チクチク テクテク 初めて日本に来たパグと30年ぶりに日本に帰ってきた私

大好きな刺繍と大好きなパグ
香港生活を30年で切り上げて、日本に戻りました。
モモさん初めての日本です。

日本酒ののグラス

2021年10月21日 | きれいな形

曇、15度、66%

 日本酒が世界的なブームだそうです。日本料理とともに世界に流れ出した日本酒です。日本酒の製造も海外で始まったと聞きました。先日西洋人の方が利き酒をしている様子がテレビに流れました。長い脚のついたグラスで試飲しています。そのグラスに目を奪われてしまいました。

 私は日本酒を滅多にいただきません。主人用にぐい呑はガラスから錫のようなものまで買い集めました。ぐい呑の様々な形や口の広がり具合は見ているだけでも楽しいものです。足のついたグラスはワイン用にずいぶん集めてしまいました。ワインに合わせてグラスを替えると味も香りもぐっとよくなります。グラスの形態がそれぞれのワインにいい作用を及ぼすからです。このグラスたちは毎晩私のお供です。

 買うつもりはありませんが、外出のついでに日本酒用の足のついたグラスを見てみました。ワイングラスで有名な「ディーデル」の日本酒用のグラスは2種類、「純米用」 「大吟醸用」 とありました。私がテレビで見たものよりはるかに大きなサイズです。そもそも私は大吟醸がどんな味なのか、純米がどんな香りなのかもわかりません。売り場の方は詳しく説明してくださいます。が、ちんぷんかんぷん。

 別のお店に行きました。「木村硝子」が作っている日本酒用の足のついたグラスです。盃やぐい呑の発想からでしょう小ぶりです。 でも私がテレビで見たものはやや丸い形をしていました。柔らかな丸さが手のひらに落ち着くように思えたグラスでした。このシリーズではお銚子まで脚をつけたものがありました。 私などすぐに割ってしまいそうです。足のついたグラスは華奢に見えます。洗う時には十分気を付けますが、いくつ割ったことやら。それでも心惹かれる足付きのグラスたちです。「木村硝子」からは足は付いていませんが、日本酒用の小ぶりなグラスがいくつかあります。 日本酒を飲まない私が言うのもなんですが、「この大きさじゃなきゃね。」こうして見て回った時間は楽しいものでした。いつか主人用に1脚、欲しい形が見つかったら買うかもしれません。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

この冬もココ座りをよろしく

2021年10月20日 | ここ

小雨、17度、56%

 一昨日、ココさん急にココ座りを始めました。5ヶ月ほど見たことがない「ココ座り」です。 私が本を読んでいる目の前ですくっと立ち上がり、このように座ります。5歳のココさんがこの座り方を始めたのは3年前からです。教えたわけではありません。時々壁に寄り添うこともありますが、支えなしで2分は座り続けます。しかも何故か寒い季節限定です。暖かくなると一切しません。

 暑かった福岡、3日前から急に寒くなりました。急いでお布団、寒さに備えた衣替え、私も暖かな服装に変わりました。その途端、出ました!「ココ座り」 余裕綽々、上を見上げます。年々、いい座りになって来ています。背筋はピンとまっすぐです。もちろんパグですからぐしょっと脚を広げた「パグ座り」だって得意です。

 早速主人に写真を送りました。「真奈さんが椅子に座っている時にだけする?」と聞いて来ました。確かに椅子に座っている時だけです。私が立ち働いている時には見たことがありません。しかも私だけに見せるようです。主人は「真奈さんの仲間入りをしたいのだね。褒めてあげてね。」と言います。「ココ座り」を披露してくれたら大いに褒めまくります。挙句に「ココちゃん、上手〜。チュッ。チュッ」

 褒めて欲しいのは理解できます。でも何故寒い季節だけなのかしら?今だに疑問です。

 インスタでは冬の間「ココ座り」をアップすることが多くなります。この冬も「ココ座り」をよろしく。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

