チクチク テクテク 初めて日本に来たパグと30年ぶりに日本に帰ってきた私

大好きな刺繍と大好きなパグ
香港生活を30年で切り上げて、日本に戻りました。
モモさん初めての日本です。

れんこんのカシミールカレー

2021年10月12日 | 昨日のお昼ご飯

曇、25度、90%

 黒い「カシミールカレー」というのが流行っているそうです。調べてみると東京の「デリー」というカレー屋さんか考案したオリジナルカレーで真っ黒で激辛なのだとか。実は私、10年近く前に「カシミールカレー」を初めて食べました。ニューデリーでのことです。インドのカレーも地方地方によって食材の違いから辛さもずいぶん違います。出された「カシミールカレー」は驚いたことに「れんこん」が入っていました。

 主人の仕事上のお付き合いに始まって、家族ぐるみでのお付き合いがあるインドのご家族から「祝い事」のお招きを受けました。ニューデリーの市民ホールを貸し切っての「祝い事」の翌日、仕事で残る主人よりひと足先に香港に戻る予定の私でした。飛行機は夜の便でその日は買い物をするつもりです。インドに行くと「布」「紅茶」「スパイス」と買いたいものがたくさんです。そんな私にお招きくださったご家族の奥様と義理のお母様がお付き合いくださいました。

 気を使ってあちこちお連れくださった後、お昼ご飯。バザールの入り口にあるお店に案内してくださいました。 注文もお任せしました。春先でしたがすでにニューデリーは気温が上がり始めていました。出て来た「カシミールカレー」はサラサラのカレーです。そして中には「れんこん」が入っていました。「れんこん」をインド人が食べるのを知って驚きます。「れんこんカレー」の写真はありません。インドで食べ物の写真など撮っている地元の人を見たことがなかった当時、お連れくださった方たちの手前写真は控えました。サラサラの「れんこんカレー」は激辛ではありませんでした。さらっとしているのに香り高い「カシミールカレー」でした。チャパティ、プラオライスが一緒に出て来ました。

 写真に撮ることができたのは、食後の「カシミールティー」と「ヨーグルトデザート」です。 慌てて撮っていますからボケています。 

 香港に戻り「カシミールカレー」を調べました。まだ「デリー」が「カシミールカレー」を売り出す前のことで何にも出て来ませんでした。でもいつかあの「れんこんカシミールカレー」を作りたいと思っていました。先日いただいた「秋の味覚の贈り物」の中に新潟のれんこんが入っていました。このれんこんを見た途端、忘れかけていた「れんこんカレー」が浮かびました。サラサラのカレーにするのは水分を多くすればいいのですが、あの時の香りがどのスパイスから来たものか?考えあぐねます。香り高いのですが爽やかな香りでした。コクがないのでチキンを加えてみました。まだまだ遠い道のりの「れんこんのカシミールカレー」です。シャキッとした歯触りのれんこんがカレーを十分に吸って甘みを増しています。

 「カシミールティー」は紅茶ではなくナッツやドライフルーツを浮かべた蜂蜜湯のようなものでした。ヨーグルトデザートはやはりインドらしい香りがしました。家では料理人がいるご家族です。ご自分たちが料理を作ることはありません。義理のお母様がインドの乳製品のことを教えてくださいました。イギリスから受け継いだ文化だと思いました。「ビーフ」は食べない、でも乳製品は多岐にわたりインド料理に登場します。

 「れんこんカシミールカレー」はまだ完成ではありません。あのバザールでのひと時、数回訪れたインドでのことを久しぶりに懐かしく思い出しました。

コメント
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