スピンオフ銭明日編集長

モットーは"年を重ねる毎に幸せになる"銭明日編集長の日記

卯年2011の締め

2011年12月30日 | Weblog
この秋、ブータン国王夫妻が国賓として来日され、東日本大震災地にも足をお運び見舞いを頂いた。ありがたいことである。
1972年に、この国の当時の国王がGNH(国民総幸福度)と言う新しい言葉を発信された。
経済優先社会の尺度であるGNP(国内総生産)の高さで国どうしが競い合うのではなく、国民の暮らし向きを優先する社会にしようとする提唱である。

昨年のGNP1位アメリカのトップは変わらないが、日本は急成長の中国に2位はとって変わられて3位である。
参考にブータンは165位と統計にはある。
然しGNHはアメリカ23位、中国82位、日本90位となっていて
1位はデンマーク、2位スイス、3位オーストリアでブータンは8位とある。


ブータン国王夫妻

12月26日の日経には、日本の自治体幸福度の掲載があった。
法政大学の坂本光司先生グループが40の指標から算出したものである。
東北では、山形が19位、岩手22位、福島27位、宮城36位、秋田37位、青森40位。
大都市では、東京38位、大阪47位で、全国の1位は福井、2位は富山、3位は石川とある。

坂本光司先生の著書に「日本で一番大切にしたい会社(1)(2)(3)」を感銘して読んだ。
それ以来この先生のファンでもあり、取り組んでいる事が本物であると思った。

岩手の高い評価の一つは“交通事故が少ない”が全国2位である。
山形は“継続して働く期間が長い”が全国1位とあった。

見方により様々異論もあるようだが、今後継続する事で重要な資料になるだろう。
時代は経済重視から人間重視傾向である事には違いないが、このアンバランスにどう立ち向かうのかは難問であり、強い政治リーダーシップが望まれる。

今年のブログもこれで書き仕舞いになるが、反省ばかりが多い卯年であった。
来年はもっともっと血の通った“幸福感”を感じられ、発信できる生き方をしようと思う。


<銭明日二世こと菅村経悦>
環境づくりで地域社会にお役立ち「マリングループ」ホームページ

大恩人「原田武雄さん」が逝く

2011年12月20日 | Weblog
弔 辞

原田さん、私の声が聞こえておりますか!
この年末こそは日頃の非礼を詫び、居酒屋ででもご一献傾けたいものと仕切りに考えていた矢先の12月15日の朝、何のいたずらなのか信じられない訃報が飛び込んで来ました。
今こうしてここに立っている事は信じられないことであり、原田さんにお別れを言う資格が私に果たしてあるだろうかと自問自答しておりますが、何も申し上げずお別れすることは大恩人に対する悔いを残すだけと思い、旅たちの御霊の御前で感謝の言葉を述べお別れをさせて頂きます。

思えば原田さんとの出会いは、昭和45年から47年頃と記憶しておりますが、あれから40年の長い長い歳月が経ってしまい記憶も大分失せております。
当時、公園下の岩手県農林会館に勤務しビル設備の管理の長とし、また冷凍機・ボイラーを始めとする工場やビル設備に精通し、地域の業界ではリーダー的立場であった原田さんはとんでもない技能レベルを備えた方でした。
傍ら大宮冷機という会社も自営しており、工場にはどんなものにも対応できる加工設備もあり特に得意としているのは冷凍空調分野の仕事でした。

一方私は、同じ公園下でみちのく冷熱と言う会社を立ち上げたばかりでした。
方や岩手を代表する技能者、方や素人レベルに毛が生えた程度の一匹狼で技能なし金なし人脈なしの私にとって、原田さんとの出会いは正に神が与えてくれた守護神であった。

時を同じくし、今や空調メーカー世界一となったダイキン工業から声が掛かり、当時仕事は倍々ゲームで伸びて行きました、当然その影では原田さんにお願いしすがりつく事が多く、今こうして地域に根ざした技術会社として所帯を構えて居られる、私にとって、我が社にとっての大恩人の方でありました。

中国の故事に、井戸を掘った人の事を忘れちゃならんと言う言葉がありますが、原田さんは私にとっても会社にとっても正にそう言う方です。
最近のご無沙汰は誠に申し訳がなく深く詫びる次第ですが、決して忘れていた事ではありません。
私も10年程前にみちのく冷熱の経営から身を引いてしまい、原田さんも一線を退かれ、昔の様な気楽なお付き合いを取り戻したいと願っておりました、その矢先での事で全く残念無念です、薄情者の私を叱責して下さい。
責めてもの救いは、会社の35周年式典で感謝の気持ちを表すことが出来た事でしたが、その程度の事で恩を返えせたなどとは、微塵にも思っていません。

こうしてお別れしなければならないのは、誠に遺憾で辛いです、生きて居れば叱咤激励も頂けたのにと思うと、後悔の思いが募るばかりです。
私にとっては原田さんと出会って良い人生になっております、この先はあなたに頂いた、技能を第一とする心構え、妥協をよしとしないプロとしての厳しさを受け継ぎ、技術者を多く育てることで、地球環境問題に寄与出来、孫子が安心して暮らせる地域の環境プロ会社を目指して行きます。

その内に晩年汲み交わせなかった酒を飲み、思い出を話す機会を願って止みません。
              さようなら 合掌


  平成23年12月19日
   マリングループ代表
アメニティ 菅村 経悦




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