アロマを焚き始めました。

2021年10月19日 | 日々のこと

曇、15度、66%

 夏は部屋と部屋の間のドアを開け放しています。窓も開けます。扇風機も回します。蚊取り線香を焚きます。だから寝る時の「アロマ」はお休みしていました。

 枕元で一晩中ポコポコと薄い煙を出して香りを届けてくれます。ろうそくを使わなくなって「インフューザー」に代えて以来、安心して点けたまま休むことが出来るようになりました。特別にアロマの勉強をしたわけではありません。ただ好きな香りだけを焚くようにしています。「ラベンダー」と「ペパーミント」この2つをその時の気分に合わせて割合を変えて使います。 ゆっくり休みたいときは「ラベンダー」を多めに、身体の疲れを取りたいときは「ペパーミント」を多めに、たったそれだけです。毎日使うので、「アロマ」を求める時はお店に予め電話して大きな瓶を用意してもらっています。支払う時「お高いなあ。」と思います。まあ、病院通いやお薬代がないのでいいかなと持ち帰るわけです。

 「イランイラン」など苦手な匂いもあります。柑橘系の匂いはどれも好きですが、2瓶以上買うのは今の私には贅沢だと思っています。

 蚊取り線香の匂いも私には「除虫菊」のアロマかもしれません。小さいときから好きな蚊取り線香の香りです。朝一番は父母に線香をあげます。すっと一本立ち上る線香の煙、朝の静けさの中に美しいと思います。線香は父が好きだった香りの物を使い続けています。雨の日は「お香」を焚くこともあります。部屋の隅々に湿っぽい匂いが溜まらないように小さな工夫です。

 白い丸いインフューザーはホッとする形です。探した甲斐がありました。夜中に起きると小さな明かりに白い形がほんのりと見えます。これからの季節、加湿器の代わりもしてくれます。今朝もすっきりと目覚めました。「香り」に心も体も整います。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

布袋草、異常に大きくなりました。

2021年10月18日 | 

曇、15度、70%

 9月に入って、「布袋草」の葉が大きく成長しているのに気付きました。例年の倍ほどにまで高くなっています。表の甕も裏の甕もどちらも同じくらいに伸びていました。徒長と言うのでしょうか、見苦しくさえ見えます。しかも甕の淵から溢れんばかりに根を張っています。

 この夏は暑さも厳しく、雨が続いた時期もありました。10月に入っても数日前まで30度を越す状態でした。気候が植物に影響を及ぼしているのは明白です。我が家ばかりではないだろうと、お彼岸のお墓まいりの折、霊園下の「布袋草」の池を見ました。 こちらも水面いっぱいに繁茂して徒長していました。葉が伸びる、根元の空気袋が丸ではなく楕円に膨らみます。大きく育つと「布袋草」の姿は美しくありません。

 先日、地元のニュースでお城のお堀の「睡蓮」が例年より背が高くなって、堀の横の道を歩く人の背丈にまで育っていると知らせていました。キャスターも今年の福岡の異常気象に触れていました。車をお城付近に走らせた時、速度を落として見てみると確かに鬱蒼とお堀いっぱいの「睡蓮」でした。

 我が家の布袋草は11月ごろまで花をつけます。昨日から急に気温が下がりました。秋空の下、黄色くなり始めた葉陰に「布袋草」の花が見えます。いつもはすっきりと花が茎から立ち上がるのですが、伸びすぎた葉に埋もれて見えます。 「布袋草」の花は一日花です。今日はもうしぼんでいます。気候の変動が及ぼす変化を目の当たりにした思いです。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ブレスレット

2021年10月17日 | 身の回りのもの

小雨、18度、68%

 昨日は半月ぶりに雨が降り出しました。気温は朝から上がりません。やっと10月らしい温度になりました。2日前よりも10度近くも下がりました。異常な暑さでずっとノースリーブだった私は慌てて衣替えを始めました。

 真冬の支度ではないのに厚手のコートや手袋などに目が行きます。その上ちょっと羽織ってみたり、一向に当面の仕事は進みません。たいして持っていないアクセサリーの箱まで開けます。外出が少ない生活で出番が減りました。指輪は指が太くなってつけません。ネックレスやイヤリングは肩が凝るのでつけません。若い頃ジャラジャラとつけていたのがおかしくなります。最近はブレスレットだけです。新しい物、高価な物はありません。3つしか持ちません。

  一番好きなブレスレット、古くなって黒ずんでしまいました。宝飾店に持って行き、磨いてくださいとお願いしたこともありますが、安物ですのでどこの店でも断られました。ピカピカしていて可愛かったなあと眺めていました。「そうだ!ピカールだ!」 金属磨きの液体を出してきました。臭いのですが我慢して磨きました。少しだけ光が戻ったようです。見出し写真が磨く前です。少しでも光ると嬉しい。

