マリの水彩画とグルメ

MARINE blog 水彩画家・家庭料理研究家のMariがつづるルポと日記
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三茶三宿は昭和の香り

2008-03-30 23:44:15 | ショッピング
 3月の29日と30日の土日のみ世田谷線西太子堂にあるギャラリー「修平庵」で開催された「古本女子短期大学昭和学部」という展示即売会に行きました。
 主催者の吉野修平さんのご本業はグラフィックデザイナー。「S40年系少年」といって、「昭和40年代を8〜12歳の少年で過ごした人」が喜ぶというか懐かしく思う本や雑貨、おもちゃなどを売っておられるWeb shop「修平庵」 の店主でもあられます。

 今回は少年ではなく少女だった女性が喜ぶ展示即売会。私はギリギリ「S40年系少女」ですが、ネットのページに並ぶ商品は懐かしく思うものばかり。
 ふだんネットでしか拝見できないものをリアルに観られる、もしかしたら買えるチャンスは貴重!とこの日を楽しみにしていました。
 
 しかしこういったものは、一人で観るより「話がわかる」(笑)友人とこそ行きたいもの…。白羽の矢を立てられたのは街歩きのお師匠M女史でした(笑)。
 街歩きのお師匠ですが、案外東京の西方面は未開拓ということ。せっかく遠方から来られるわけですし、以前お仕事で三軒茶屋、三宿、下北沢のイラストルポを手がけていた私がお師匠をご案内することになりました。

 まずは世田谷三軒茶屋駅にあるキャロットタワーを上がって地上26階の展望室へご案内。上から、あっちが神奈川方面でこの先行ったところが渋谷でこっちが新宿、下北沢はこの道をずーっと行ったところ…。今からあの辺りを歩きますなど解説。
 地上26階というのは、俯瞰を愉しめると同時に建物など街並みもよく見えるいい高さなんです。お近くにお立ち寄りの方はぜひぜひ上がってみてください。上で食べられるソフトクリームがオススメです(笑)。

 まず仲見世商店街にあるフェアトレードショップ「地球雑貨ふろむ・あーす」をご案内。こちらで食材を観ていたらお腹も空いてきたのでランチをしに「香港麺」を食せる新記へ。ここもルポを書いていたときに見つけたお店ですが、あっさりしているのに旨味があって、独特な香港麺の食感が味わえオススメですよ。

 お腹も落ち着いたところで途中アンティークショップ「THE GLOBE」へ寄ったりしながら世田谷公園へ。花見で盛り上がる人々を横目に機関車など見て、またまた三茶へ戻って、三茶の昭和の香り漂う街並みをご案内し、西太子堂のギャラリー修平庵へ向かったのでした。

 お師匠は私より少しお姉さんなだけあって、商品への反応も濃い濃い(笑)。ここではS40年系のお師匠でディープなお話しを聞かせてもらいました。
 懐かしい「異邦人」のシングルレコードと、缶コレクターの美奈子さんに昔のメンタムが入っていた缶をお土産に買いました。
 主催者の吉野さんともお話しが出来ましたし、お天気はイマイチでしたが、今日もなかなか充実した一日でございました♪

「無垢」を実感…ターシャ・テューダー展

2008-03-29 21:42:32 | 展覧会
 只今松屋銀座で開催中のターシャ・テューダー展を観に行きました。観覧者ほっとんどが女性。しかも団塊の世代前後の方々が多いこと多いこと! 平日でこれだから、この週末なんてもの凄いでしょうね。
 混んではいましたが、なんとかターシャ・テューダーさんのお洋服やリネン、カトラリー、食器などの愛用品、また再現されたお庭、そして原画を観ることができました。

 保存食はもちろん、ろうそくまでお手製の究極のスローライフ。生活全てがアートといわれるターシャさんですが、本業は絵本作家。
 原画が思いの外多く展示されていて、嬉しかったです。ターシャさんの絵は見たことはありますが、原画は初めてですからね、貴重な体験です。

 技術的にすごい達者な作家ではないと思いますが、観察力は素晴らしいものがあると感じました。
 絵ばかりでなく、動物のぬいぐるみの、何げない体の線や動きのなんとリアルなこと! 観察は、観念的な思いを持たず、目の前にあるものから全てを学ぼうという謙虚さがなければできませんよね。

 絵やぬいぐるみを通して感じたのは「無垢」ということ…。 私も絵を描くことが何よりが好きではあるけれど、絵を描いている間、例えば原稿料のこととか(汗)、この絵がどのような場所に出してもらえて、そしてどのようなところが見てくれるだろうか?など、絵を描く以外のことも思いに浮かびます。
 
