状になっているので、ほどよく麺と絡むし、上にかかっているごまだれはコクを加え、そしてカリカリとしたナッツ類のトッピングがまた絶妙にこの麺とたれに合うんですよ!
 
 シメのデザートは天然の杏仁の香りが濃く、エッセンスを使ったような嫌みがない美味しい杏仁豆腐。キラキラしたマンゴーやメロンなど果物が、目にも口当たりにもリズムを加え、全品通して軽やかで、そしてコクのあるお料理でした。

 なぜか、そのあと聴いたコンサートと印象が似ている…。横浜生まれの音色と味ですかね♪どちらも堪能しました。
 山崎正シェフのお料理を召しあがりに、ぜひ足を運んでみてください♪

文庫になりました♪

2007-08-23 08:33:29 | 
 2004年に、「おばあちゃんに聞いた保存食」という文化出版局から出版された単行本の挿絵を担当させていただきました。
 茅葺き屋根の古民家に住まわれる著者の「城ノ内まつ子」さんが、ご近所のおばあさんやおじいさんから聞いた食材の保存方法をまとめた本です。

 スローライフ、スローフードにはもちろん興味がありますし、信州の義父母からたくさんいただく野菜の保存方法は毎回切実なテーマですし、とても私にピッタリな(笑)お仕事でした。
 城ノ内さんも素敵な方ですし、間に入ってくださる編集者さんはベテランでいらっしゃいましたし、かなりの量の点数とタイトなスケジュールではあったものの、丁寧でとても充実したお仕事でした。

 そういうコトって、結局いい本の完成に繋がるるのですね。ご好評いただき、お陰様でこの度「講談社α文庫」からも、「おばあちゃんに聞いた『和』の保存食レシピ極選69」というタイトルで、文庫版で出版されました。
 より手軽で身近な大きさになって、686円で店頭にあります。
 
 梅干しやらっきょうの酢漬けなどお馴染みでありながら、どうやって作ったらいいのだろう?と思うものから、八重桜の塩漬けや緑茶、紅茶など普通は買う物だと思われているもの、またお味噌など、季節に分かれて私の挿絵と共に(笑)詳しくわかりやすく書かれています。
 時折入る、城ノ内さんの書かれたエピソードを元に描いた4コママンガも城ノ内さんにご好評いただき、実はそれが一番嬉しかったりする(笑)お仕事でした。

 スローライフ、スローフードそして保存食にご興味のある方、ぜひ本屋さんで手にとって見てください。

義母VSセールスマン

2007-08-21 20:52:43 | 雑記
 最後に長野でのお話をひとつ。下の記事のように読書に没頭していると、お昼寝を無理に中断するような玄関のチャイム。目覚めた義母が玄関へ向かいましたが、怪しい者ではないか?と、読みかけの本を閉じ、気持ち的には棍棒持っていつでも出られる体制で影から義母の様子を伺いました。

 「こんにちわぁ〜♪」と絵に描いたようなセールスマン的挨拶。を意に介さず義母は「あ、こないだ来なさった人だね?」。
 「えっ?はっ?いや、あの、ウチの者が以前お邪魔しましたか?」「いやいやあんた来なさったでしょ」「え?そんなぁ…ことはないはずで…」と某セールスマン明らかにうろたえ気味で、「もしかして俺前にここに来たか?暑さでボケてるか?やっちまったか俺?」くらいの思考が頭を巡らせているような空気…。

 結局義母の勘違いとわかったのですが、しばらく「似てるねぇ…いやホントに…。こないだ来た人とホントそっくりでさぁ…てっきり同じ人かと思っちゃったよぉ(笑)」と義母の感想が続くので、セールスマンなかなか本題に入れない…(笑)。
 でも頑張ってセールスマン健康食品のなんだかのお茶を義母に勧めます。ここで「へぇ〜、ほーかい、へぇ〜、そらすごいね」と、そこそこ義母は話を聞きます。つかみはOK!とばかり手応えを感じたセールスマンは「で、いかがでしょう?このお茶」と最後の一手を出しますが、ここから始まる義母の健康自慢。血圧も血糖値もまるで心配ない。なんでもちゃんとした健康診断を年に1回受けているからここ何年も至極健康だと詳しく続く…。で、「だからそーんなお茶なんか要らない要らない…」と手で追い払います。