  30年、大事にしているのは魚4匹のブレスレット。私は魚座です。お守りのような気持ちでつけています。

  腕をあげるとシルバーの触れ合う音がする重さのあるブレスレットは一番新しいものです。手元で音がする面白みを教えてくれました。

 3つを並べて眺めてはニヤリ、また箱にしましました。長袖を着るようになると袖口を傷めるのでブレスレットはつけません。春の衣替えまで箱の中です。

 1日雨だったのでのんびりとこんなことをばかりしていました。冬服の新調予定はありません。帰国4年目にして十分な防寒着が揃いました。寒くなったとはいえまだ20度前後、半袖を着る時があればブレスレットを箱から出してきそうな気がします。雨降りの楽しい時間でした。

 

 

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

里芋とアンチョビのおつまみ 里芋のグリーンカレー

2021年10月16日 | 頂き物

曇、20度、86%

 大きくて持ち重みのする「里芋」をたくさんいただきました。お芋が美味しいのは秋です。日本の「里芋」は粘りを取るために湯がきます。香港の「里芋」は粘りがありませんでした。そのまま料理にかかれます。お味はさして変わらない、見た目は同じ「里芋」でした。粘りがない分モッチリ感がありませんでした。「里芋」一つでも採れる土地で違います。

 皮をむかずに蒸して「衣担ぎ」でお月見にも供えます。主流は煮物でしょうか。歳を重ねるごとに「煮物」、「煮しめ」の類が苦手になってきました。お醤油とお砂糖やみりんの甘みが合わさるとどうも食が進みません。家族が食べたいなら作ります。一人の時の「里芋料理」に煮物はありません。

 「里芋」を蒸して軽くつぶしたいもサラダ風を一皿。ジャガイモと違い滑りを利用します。味付けは「アンチョビ」です。つぶした「里芋」に「アンチョビ」を混ぜ込みます。オイル漬けのアンチョビを使いました。適度にオイルで滑らかになります。「アンチョビ」の塩気だけで十分です。酸味をプラスするために「ケッパー」を添えました。白ワインのお供です。香りの薄い「里芋」に「アンチョビ」の匂いが乗っていい組み合わせです。

 「里芋」のもっちり感は煮るのが一番、「グリーンカレー」に入れました。白身の魚と合わせます。「ココナッツミルク」をたっぷり入れたら白っぽい「グリーンカレー」になりました。 白身のお魚からの出汁とココナッツミルクの甘みをたっぷり吸った「里芋」今までにない美味しさです。お魚のグリーンカレーもなかなか美味しい、チキンとナスの定番組み合わせより濃厚なお味です。

 あと少し里芋があります。洋風のスープに入れようと思っています。トマトを使うべきか頭の中で想像します。美味しい秋の「里芋」満喫しています。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ヘリオトロープ

2021年10月15日 | 

晴、19度、80%

 10月だというのに30度近い日が続いていました。しかも半月以上も雨が降りません。空気は清々しいのですが乾燥しています。庭の草木たちは真夏同様に水を欲しがります。水を欲しがる筆頭が「ヘリオトロープ」です。

 「ヘリオトロープ」は高さが20センチほどの熱帯原産、紫の小さな花をつけます。気温が下がらないので半年近くも次々に花を咲かせています。この花は香りが甘く、香水の原料にもなるそうです。庭では冬を越せないので、鉢植えです。今年で2年目、少し茎が木質化して丈夫になりました。昨年はすでに室内に入れていました。いつでも香りを楽しみたいとデッキのベンチの上が「ヘリオトロープ」の定位置です。暑さは草木ばかりは昆虫にも影響が出ています。夏の虫たちがいまだに元気です。蚊など真夏より多く感じます。 「ヘリオトロープ」はその甘い香りでミツバチを集めます。よほど美味しいのでしょう、ミツバチは私がそばを通ったぐらいでは逃げません。

 例年は庭に死体で転がっている「バッタ」もまだ元気に咲いたばかりの「シュウメイギク」に停まっていました。 下草からはコオロギやスズムシの鳴き声が聞こえます。秋と夏とが入り混じる今年の庭です。