 でもねぇ…ターシャさんの絵からはそういった邪念が見えないのですよ…。コーギーを描きたい、子供達を、この花を、この風景を描きたい…。ある部分たどたどしい筆致から、丁寧に追った線から、それしか感じられないのです…。
 絵好きの一人としてはショックでした…。私の絵はまだまだ邪念が多い…。私はなぜ絵を描くのでしょう?描きたいからだよね…?
 そんな原点に想いを馳せることが出来た、いい機会でした。うん、絵を描こ…描きたい絵を懸命に描こ…。そう改めて思いました。
 
 31日(月)までの開催です。ご興味のある方ぜひ!

桜・咲く・サク・桜餅

2008-03-28 21:00:27 | グルメ
 先日食材の在庫確認をしていたら、封を開けていない道明寺粉が二袋…。「そうか、私は昨年も一昨年も道明寺を作りたいと思いつつ作れていなかったのだな…」という事実が発覚…。
 さすがに道明寺の桜餅を作ることにしました。ま、万年空腹状態のような息子達も春休みで家に居ることですしね♪ちょうどいい機会です。

 桜のパウンドケーキやクッキーを作るために桜の葉の塩漬けは買ってあったし、同じ理由で桜餡も買ってあったので、中の餡も桜餡という、とても桜度が高い道明寺を作ることが出来ました。
 上手く餡を包めなくても、閉じきれなかった道明寺の隙間から濃いピンクが見えるのがきれいで、ケガの功名♪ 

 できたての桜餅は家族に大好評。売られている物より甘さを控えたり、好きに調節できるのが手作りのいいところですね。
 たくさん出来たのでご近所のniwa-coyaさんにお裾分けしました。ちょうどお客さんも居ない時間帯だったので、その場で召しあがっていただけて、同じように春休みのひなたちゃんやはっさんにも好評でした。
 案外簡単ですからね、喜んでもらえるのでまた作ろうと思います。

 さてさて一気に桜が満開に! そうなると「散っちゃう散っちゃう」となんだか煽られるような気持ちになります。買い物ついでにデジカメ片手にご近所の桜を撮ってきました。
 夕陽に染まる桜がなんとも色っぽくてそしてせつなくて…。溜息が出るほど美しいのだけれど、その美しさは、なんだか気持ちに迫るものがあり、ちょっと痛い気持ちになりました。
 桜は人の心を掻き混ぜる何かがあるような気がするのは私だけでしょうか…?
 
 さてさて今週末は、桜の名所はすごい人出になりそうですね。

桜のお菓子を描きました。

2008-03-27 07:59:05 | 講座
 週末は、自由が丘にあるギャラリーサクラボローで開く、「お菓子を描く水彩画教室」を開きました。
 
 「文明開化」をイメージして桜のお菓子を描くことにして、お菓子選びをしました。渋谷東急Food show同様お馴染みの東横のれん街で、きれいな和菓子を見てまわりました。美しいお菓子が色々ありましたが、一番気持ちが動いたのが 築地にある和菓子屋さん「塩瀬総本家」の「練りきり 桜草」でした。
 上質な白餡と小豆餡で、桜の花を形作られた、美味しく美しい練りきり。仮名とアルファベットが書かれたラッピングペーパーの上に乗せ、結び文をした桜の枝を添え、文明開化の頃のお花見をイメージしました。

 みなさんにプレゼントしたオリジナルカードは、一世風靡したマンガ「はいからさんが通る」からイメージして、矢絣を地に敷きました。

 お花見の週間はいつ頃からあるのかしらん?とふと思ったので調べてみたのですが、なんと平安時代から…!しかも最初は「812年に嵯峨天皇が神泉苑で催した花宴」だそうで、当初は貴族の習慣だったそうです。
 庶民に広まったのは、江戸時代も半ばになってからのことだそうです。webマガジン「マカロニ・アンモナイト」というFUJI FILMのページに、より詳しく興味深いことが書いてありました。よろしかったら飛んでみてくださいませ♪

 今回は9名様のご参加と、すこしにぎやかになってきました♪ お一方、残念ながら当日体調を崩されご欠席…(涙)。季節の変わり目は大事にしたいですね。
 今回も、とても和やかな雰囲気の中描かれた力作をMARINE ISLAND「ギャラリー・サクラボロー『お菓子を描く水彩画教室』 3月23日」でごらんくださいませ♪

