スピンオフ銭明日編集長

モットーは"年を重ねる毎に幸せになる"銭明日編集長の日記

震災支援の御礼に行く台湾

2012年06月23日 | Weblog
3.11東日本大震災の際、台湾から日本赤十字社を通して多くの支援金も人助けも受けた。
この国の人々は日本に対して何故か温かい。
それは戦時下の日本史、特にも岩手との繋がりにあるようだが語るには学習不足である----------
その御礼の気持ちを兼ねての親善チャーター機の一員となり、いわて花巻空港から3時間半ばかりの台北空港に降り立ったのは5月の半ばである。







民間のパワーでチャーター機を飛ばそうと仕掛けたのは、我が社の嘱託として活動している岩根哲哉氏である。
実は彼は別の顔を持っていて“いわて根っこの会”と言う名で、地域社会で活動している。
同じく事務局長の岩清水匡氏と両輪で岩手の為に様々な提言をしているのである。
岩根哲哉氏は元々政治家になるのが夢だったのだが、残念ながらその夢は叶えられなかった。



そう言えば我々も20年も前だろうか、彼を筆頭として岩手の県土を桃の花で一杯にしようとして、桃源郷づくり岩手県民運動(代表奥寺一雄さん≡盛岡タイムス創業者、故人)の名で活動していた時代もあったから、その意思を継いでいるのだろう。
当時は熱い志があり、新聞社の畳部屋で様々なこと学び論じあったものである。
その根っこがまだあるという事なのだろうか!

この運動ではいわて花巻空港を盛り上げようと、中国には毎年日中友好の翼を飛ばした。
平泉や天台寺の歴史の顕彰にも傾注してきた。
彼は個人的にも韓国にチャーター機を飛ばしたりと、国際交流に多くの実績の持ち主である。
地方空港の活性化の難しさを論じているのではなく、自ら行動を起こして応援する彼の志は並の人間には到底できない。




今回の目的はもう一つ、被災した大槌高校生を励まそうとする試みであり、それも40名もの一行の無料招待であった。
冒頭にも触れたが、台湾赤十字社から大槌町には特段に多額の支援金を頂いた。
このご恩を若い高校生がしっかり受け継いでいって貰おうとする為のことでもある。
この招待高校生の資金を募る事も、チャーター機を満杯にする事も容易いことではないのだが、彼等は苦もなく実現してくれた。
因みに我が社は高校生10人分を支援した。
初日のレセプションでは“盛岡さんさ”も加わり盛り上がった、



高校生を連れて李登輝元総統にも表敬訪問し、コースに華を添えた。








大都会化した30年振りで訪れた台北の変わりようには驚いたが、今回は九份と言う台北の北の観光地に行って見た。
宮崎駿雄さんの“千と千尋の神隠し”のモデルになった場所である。



この日は見えなかったが、肉眼で石垣島が眺望できるようである。



金鉱の跡地で、山の狭い急斜面のつづら折りに入り組んだ石畳の道をうまく利用している。



道の両面には台湾風食べ物、手作り工民芸品、即興で描く絵師、カリオカ奏者等々様々な店がひしめき合って、見学するだけでもとっても楽しい金鉱の跡地である。
海のそばのかなり高い山で、霧が立ち込めて雨も多く、宮崎作品には最適であり、赤い提灯が道に連なっていたのもメルヘンチックさを高めていた。








山の中腹にあったお寺で声を掛けて頂いた95歳の和尚さんの笑顔が忘れられない。

<銭明日二世こと菅村経悦>
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