 今日あたりから気温が下がるというのでやっと春咲の球根を植えました。5年目に入る「ガーデンシクラメン」は芽吹いています。 「シクラメン」は球根ですが、花からこぼれた種からも小さな芽吹きが見られました。 

 香り良い「ヘリオトロープ」この冬も乗り切ってくれるでしょうか。家に入れるのは11月に入ってからになりそうです。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

義母94歳になりました。

2021年10月14日 | 義母とのこと

晴、21度、90%

 昨日は義母の誕生日でした。94歳を迎えることが出来ました。足は不住になり歩行器を使って歩くのがやっと、この2週間に2回転倒して施設から連絡が入りました。一度は夜中にベットから落ちたらしく、床で寝ていたのだそうです。2度目は車椅子を自分で使用中エレベーターに挟まれていたそうです。エレベーターが動かないのに気付いた職員が発見してくれたと聞きました。痛みや怪我がなかったのは幸いです。施設側に出来るだけ移動はだれかを付き添わせて下さいと頼みました。本人の意思で動くことがあるので完全に付き添いはできないとの返事です。その返事に心もとなく感じました。

 認知症がずいぶん進んでいます。下の始末が自分で出来なくなっています。介護度も上がりました。でも94歳を無事に迎えることができ嬉しく思います。朝一番に病院で薬をもらい、祝いの品と一緒に届けました。整形外科と内科で待ちます。2科ですから待ち時間が長く、多くの高齢な患者さんを目の前にいろんなことを考えました。

 母、義父、義母と3人の年老いた姿を見てきました。それぞれに体に不自由が出てきます。体ばかりか意識だって認知が進むと本人の思惑通りにはいきません。お世話をしてくださる方もお大変ですが、みなさん仕事柄テキパキと対応して下さいます。家族の者は疎ましく思うこともありますから、かえって他人にお世話になる方がいいのかもしれません。一番辛いのは本人だろうなあとつくづく感じるようになりました。

 私も64歳、高齢者の仲間入りです。親たちの状態は遠い先のことではなくなりました。自分を義母や母の立場に置き直すと、親たちが不憫に思えます。思うように外の空気を嗅ぐことも出来ません。食べたい物をいつでも食べたいと言うことも出来ません。施設の一律な食事です。お茶にうるさかった者だって施設ではお茶か白湯かわからぬ薄い薄いお茶で我慢です。しかも義母はコロナ禍、散歩もままならず外の景色は自室の小さな窓だけでした。さぞ、辛かっただろうと思います。風の匂い、花の移ろい、雨の心地よさ、自然を感じられるのは幸せです。

 今月からガラス越しでない面会が短時間で再開されました。昨日の届け物の時は会わずにおきました。義母を3階の部屋から連れて来てもらうのにたくさんの職員の方の手を煩わせてしまいます。来月に入るとインフルエンザの接種で義母を連れ出すことができます。その時の楽しみにとっておくことにしました。

 病院の待合の時間は思い巡らせるいい時間でした。「お母さん、94歳おめでとう。」

 

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

2匹のパグ まんちゃんとモモ

2021年10月13日 | もも

曇、24度、90%

 昨日は急にPC 内の写真の整理を始めました。年代別、項目別に整理していても、重複したものや不要なものが溜まっています。整理のつもりが丸一日、PCに向き合ってしまいました。モモの晩年の写真を見ては胸が詰まったり、一人大笑いすることも。私のPC内の写真はモモが我が家のやって来た年、2004年に始まります。古い携帯で撮った写真は今のに比べると画像が荒く、撮る側の私の腕もまだまだでした。

 いつ見ても笑える写真はいいものです。その一つがこの二人の写真。お泊まりに来ていたまんちゃんとモモの写真です。ベットに潜って本を読んでいてきっと一旦ベットから出て戻った時の写真だったと思います。まんちゃんがお泊まりの時はいつも3人で一緒に寝ていました。おふとんの下からまん丸な目を覗かせているまんちゃん。一方モモはカーテンの方をいつものように姿勢良く見つめています。何を見てたのかな?まんちゃんとモモの関係、お互いの性格を端的に表している写真です。まんちゃんをベットに入れてもモモは威嚇したりしませんでした。狭いベットに3人いえ、一人と2匹が寝るのは至難の技でした。お布団の中の匂いがまんちゃんが来ると変わりました。2009年、まんちゃん3歳、モモ5歳の時の写真です。