 次回は4月26日(日)に白いお菓子、バラジャムの入ったムースを描きます♪ また、4月からサクラボローの日時が変わります。
 毎月第4土曜日の午前10時〜13時30です。4月は26日の土曜日になります。お申込いただく際は、ぜひその点をご確認の程、お願いします。
 毎月開催していますが、来られる月だけお申込いただきご参加いただける、細かい対応をしている教室です。どうぞ、描きたい、食べたい(笑)ケーキの時にお申込くださいませ。

 詳しくはギャラリーサクラボローのページにありますので、どうぞご覧ください。

春うららの神楽坂♪

2008-03-25 21:41:48 | ショッピング
 今日はお仕事でご一緒させていただいた方と、完全オフでのおしゃべり♪ その方は、年齢は息子と同じ歳という若さで、つまり私とは24歳ほどの歳の差があるのですが、すでにお互いの意識は「仕事仲間」。しかも「東京で個性を活かしながら頑張っている女性同士」というスタンスで、お仕事のことや今後の具体的な展開や夢のおしゃべりが出来るので、すごく充実していて刺激的…。
 
 年齢だけで人は違いが出るわけではないけれど、当たり前に大人とおしゃべりしている気分で彼女と話しながら「それにしても16歳でこういう話が出来るってすごいよなぁ…」と感心してしまいます。
 ウチの長男も、親が反面教師故大人で、親子としての会話ではなく一個の人間同士としての話が出来るので、一口に高校生といっても様々だなと実感します。

 とはいえ、戸籍年齢上大人側が「隠れ中学生」の私ですから(笑)人生論ばかりでなく、あれが美味しかっただの、あそこのあれは可愛いだの、あのドラマのあの役は私のツボでしたなど、たわいもない話もわんさか(笑)。
 ではでは可愛いものを見つけに参りましょうと、ランチをしたCANAL CAFEを出て神楽坂の街へ繰り出しました。
 
 この街へ来たのは3度目ほどですが、またなんとなく店舗が変わったような…。また昔ながらのお店が閉じてしまった様で、少し寂しかったです。
 でも、和仏折衷の街並みを楽しみながら、過去2回の時には行かれなかった「まかないこすめ」に行けてお買い物できたり(選んだ商品で美白になる予定:笑)、目的のクリームパンは買い損ねてしまったけれど「亀井堂」でお茶出来たり、ゆっくりまわれたのは彼女が一緒だったお陰です。

 映画や小説の話をしながら「じゃ今度そのボロボロの(失礼:汗)三茶の映画館に行って、三茶周辺グルメ巡りしましょう♪」なんて次回の予定が決まったりして…。
 咲き始めた桜の中、何かまた新たなスタートを実感しつつそれぞれの家路につきました。
 
 さ…色々頑張ろ…!

野菜づくりの本が出ました♪

2008-03-24 09:42:30 | 
 お正月を返上して描いていた絵(こちらの日記にあります)がやっと本に載り、発売されました。ま、私達にはこれくらいのタイムラグは当たり前で、もっというと、この原稿料はまだいただいていない(汗)。
 さぁ〜いくらいただけるのかな〜♪(笑)

 それはさておき、本の詳細です。タイトルは「からだにやさしい野菜づくり」菊池健志著日東書院から発売で1300円(+税)です。
 問われる、口に入るものの安全性、日本の自給率の低さ、我が家のエンゲル係数の高さを考慮すると、空いた土地を見ると耕したくなります。ってその前に借りなくちゃ行けないけど(汗)。
 しかしまじめに「野菜…作るかな〜…」という気になるほど、この本は季節に別れ、わかりやすくやさしく書かれています。
 挿絵の私の水彩画もやさしいタッチだし♪(笑)

 今回もご覧のように、緑とこげ茶をふんだんに使いました(笑)。資料をもらい「苺が描ける!」と思いきや、やはり苗…(涙)。
 でも苺の苗の説明の「一郎、二郎、三郎」ってツボです(笑)。 ナンのこと?と思われる方は、本屋さんへ行かれてみてください♪

 野菜の本は結構たくさん出ているのですが、こちらはトマトやダイコンなど定番野菜に加え、コールラビとか台湾ヤマイモ、スイスチャードなど新野菜からオカヒジキやミョウガ、エゴマなど通好みの野菜、マメ類やハーブと、幅広く充実しています。