 ボールをキープし、ぐーっと敵を引き寄せておいて、相手が足を出した瞬間味方に鋭いパスを出すテクニシャンプレイです(笑)。
 これは義母の方が上手だわ(おそらくご本人にその自覚はありません:笑)と安心して、陰から義母の技を観戦(笑)。

 セールスマンめげずに今度は玄関を褒めだしました。ダンナさんが撮った妻女山のパノラマ写真や同じくダンナさんが高校生の時に戸隠を描いた油彩などかけてあるので、「素晴らしい!」と言いやすいかもしれませんが、彼が言うような「センスがいいお玄関」とはちょっと違う…。
 これも義母はしっかりひとつひとつ解説し、「このガマの穂なんか飾ってあるあたり、いいセンスですよ〜」の言葉にもまんざらではない様子。

 で、この食いつきならと懲りずに最後の一手と、今度は安っぽい風鈴をいきなり取りだし「そんな素敵なお玄関にこの風鈴はいかがでしょう?」とチャリーン♪と鳴らしました。
 が、これにも「あーなんだかそんなの娘が色々買ってきて、いーっぱいあって困ってるわ、要らねわなぁ」とまたまたばっさり切り捨て。さすがに彼も力つきたか、「ではまたよろしくどうぞ〜」と、気温36度の中、肩を落として帰ってゆきました(笑)。

 オレオレ詐欺相手でも大丈夫そうな、義母の対応。天晴れ!と拍手しましたが、しかし健康茶と風鈴?彼は何屋さんだったのでしょうね?(汗)。

 写真は長野の家族が育てている長芋の畑と、ハッカの香りがする珍しい長芋の花です。

夏の読書「龍時」を読んで

2007-08-20 20:57:36 | 
 長野に滞在中、今年はスケッチも楽しみましたが、いつもはこの期間を集中読書期間と決めています。というのも農家であるダンナさんの実家は朝は4時台に始まるかわりに、日中の一番暑い時間帯はお昼寝の時間になります。
 義父母ほど早く起きませんし、昼寝の必要も習慣もない私はその時間大変手持ち無沙汰になるのです。ということで静かな静か家の中、一番涼しい「北の間」の窓辺に腰掛け、麦茶を片手に読書の世界へ飛び立ちます。

 今回没頭した世界は野沢尚著「龍時」。スペインU-17とのサッカー親善試合に急遽招集された無名の高校生「志野リュウジ」が主人公。彼がそれからスペインに渡ってプロになり、アテネ五輪代表で決勝をブラジルと戦うまでの紆余曲折と活躍が描かれています。フィクションでありながら、一緒に戦うメンバーは実在のお馴染みの選手達。妙なリアリティーを感じます(笑)。
 17年ほど、Jリーグはもちろん、海外サッカーも高校サッカーも観ている私にしてみれば、W杯やオリンピックの当時の感動がありありと思い出され、「あぁ、この時のチーム、好きだったなぁ…」など、懐かしく思うくらいです。

 元々映像でも再現が難しいとされているサッカーの試合シーン。話題になった「GOAL!」を見ても、あの迫力と緊迫感を伝える難しさを感じますし、某漫画に於いては、週間で連載中、1週間で1プレイぐらいだったり(笑)アニメ化されたときは「このピッチどんだけ広いんじゃい(笑)」とつっこみどころ満載でしたもんね(笑)。
 
 ところがこの小説は、文字だけであのスピード感、肉弾戦の迫力、華麗な技、一瞬の隙が致死的ミスを犯すなどの緊迫感、そしてゴールネットを揺らしたときの感動を伝えてくれます。
 読みながら「あぅっ!」とか「っしゃーっ!」など、いつも試合を観ているときについ出てくる声を出してしまうほどでした。(周りが静かなだけに響く響く:笑)
 スポーツジャーナリストの中西哲生さんが全面的に協力されたのを始め、たくさんの現役選手や関係者に取材されて書かれただけあって、リアルに描かれたサッカー小説としてJリーガーにもたくさんファンがいるそうです。