  これは同じ2009年ですが、別の日付、幾度かお泊まりに来てくれたまんちゃんです。散歩中、下に降りたいモモとがんとして階段を降りたくないまんちゃん。香港島のピークから吹き下ろす風が抜けるロビンソン道のオーバーフローでの写真です。この後、モモが階段を下に向かった動き始めたのでまんちゃんは私が抱いておりました。まんちゃんは小柄でまん丸な女の子でした。

 まんちゃんご一家はシドニーに行きました。シドニーに発つその日までまんちゃんは我が家で過ごしてくれました。いつか日本で会えるかな、と思っていましたが、まんちゃん10歳を目前にシドニーで亡くなりました。この2匹の面白い動画もたくさんあります。動画のアップが出来ないのが残念です。

 旅行の思い出、孫娘の誕生から成長、もう少し写真の整理を続けます。それが終わればいよいよ、アルバムの写真をPCに取り込む作業開始です。

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

れんこんのカシミールカレー

2021年10月12日 | 昨日のお昼ご飯

曇、25度、90%

 黒い「カシミールカレー」というのが流行っているそうです。調べてみると東京の「デリー」というカレー屋さんか考案したオリジナルカレーで真っ黒で激辛なのだとか。実は私、10年近く前に「カシミールカレー」を初めて食べました。ニューデリーでのことです。インドのカレーも地方地方によって食材の違いから辛さもずいぶん違います。出された「カシミールカレー」は驚いたことに「れんこん」が入っていました。

 主人の仕事上のお付き合いに始まって、家族ぐるみでのお付き合いがあるインドのご家族から「祝い事」のお招きを受けました。ニューデリーの市民ホールを貸し切っての「祝い事」の翌日、仕事で残る主人よりひと足先に香港に戻る予定の私でした。飛行機は夜の便でその日は買い物をするつもりです。インドに行くと「布」「紅茶」「スパイス」と買いたいものがたくさんです。そんな私にお招きくださったご家族の奥様と義理のお母様がお付き合いくださいました。

 気を使ってあちこちお連れくださった後、お昼ご飯。バザールの入り口にあるお店に案内してくださいました。 注文もお任せしました。春先でしたがすでにニューデリーは気温が上がり始めていました。出て来た「カシミールカレー」はサラサラのカレーです。そして中には「れんこん」が入っていました。「れんこん」をインド人が食べるのを知って驚きます。「れんこんカレー」の写真はありません。インドで食べ物の写真など撮っている地元の人を見たことがなかった当時、お連れくださった方たちの手前写真は控えました。サラサラの「れんこんカレー」は激辛ではありませんでした。さらっとしているのに香り高い「カシミールカレー」でした。チャパティ、プラオライスが一緒に出て来ました。

 写真に撮ることができたのは、食後の「カシミールティー」と「ヨーグルトデザート」です。 慌てて撮っていますからボケています。 

 香港に戻り「カシミールカレー」を調べました。まだ「デリー」が「カシミールカレー」を売り出す前のことで何にも出て来ませんでした。でもいつかあの「れんこんカシミールカレー」を作りたいと思っていました。先日いただいた「秋の味覚の贈り物」の中に新潟のれんこんが入っていました。このれんこんを見た途端、忘れかけていた「れんこんカレー」が浮かびました。サラサラのカレーにするのは水分を多くすればいいのですが、あの時の香りがどのスパイスから来たものか?考えあぐねます。香り高いのですが爽やかな香りでした。コクがないのでチキンを加えてみました。まだまだ遠い道のりの「れんこんのカシミールカレー」です。シャキッとした歯触りのれんこんがカレーを十分に吸って甘みを増しています。

 「カシミールティー」は紅茶ではなくナッツやドライフルーツを浮かべた蜂蜜湯のようなものでした。ヨーグルトデザートはやはりインドらしい香りがしました。家では料理人がいるご家族です。ご自分たちが料理を作ることはありません。義理のお母様がインドの乳製品のことを教えてくださいました。イギリスから受け継いだ文化だと思いました。「ビーフ」は食べない、でも乳製品は多岐にわたりインド料理に登場します。

 「れんこんカシミールカレー」はまだ完成ではありません。あのバザールでのひと時、数回訪れたインドでのことを久しぶりに懐かしく思い出しました。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする