晴天深大寺

　ここへ来てホッとする度、つくづく私はビル街のマンションには住めないなと感じます。
　世田谷生まれの横浜育ちと言っても、居たのは街になる前の世田谷と横浜の田舎ですから、街中に住んだ経験も無いですけどね(笑)。

　風景画の教材になる風景を求めて訪れたのですが、暖かな陽射しを浴び少し冷たい風に吹かれ、木漏れ日の中樹々や芝の香りを深呼吸で体に取り入れると、自然に頬が緩み顔は上向く…。
　線画に色が入っていく様な鮮やかな感情が湧き上がり、どことなく抜けていた心が自分に還って来たような気持ちになりました。

　毎回ここに来てふぅ～っと深く息をすると、ここへ来るまでの私は少し疲れて頑になっていたのだということを自覚します。
　多少くたびれていても、たいがいここ深大寺周辺で復活…。　いっぱいいっぱいになっているお仕事や用事も、難なく出来ちゃう気がして来るから不思議(単純？笑)。
　歩いて来るから経費ゼロ♪　いやむしろ歩いて来たからこそ血行が良くなり、滞っていた体内も巡り出し快調になるのでしょうね。

　時間がないからと行くのを躊躇していたけど、行って良かった…。　そういう時こそ行って、樹々の翠や空の蒼から、見えないエネルギーいただいて来るべきなんでしょうね…。　私にとってのオアシスですね…。
　愛する人々と、この近くに住んで居られることが何よりの幸せです…。

私の書棚・ケーキレシピ編

　このところ本自体購入していないので新しい物はありませんが、私の愛蔵本(主にお菓子のレシピ本)の極々一部です。　新しいのが無いばかりか、目立って古いのが見えますね(笑)。
　実際この中央公論社の「暮らしの設計」というシリーズの「洋菓子の研究」は、1979年発刊(ガンダムと一緒だ！)と30年前の本ですが、母が愛用して常にキッチンに置いていたのでよりくたびれてしまったわけで、それだけここのレシピのケーキを私は食べていたということになります。

　母より息子二人が居る私の方が需要が多いだろうということで、譲ってもらったこの本。　最近は自分のレシピでお菓子を作ってしまうので、せっかく譲ってもらったのにこの本を開いていませんが、味は私のケーキの記憶の奥底に刻印されているといっても過言じゃないくらいかと思います。
　母が作ってくれた「クドウのレモンパイ」はあの酸っぱさを思い出して唾液が出るくらい(笑)。
　でもあのレモンカスタードの酸味と上に乗ったメレンゲの甘みとレモンの香りのパイは、本当に美味しくて好きだったな～…。
　
　検索してみたら、この本に付いて詳しく書かれたページ「ちょっと昔のお話」がありました(本の表紙、びっくりするくらいきれい！笑)。
　あの有名店の歴史や、今やカリスマパティシエといわれる方々が初々しい青年で新進気鋭の新人で紹介されています。
　ご興味のある方は飛んでみてくださいませ♪

　この本が出てから7年後の1986年に集英社から発刊の「nonno お菓子百科」は、私自身が対バレンタイン対策や片思いの相手を胃袋でつかむ際の武器として(笑)買ったと思われますが、ちょっとしたヒントや材料の配分の参考などで、未だに重宝しています。
　その隣にある青い本、柴田書店から1994年発刊の「OYSYケーキ」は、多種類の生地やクリームの基本が載っていて、これも何かと私のバイブルです。
　他はお菓子を作るためばかりでなく絵のための資料で購入したり、まだまだ育児中のおやつのバリエーションを増やすために購入したりしたものですが、やはりこの3冊が今も昔もヘヴィーユーズ状態ですね。