 農作業は対メタボ対策にも効果あり! 暖かくなってきましたし、野菜づくりはいかがですか?ということで、よろしくお願いします♪

砂嵐の中でスケッチ

2008-03-23 00:26:50 | 水彩画
 にゃんこを描く前に、お友達の水彩画家「かとうくみ」さんが江ノ島でグループ展を開催されていると聞き、伺うことにしました。
 せっかく海へ行くのに手ぶらではもったいないと、水彩画スケッチの一式をトートバッグに詰めて小田急線へ…。

 もの凄い風で、雨も降ったり止んだり…。お世辞にもスケッチ日和ではないのだけれど、くみちゃんとの約束がなければ、他にちょっと行く日にちが見あたらなければ、あえてこんな日に行くこともないだろうと、浜でスケッチを決意!

 とはいうものの、小田急線片瀬江ノ島海岸を降りた頃は雨も降り、吹き付ける風に身体がよろけるほど…(汗)。
 実際の気温は、おそらくそう低くないものの、強い東風でかなり体感温度は低い…。午前10時前で開店しているのはファストフードの、ファーストキッチンくらいで、とにかく温かいカフェオレでも飲んで温まりたいと店内へ入りました。
 するとそこにはすごく素敵な絵を描かれる亀山和明さんの大きなアクリル画の原画がいくつも並んでいるじゃありませんか!
 感激して眺めているウチに私のスケッチ魂も疼き始め、カフェオレを飲み終える頃は、モチベーション完備(笑)。
 砂混じりの風に吹き付けられながらスケッチを敢行しました。234mm×350mmのサイズです。
 
 この位置からはもう何度も描いているので、他の場所に行ってもよかったのだけれど、突然の雨に備えて、すぐ逃げ込める江ノ島水族館の前にしました。
 何度も描いているけれど、こんなに白波が立つ時もないですからね。

 遠くまで立つ白波と、風に吹き飛ばされた雲から垣間見える青空が素敵で、描き始めたらもう夢中…。
絵の具で塗れたスケッチブックは砂絵よろしく真っ黒になるのだけれど、乾けばまた砂も飛んでいくので、構わず描いていきました。

 もう少し描きたかったのですが、当たると痛いくらいの砂を含んだ風に吹かれ続け描くのはちょいと体力が要りまして、灯台で待っているくみちゃんの作品も見たかったしおしゃべりがしたかったので、1枚だけにして、砂浜を後にしました。

 くみちゃんと弾丸トークを終えた後、遅めのランチは前述した亀山さんの展覧会が開催されているDaisy Cafeへ。
 分厚〜いベーコンが魅力のBLTサンドをコーヒーと一緒に愉しみました。

くみちゃんが参加されている「TEPPEN展」は4月20日まで、亀山さんのDaisy Cafeでの個展は26日まで。どちらも湘南の海を感じる、すごく素敵な展覧会です。
 詳しくはそれぞれのお名前に貼ってあるリンク先でご覧くださいませ♪

 何度描いてもまた新たな発見がある海…また来ようと思います。

水彩画新作「カルディにてティータイム」

2008-03-19 17:26:16 | 水彩画
 描きかけで、なんだかんだ所用で中断していたものに着手。先ほど完成しました。200mm×200mmの正方形の作品です。
 日参するくらい行きつけの輸入食品店「カルディ・コーヒーファーム」に併設されたカフェ「カルディ・コーヒーファーム・デリツァ」の前に可愛い豆柴の小犬がいたので写真を撮らせてもらい、それを元に描きました。
 こちらの作品は5月13日から31日までカフェ&ギャラリーniwa-coyaで開催する個展に飾ります。

 カフェを覗き込むワンコはお茶したいな〜と思っているようで…(笑)。ちなみにこちらのカフェは、外の席はワンコ同伴OKで、ちゃーんとワンコにもお水が出ます(笑)。

 動物を描いたのは久しぶり。動物で描きたい状況を描いてみるのも楽しいですね。次はにゃんこを描きます♪

永井荷風に学ぶ大人の生き方

2008-03-17 00:39:43 | 展覧会
 只今世田谷文学館で開催中の「永井荷風のシングル・シンプルライフ」という企画展に行きました。行きつけの図書館で見つけた荷風を撮ったおしゃれなポスター。そしてチラシに書かれた「荷風文学には、今を生きる人々にとっての多くのヒントがある」の言葉に惹かれ、久々に展覧会に足を運びたくなりました。自宅から近いというのも、大きな理由です(笑)。

