白隠和尚のブログ

今日より明日が幸せでありますように。好奇心旺盛な70代のブログ。

文字の四方山話

2019-02-19 19:47:30 | 日記
東京・上野の国立博物館で特別展「顔真卿展 王 義士を越えた名筆」がまもなく
終わる。台湾の故宮博物館が貸し出した肉筆だという、観たかった。

日本では綺麗な文字を書ける人が何かにつけて有利だ。私の現役時代は手書きが
普通だったから文字の巧拙は丸見えだった。意地の悪い上司は私の文を一瞥する
と「君これは何と読めば良いの!」と分かっているのに嫌みに聞いた。隣席の後輩
にはさらに意地悪く「清書して出しなさい」とあからさまに言って自尊心を傷つ
け打ちのめした。今いうところのパワハラで我々に時代にも存在し耐えぬいてきた。
その後ワープロやPCの登場は我ら悪筆組にとって受難からの解放だった。

欧米では昔から美しい文字を必要とされず、むしろIQが低い人と見なされるといい
、親も教育の現場も美しい文字を書くことに熱心ではないそうだ。
英語は文字数が52字と少ないし、昔からタイプライターで文字を書く習慣も
あってのことだろう。

テレビでトランプ大統領のサインを見るとあれは文字ではないサインである
と妙に納得してしまう。サインとは本人だけが読めるところに値打ちがある
のだろう。

若い時分、重要な書類に署名と印鑑が必要だろうか?、署名があれば印鑑は
要らないのではないかという議論が世間を賑わした時があったが、未だに印鑑は
健在でありますなー


本日も平穏なり


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