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たのしい万葉集の更新情報

4508 高圓の野辺延ふ葛の末つひに・・・

2005-07-27 18:26:45 | 巻20
【高圓の野辺延ふ葛の末つひに千代に忘れむ我が大君かも】
■原文: 多可麻刀能 努敝波布久受乃 須恵都比尓 知与尓和須礼牟 和我於保伎美加母

■作者: 中臣清麻呂(なかとみのきよまろ)

■よみ: 高圓(たかまど)の、野辺(のへ)延(は)ふ葛(くず)の、末(すゑ)つひに、千代(ちよ)に忘れむ、我(わ)が大君(おほきみ)かも

■意味: 高圓(たかまど)の野に広がる葛(くず)のように末(すえ)永(なが)く、いつまでも忘れません、大君のことは。

※天平宝字2年(758年)2月、中臣清麻呂(なかとみのきよまろ)の邸宅で宴がもよおされたときに詠まれた歌です。
※この歌に詠まれた「大君(おほきみ)」は、高円(たかまど)の宮を好んだ聖武天皇のことです。
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写真は葛(くず)です。豆科のつる性の多年草です。茎が非常に丈夫で、他の植物に絡み付いて数メートルにまで成長します。夏から秋にかけて花が咲きます。根は薬用としてや葛粉として使われます。

→ そのほかの葛(くず)を詠んだ歌については
葛(くず)を詠んだ歌をごらんください。


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