3月16日(火) 午後
15:00 地下鉄4号線「市庁」駅6番出口を出ると目の前が徳寿宮の土塀。
少し左に歩くと「大漢門」。ここで15:30から衛兵の交代の儀式がある。
前日は雨のため、訪れた景福宮では衛兵の交代儀式はなかった。ガイドさんが、「交代式は見る価値がありま。、明日は徳寿宮で11:00、12:00、15:30の3回あるので是非見て下さい」と言ってたので、終日フリーのこの日、午前中は国立中央博物館、午後は徳寿宮の衛兵交代を見て、また鐘路、明洞を歩くことにした。
早く着いたので、さきに徳寿宮を」みてまわる。当初は誰かの別宮だったが、最後の朝鮮王朝の王はここを本宮にしていたと書いてある。
景福宮などに比べると小さな宮である。
木立や建物の背景には近代的な高層ビルが建ち並んでいる。しかし、こんな都心にありながら、静かで落ち着いており、枯れ木の枝にはカササギの巣がかかっている。中国の明の十三陵などでも見かけた光景である。
13:30に近くなったので「大漢門」前に人だかりができ始める。
やがて、横町から当時の衣装をまとったラッパ隊を先頭に20名以上の兵士姿が現れ、行進の後、門前で鍵などの引き継ぎが行われる。韓国語、日本語、中国語の説明がつく。
ラッパ隊がトランペットで吹く“アリラン”は勇壮な行進曲風のアレンジ。
前回の訪問時に、水原(スウォン)の“民俗村”の伝統行事でも、この勇壮なアリランを聞いた。
子ども心に、アリランは物悲しい曲のように思っていたので、友人の韓国通に聞くと、アリランは労働歌でもあり、望郷の歌でもあるから勇ましくも悲しくもなるということだった。
30分足らずの儀式だったが、ガイドさんの言うとおり、一見の価値はあった。
* 写真は、徳寿宮の衛兵交代儀式。
2010/3/23(記)