年の初めに中国・福建省に旅行した。「温暖な気候です避寒におすすめ」という
キャッチフレーズに誘われ出かけたものの、ずーと雨で底冷えが続いて肺炎を土産に
持ち帰り入院した。2週間くらい過ぎて熱が下がると「不治の病」と追い出される
ように退院、その後は自宅療養して小康状態が続いた。
5月は旅行ずくめだった。始めは広島、「お好み焼き横丁」で食べたお好み焼きの
美味さが忘れられない。宮島、呉にも行った。
中旬は東京方面へ。国技館、上野公園、葛飾柴又、東京国立演芸場、横須賀港へ。
湾内クルーズで米国空母「エンタープライズ」の偉容を見た。
移動中初めて杖を使って歩いた。この頃肺気腫が進行したのか呼吸は苦しく重症の
予感がした。
下旬はギリシャへ。旅友・ミーコさんと一緒に参加した。
〈 ギリシャ四景 〉
メテイオラ修道院の入口の急坂で今まで経験したことのないような呼吸困難に
陥り立ち往生した。ミーコさんに励まされ支えられて危機を脱した。今も当事
の苦しさと風景の絶景が忘れられない。
8月末まで体調はまずまずだった。9月に入りさあゴルフと思える日に再び
肺炎が再発、春に続く入院にはいよいよ「お迎えが来たなと」と思った。
ところが私は医師も驚く驚異的な回復で冥土行きを踏みとどまった。
「ボンベを常時携行すべし」という条件がついて退院、現在に至っている。
今年も年を越せる目処がついた。嬉しく有り難いことである。
お わ り