スピンオフ銭明日編集長

モットーは"年を重ねる毎に幸せになる"銭明日編集長の日記

鹿児島の旅1

2023年10月26日 | Weblog
 旅って何泊から言うのだろう、一泊程度は近場だろうから旅と呼ぶのには憚られる。そんな屁理屈を口にする自分も、旅らしい旅をしたのは2017年秋に熊野古道に出かけて以来であり、あれから6年も経っている。

 コロナ禍になって宿泊施設の支援策で、奥方は近場の温泉にちょくちょく出掛けるが、自分はと言えば日帰り温泉にも行かなくなっている。そんな生活に慣れてしまえば、費用もかからないTVの旅番組を楽しむ側で、映像で満足する様になってしまっていた。

 今年に入り、コロナ感染で命を落とす人も無くなって、新薬も開発され、普通の日常に戻りつつあり、人々は堰を切ったように動き出している。その上円安の所為もあり外国からの訪日客が溢れ出している姿を見るにつけ、旅って虫がむっくりと起き出して来た。

 然しである、夫婦年齢を合わせれば150歳を上回った自分らであり、2人だけで旅に出る体力にも自信がなく二の足を踏んでいた。

 そんな折、生きかた上手の娘が、だったら私たちが一緒に行くからと名乗りを上げて来たのである。そんな次第で自分ら夫婦の最後になるだろう旅は、太平洋戦争の爪痕の鹿児島知覧になった。
 過去に、広島-長崎-沖縄と巡ったが、終戦前後に生まれた昭和の人間としては、一度は見ておきたかった巡礼の旅に出かける羽目になった。
           =つづく=


 



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