　さて明日辺りは、サツマイモの糖度も上がって来たことですし、スイートポテトタルトでも作ろうかな～…♪

鮮やかきのこで「きのこ鍋」

　信州からまた大量にきのこを送っていただきました。　きのこ大好きの3人ですから、贅沢にきのこを投入した鍋に決定！
　この鮮やかな青紫色のきのこは「ムラサキシメジ」というもので、見た目は食べられるの？と思いがちですが、それはそれは良い森の香りを放ち、奥深い旨味をたたえたきのこなのです。
　鍋に入った茶色いきのこは、香り、味に加えチュルンとした食感がまた魅力的なきのこで、「ジコボウ」という名前です。　同じくいただいた生椎茸もふんだんに入れ、森の恵みいっぱいのお鍋が出来ました。

　きのこ以外に入れたのは鶏団子と豆腐、ネギ、水菜です。　今回主役はきのこですから、きのこを邪魔しない具を選びました。
　ダシは鰹ダシを使いましたが控えめ…。　味付けはは日本酒、醤油、塩、みりん。
　きのこのダシがふんだんに出て、野趣豊かで旨味たっぷりのお鍋で体もぽかぽかになりました。

　翌日の今朝はこれのおじや。　絶品なのは言うまでもなく、今朝もお腹いっぱい食べて息子達は登校しました。　お陰さまで秋の味満喫中です。

「特選年賀状2010 寅」発売中！

　今年ご依頼いただいた年賀状素材集3冊のうち「晋遊社」だけ多く8点掲載していただいた素材集「特選年賀状2010 寅」も、発売になりました。
　8点かなり自由に描かせていただけたので、楽しいお仕事でした。

　今後の展示会(次回は12月16日から21日。詳細は後ほど！)や今ある講座やお仕事のことを考えると、いよいよ自分自身の年賀状も用意しなくちゃなんないな～と思い始めてきました。
　ま、こちらを使えばいいんですけどね(笑)。









　つい先日終えた 「東京09展」 では、55人分のイラストレーターの作品が、展示されているばかりでなくファイルなどでも触れる機会がありました。
　そこで思ったのは、私はイラストレーターの中でも少々特殊なものをクライアントさんから求めていただいている一人のようで、カンタンに言えば自由度が大きいご依頼が多いみたいです。
　
　以前私もそういうお仕事もありましたし今だってお請けしたい何かの説明であるイラスト、より、描くテーマからこちらで決めるイラストが多いということ…。
　どちらかというと前者の方が本来のイラストレーターのお仕事なのですが、ディレクター不在のお仕事も多いためか、その辺りも求められることが多いですね…。
　ま、許される限り好きなように描けるのは幸せですが、何を描けばニーズに合うかも考えなくてはいけないので、よりご依頼の仕事内容を知るべきことになりますね。
　ゆえにより深くお仕事と関われるのは楽しいことです♪

　というわけで、すでに店頭に続々と並んでいる過去ご紹介した素材集…。
　どれも頭をひねり、心を込めて描きましたので、ぜひともお手に取ってご覧いただき、お気に入りがありましたらレジへ運んでくださいませ♪

最後の合唱祭…。

　長男から数えて6回目の合唱祭、今日行った次男が中学3年の合唱祭が、過去５年間通い続けたものの最後になりました。
　本当は昨日終了した「東京09展」の搬出日だったのですが、愉快な…はもとより、大変ありがたいみなさんに甘え搬出をお願いしてしまい、私はこちらの合唱祭に来させてもらいました。
　みなさんのご好意でどちらも楽しめてしまったことに、まずは感謝の気持ちでいっぱいです…。
　ありがとうございました！

　5年前の長男の入学時に、入学式で聴いた校歌斉唱が素晴らしかったのがまず驚きでした。
　普通なら、私の時もそうでしたが、校歌なんて何度も歌っているし、たいがいまぁ気が抜けててきとーに歌ってたものですが、何層にもハモってるわ、音圧はあるわで、ちょっと聞いたことがない、中学2年と3年の生徒達による校歌斉唱でした。