 元々永井荷風を知ったのは、国語の時間とかではなく、確か高校生の頃読んだ大友克洋氏の短編作品 「つゆのあとさき」が永井荷風のことを描いた物だったからです。それで荷風に興味を持ち、手にしたのが「 墨東綺譚(本来「墨」はこれに三水が付きます)」
 昔の言い回しだし、馴染みのない昔の文字や言葉が並ぶので、当時の私が、書かれていたことを100%理解できていたかは甚だあやしいのですが、本から漂う「全てを言わない大人の粋」みたいな物を感じ、ちょっと禁断的で、すごーく大人の世界に触れたような気がして、背筋がスッと伸びたのを覚えています。

 それから多く読んだわけではないので、今日の展示物や解説は「へ〜!ほぉ〜!」の連続…。でもそこで感じるシンプルなライフスタイルや考え方が、今を生きる大人達、特に私達クリエイターにすごく通じるものがあり、刺激的でした。

 一人暮らしだけれどちゃんと自炊をし、身の回りのことは他者の手を必要としない。精神的にとても自立していて、芸術と人を愛した苛風…。
 こんなに立派には生きられないし、私はたぶん独りでは生きられない弱々だろうけど、感性と、芸術と、自然と、素朴だけれど美味しい物と、関わる人々を愛する「苛風ライフ」を将来送りたいとしみじみ思ってしました。
 
 浅田次郎氏が何かの小説の中で、「銀座にはそれぞれ町の名前があったのに、数字で分けてしまって味気なくなってしまった」といったようなことを書かれていましたが、まさに荷風のメモには銀座四丁目は尾張町と書かれ、和光ではなく服部時計店、があり、三越は変わらず、日産や三愛ビルはビアホールと地図が描かれていました。当時書かれた直筆のものを、今見せてもらえる幸せを感じます。

 それにね、なんと「トマトのオリーブがけ」なんて召しあがっているのですよ荷風さん! さすがフランス帰りのハイカラさんですね(笑)。
 そうそう、観終えて、ココアとクロワッサンが欲しくなったのは私だけではないはず(笑)。
 4月6日(日)までの開催。ご興味のある方はぜひお立ち寄りください。

なんてたってアイドル♪

2008-03-16 08:54:09 | サッカー
 高校生と中学生になる二人の息子がサッカー小僧で、彼らが在籍していた若葉サッカーの追っかけを8年ほどしていたことをご存じの方もおられますね。
 長男は今はクラブ活動でのサッカーはやっていませんが、次男は中学のサッカー部に所属し、サッカー小僧真っ只中。先ほどもおにぎりを5個持って、試合に出かけました。

 昨日、次男が在籍し、昨年まで長男も居た中学校でのサッカー部の3年生を送る会がありました。温かく送り出してやろうとOBが30人近く来て、どっちかっていうとOB会(笑)。送る会だろうがOB会だろうが、なんちゃない、ずっとサッカーしてるだけ(笑)。高校生も、大学生も、今年御歳49歳を迎えるというおじさま達も、ボールを追いかけ始めれば少年です(笑)。
 最後は主役のハズの中学3年生はグラウンドの隅でボールを蹴り、ピッチはOBに席巻されていました。ま、許してあげようね(笑)。
 
 で、若葉サッカーから追いかけ続けた少年達は只今高校生。対戦相手だった子も中学で一緒になり、若葉の子も対戦相手だった子も、小学生の頃から母達はチェックを欠かさなかったのですが(笑)、そんな彼らが順調に?成長し、みんななかなかかっこいい高校生になってるわけですよ。
 でも、友達のお母さんであり近所のオバちゃんには変わりないから、ジャニ系の笑顔で気さくに挨拶してくれるの♪ トクした気分と思うのはオバちゃんの証拠でしょうね(笑)。いや、息子達を始め、彼らは私にとって、ずっとアイドルなんです。

 この日は直射日光の下にいると初夏を感じるくらいの陽差し。夢中になって都大会出場の予選を、そして都大会での試合を応援していた頃が甦りました。
 「俺さ、あいつらがピッチで、こう、パス出してっての見てさ、思い出して涙出てきちゃったよ…」というYコーチの言葉も嬉しい…。
 そんなYコーチのチームメイトは、この日遠くは松本からもいらしたとか…。「ずーっと繋がってるんだ、中学から…」だそうです。
 私のアイドル達もずっと何らかで繋がっていて、お腹が出たおじさまになっても、たまに集まってはボールを少年の瞳で追いかけていて欲しいな…。そう思いました。