一攫千金を夢見て

今年も残すところあと僅か、年末ジャンボの話題が似合う季節になった。一発当てて楽しい正月を迎えるつもりで、1等が良く出ると評判の名古屋駅地下の宝くじ売り場「チャンスセンター」に出掛けた。


相変わらず大変な混雑である、ギャンブラーの皆さんの集う場だ。早く買わないと売り切れてしまいそうな熱気に溢れている。


すぐ前の伯母さんは宝くじを鷲掴みにして買った。恰も横綱白鵬が懸賞を受けとる時のような自信に満ちた手つきで束ねた宝くじをショルダーバッグに投げ入れた。それを見て私も予定より少し多めに買った。

私の当たりの最高は六等、いつも一割配当に甘んじている。
「宝くじなど当たらん、やめとけやめとけ」という気持ち半分「もうそろそろあんたにも付きが回って来る頃だ、買わな当たらん、少しだけ買って運を試しなはれ」とのせめぎあいがある。

今度は高額賞金が当たる予感がビンビンする。もし3等が当たったらどうしよう、まず、回転寿司ではない本物の寿司屋で上トロを腹一杯食べよう。2等が当たってしまったら(そんな大金見たことないが)家の外壁も塗り替えたいし、娘とグリーン車で温泉巡りも良いな。

1等？ん億円が当たったら？これはありがた迷惑というもの、当たって欲しくない(これもウソっぱち)とても現世では使いきれないし、当たりを知らされた途端に心臓麻痺を起こすかも知れん。それでも神様が億という大金を受け取れと仰有るなら、半分だけ頂いて残りはユニセフに寄付するよ。

どうか神様4等でもいい、今年こそ私の夢を叶えて・・・


本日も平穏なり