　その理由はそれからほぼ半年後に判明…。　市の公会堂「グリーンホール」をイチ市立中学が借り切って開催される合唱祭に向け、生徒達はそれはそれは熱心に練習に取り組むのです…。
　結果がどうあれ、力を振り絞って歌い上げただけで感極まって涙する女の子もいるくらいです。
　涙腺が軟弱な私なんて、昼休みの最後の練習の歌声だけですでにうるうるきちゃう…(汗)。

　今年の3年生は戌年ゆえ？人数が多いらしく例年にも増して声量が感じられましたが、各クラスレベルも高かった！
　次男のクラスも難しい合唱曲を見事に歌い上げ素晴らしいと思ったのですが、クラスとしての受賞には及ばず…。
　それでも指揮者賞と伴奏賞(この子は3年連続受賞だとか！)をいただけたのでよかったです♪

　今年もアイラインが全て流れ落ちた号泣？で幕を閉じましたが、二人ともこういう素敵な中学に通えてよかったなとしみじみ思いました…。
　ここで得た経験、想い出を宝物にして、この先歩んで欲しいなと、心から願います…。

「東京09展」無事終了～！ありがとうございました！！

　本日18時をもって、長く開催していた、「e-space 東京09展 55人のイラストレーターが描く東京のすがたかたち」が終了しました。
　会期中おいでくださった方、今日の悪天候の中お越し下さった方、メールなどでお祝い応援くださった方々みなさま、本当にありがとうございました！
　後日来場者数など詳しい数字が出るかと思いますが、各メディアの効果もあってか、大変多くの方においでいただけた展覧会となりました。

　この中に入れていただき展示出来たこと、この中に居たからこそ私の絵をご覧いただけたこと、もう今は会期中にいただいた来場者の方々と愉快な仲間達から受けた刺激とエネルギーと興奮と幸福感と、そして感謝の気持ちでいっぱです！　本当にありがとうございました。　
　今回の経験を活かし、今後も「あったかいね…」と感じていただける絵を描ける様より精進せねば…と思います。
　どうか今後ともよろしくお願いいたします！

「東京09展」あと1日(涙)

　本日24日土曜日は、事前にお知らせいただいた方とお会いしたく、会場へ向かいました。
　お知らせいただけた7名様全員とお会いすることが出来、今日も濃い一日となりました。
　ただね～どなたもどうしても「ご無沙汰してました」の再会が多く、久々にお会いすればするほど交換したい情報や、新たなお話がまたまた湧き上がり、どうしても足りない感が残ってしまう…。
　どうかまたお話が出来る機会があります様にと、願うばかりです…。

　今回は友人でも私の絵はもとより、やはり数多くのイラストを、また東京というテーマで表現された作品を観たいと思いおいでくださる方が多くいらっしゃいます。
　今回も絵を描き始めたとおっしゃる方を友人が連れて来てくれて、その方のご質問に答えたりご説明しながら「でいいんだよな…(汗)」と自分に確認を取ったり(笑)またまた勉強になる日でもありました。
　お客様が居ない間の仲間達との絵の話も楽しいし、結局私は、展示会場に居る間「絵漬け」になれるのが幸せなんですね(笑)。

　明日25日はお休みです。26日月曜日は13時くらいからラスト18時まで会場におります。　早いもので、月曜日が最終日となってしまった展示会…。みなさんのお越しを心よりお待ちしています♪

■e-space 東京09展 55人のイラストレーターが描く東京のすがたかたち
会期：2009年10月15日(木)～26日(月)　※日曜日休み
時間：11：00～18：00(初日のみ15：～18：00)
場所：山脇ギャラリー


　

「東京09展」濃い一日…。

　昨日はお当番で、「e-space 東京09展 55人のイラストレーターが描く東京のすがたかたち」へ開催中のギャラリーまで行って来ました♪
　これまでもなんだかんだとお当番でなくとも会場に足を運び、毎回色々な方とお会いでき、私は本当に様々な方に支えられているのだなと実感します。

