岩 手 山

冬場になって遠ざかっていたが、今年初めて「網張温泉」に出かけた。ここは国立公園岩手山麓にある数多い温泉場の一つである。
盛岡に来て間もなく50年になろうとしている、その間最も訪れたのは間違いなくここの温泉地である。

スキーを本格的に始めたのも網張スキー場である、最初は怖くて転んでばかりいたが、ある程度滑れるようになってからは、大自然を満喫できるコースの爽快さに魅了されて来た。今は昔ほどではないにしても、岩手には年間100万人くらいのウインタースポーツ客が訪れてくる。

自分も既にスキーより温泉に切り替えてしまったが、長く愛好した山々である。岩手山を眺望しながらのリフト、樹氷をくぐりながらの自然との融合は、何とも口では表せなく、北国に生まれた幸せを肌で感じる。
またこの山はとてつもなく盛岡周辺に恵みを与えている、水資源が豊富で昔から枯れたことがなく、観光はもとより、人に、農業に、林業に、動植物等に、どんなに恵みを貰っているのか計り知れない。
また冬場の偏西風を遮る役目も大きく、寒いには寒いが雪害による自然災害が極端に少ない。

こんなに素晴らしい山なのだが、残念ながら頂までは一度しか登ったことがなく、この年になれば深く反省し悔やまれる。今年は孫に連れて行って貰おうかな⁉️

=おわり=