曇、14度、82%
長年のお付き合いの友人は岩手県の出身です。今は地元を離れていらっしゃいますが、岩手の美味しいもの珍しいものを送ってくださいます。今年も「新米」をいただきました。福岡で売られているお米の産地、北海道、秋田、新潟、九州各県が主流で岩手のお米を見ることはありません。普段普通の地元のお米を食べている私にとって日本の北のお米は貴重品です。
早速炊きました。ツヤツヤです。ピカピカです。この艶からがご馳走の始りです。お米一粒一粒がつい先日まで太陽を浴びていたのですから元気がいい。しっかりと蒸らしてお椀に装いました。
お米が立っています。待ちきれずおしゃもじから一口、しっかりと歯応えのあるご飯です。白ご飯だけでご馳走です。「銀河のしずく」と言う銘柄です。昨年は3銘柄の詰め合わせをいただきました。どれがどんなお味か忘れてしまっています。やっぱり白ご飯の美味しさが一番だと噛み締めます。日本米が好きな主人にも食べさせてあげたい。
新米を貴重品だと思うのは米食の国々でも日本だけのように思います。香港時代、タイからのジャスミン米の袋に「新米」と一度だけ書かれていました。ちょうど日本人がタイで米の生産を始めた頃のことです。日本人のアドバイスがあったのかもしれないと想像しました。
日本米の炊き上がりの香り、歯ざわり、甘み、堪能です。実はこの夏の暑さで体重が落ちていました。ところが秋になって友人たちから送られてくる「秋の味覚」のおかげで元の体重を超えました。これで冬の寒さを乗り切る事が出来ます。
もう30年を越しますね、家族付き合いの彼女は大柄で目鼻立ちのはっきりした美人です。数年前、一時帰国していた折、小さい頃から知るお嬢さんと一緒にお会いしました。お嬢さんは今ではお母さんです。「岩手県の新米」をお代わりしながら長年のお付き合いも一緒に噛み締めました。いつもありがとう。