　昨日はクリエイターデイというくらい、同業のイラストレーターの方やデザイナー、編集者やディレクターの方がおいでになりました。　なので絵の前で色々ディープな絵の話…。
　少し歳上の方々のお話は、私が高校生の頃の「イラストレーター」という横文字の業界をキラキラした想いで憧れていたそれで、なんだか甘酸っぱい気持ちになりました。
　また、現在に置ける業界のお話、画材のお話…、今後展開される絵や展示のお話と、それはそれは濃い時間でした。

　それとは裏腹に、家族や高校時代の旧友に、作品や頑張ってる今を見てもらえることが出来たり…。ほっとしたひとときもありました。
　こういう機会は展示会が無いとなかなかありませんから、ありがたいことです。

　24日土曜日と26日月曜日は13時くらいから、会場におります。　早いもので、残りあと3日となってしまった展示会…。みなさんのお越しを心よりお待ちしています♪

■e-space 東京09展 55人のイラストレーターが描く東京のすがたかたち
会期：2009年10月15日(木)～26日(月)　※日曜日休み
時間：11：00～18：00(初日のみ15：～18：00)
場所：山脇ギャラリー


　

15の夜

　次男が誕生日を迎え、15歳になりました。　いつもながらプレゼントはメインからケーキまで我が儘言い放題(笑)。
　で、シーフードグラタンとマロンムースのケーキにして、野菜スープとこれにフライドポテト、スイートポテト、パンプキンにしたのだけど、この写真を見る限り15歳のお祝いというより5歳のお誕生会みたいになっちゃいました(笑)。

　見た目はこんなですが、グラタンのニンジンみたいに見えるオレンジはスモークサーモンですし、初物の牡蠣やエビホタテを入れワインで風味付けしてありますし、マロンムースは信州から届けられた天然山栗を茹でてほじって餡にした物を使い、シフォン生地も栗の粉という凝り様で、ラムを聞かせた大人味ですの♪

　15歳…時代が時代なら元服といって、ちゃんと参戦しなくちゃいけない歳ですよね…。 そんな時代じゃなくて良かったけれど、また違う意味で、若者もなかなか大変な時代ですよね。
　それでも、なんとか心豊かにいつまでも彼の良さを活かして生きていって欲しいなと思います。

　とりあえず今晩から365日毎日彼は「15の夜」です(笑)。

　スープが入っている器は、次男が離乳食の時使っていたもの(笑)。　小さいので今では私が使っています。
　それから15年弱、そして今、健やかに育ち活き活きと暮らしてくれていることに感謝感謝です…。
　

読売新聞に載りました！

　26日火曜日まで開催の「e-space 東京09展 55人のイラストレーターが描く東京のすがたかたち」が、読売新聞で取り上げられました！
　
　今日もお当番とは別に、遠方からおいでいただくお客様をお迎えしたくて開場とともに会場入りしたのですが、すでに「読売新聞を見たので…」とおいでになる方がいました。

　展示会は、普段なかなかお会い出来ない方や、ネットで交流を始めやっと初対面！という方と会えるのも大きな魅力のひとつ…。　　
　今日は同じく水彩画を手がける方と再会し、ゆっくり水彩画談義に花を咲かせてしまいました♪

　全員ではないのですが、絵だけでなく文章で東京と自分の関係を書いているメンバーがいて、実はそれを読むのも大変興味深い…。
　絵だけでなく文も魅力的だという、多才な人が多いんだなと改めて思います。
　恥ずかしながら私も書いていて、会場においでになれない方はこちらでその拙文を読むことが出来ます(汗)。

　本日21日は会場に行けませんが、22日木曜日は11時から15時、24(土).26日(月)は13時くらいからおりますので、どうぞお立ち寄りくださいませ♪