 それぞれのキャラクターや人間関係もとても丁寧に描かれていて、これからリュウジがもっともっと精神的にも技術的にも成長し、日本サッカーが強く、戦術が楽しくなることを、せめて小説の中だけでも味わいたかった…。
 多分ね、著者もきっとそれを望まれていたと思うし、思いたいです。
 しかしながらそれは永遠に叶わなくなってしまいました。2006年6月に、著者の野沢氏は自ら命を絶ってしまったのです。

 人が亡くなるということは、付随する思いもかけないものも無くなってしまうんですね…。「龍時」全3巻は、私の大好きな小説のひとつになりましたが、辛い思いも同時に味わう小説になりました。

早朝スケッチをアップ

2007-08-18 23:03:08 | 水彩画
 
 今日は東京も涼しく、猛暑も休むときがあるのねという感じでした。長野では、日中は東京並みに気温が上がり、紫外線も強いのですが、朝24度まで下がる気温は快適♪
 朝5時台に起き、千曲川を渡って来るさわやかな風に吹かれ、日の出前からご来光の、刻々と変わる風景にうっとりしながら描くスケッチは、格別なものでした。

 滞在中、4枚ほど描くことが出来ました。大きさはB5版からB4版くらいまで。1点につき30分ほどで描きました。
 
 アサガオは庭に植えてあるもの。どれも陽をいっぱい浴びて美しかったのですが、このアサガオが一番描いて欲しそうだったので(笑)選びました。
 右上は、ぽっかり浮かぶ雲が涼しい風に吹かれているような、ホントに気持ちよさそうに見えてね、そんな感じが出ればいいなと思いながら描きました。
 左下は自転車ですぐのところにある千曲川です。ゆらぁ〜っとした穏やかな流れは、日頃の慌ただしさをなだめるよう…。美しい朝焼けが川面に映ります。夕焼けも描いてみたいなと思いました。
 右下はちょっと寝坊した朝で、お陽様がこんなに高くなってしまいました(汗)。暑くなりそうな朝陽でしたが、その通り。この日の日中は、長野でこの夏一番の暑さでした。

 もう十何年も帰省しているのに、スケッチをしたのは過去1枚くらい。今年は描く締め切りがある仕事を持って行かなくていいラッキーな年だったのもありますが、今後もこのスケッチは続けたいものです。
 次回は年末年始。寒さと戦うのはまた根性が要りますが、冬の長野も美しいので、Tryするつもりです♪

田舎のお薬

2007-08-17 20:22:53 | 雑記
 お読みいただいてくださっている皆様、ただいまです。長野から戻りました♪
 覚悟はしていましたが、東京は暑いですね…(汗)。長野は一応夜は徐々に気温が下がり、朝は24度まで下がりますからね。千曲川を渡る生まれたての風は、それは心地いいものでした。

 さて長野で、長男が長野に来る前に通っていた某所の冷房と都心の空気の悪さにやられたか、風邪を引きました。症状が出てきたのは長野に行ってから。高熱だとかそういうものでないし、お盆のためお医者も開いていないので、売薬に頼ることにしました。
 で、義母に頼んで出してもらったのはなんと「置き薬」!定期的に薬屋さんがやってきては、その家に合ったお薬を置いていく(って買うのだけど:笑)話には聞いていたことがあるそれです。

 写真がその箱の中です。どことなく「置き薬」が納得いくようなパッケージでしょ(笑)。何十年と変わっていないパッケージが何だかおしゃれでね(笑)、写真に収めて来ました。

 お薬とゆっくりたっぷりのお昼寝が効いたか、長男は程なく回復に向かいました。行きつけの実家近くのお蕎麦屋さん「沙羅樹庵」では、兄弟でそれぞれ大盛りを注文。大食い選手権に出てきそうなお蕎麦が運ばれびっくり!
 思わずグラム数を聞いたところ、600グラムだとか。乾麺の3束分に相応する量を、二人とも平らげてしまいました。お義母さま、ごちそうさまでした(汗、汗)。
 完全回復?これでもう、夏休み後半バッチリのようです(笑)。