年下研究

『けいおん!!』トンデモコジツケ連鎖中!涼宮ハルヒの憂鬱の謎解きコジツケの履歴保管庫。

角川歴彦vs石原慎太郎の顛末…『あの花』は反石原慎太郎作品だった??

2012-04-26 00:41:57 | けいおん!!
『名作エロは規制しない条例』

で、『いい加減な気持ちでエロ漫画描く作家』を排除して、
更なるエロの高みを目指し続けてる石原都知事ですが、

『名作エロの判定者は都知事ではない』

という立場を鮮明にして、角川書店が『東京国際アニメフェア』(TAF)から分派、

『AnimeContentsExpo』(ACE)

を立ち上げたわけですが…
まあ、私の預言者、久米田康治先生が、AKB48のセンター争いとかを評して、


どっちが勝っても大本は大丈夫


というネタにしていたのを当て嵌めて、

角川や東京都の本当の狙いは、『コミケ』を倒して、自分たちがコミケの客を総取りすることであり、

条例は罠で、規制に反対するオタを角川イベントに囲い込むのが真の狙いだった?


とか勝手なことを2011年10月25日に書いていたら、じつは、21日に、
『ガジェット通信』で、


『TAFの実行委員に角川の名がある。裏切りじゃないか?』


という記事があって(勝手な要約すみません…)、
角川の井上伸一郎社長は、

『名前残ってるだけ。欠席してる』

と仰ってるそうで…
欠席するなら、ACE実行委員に石原慎太郎知事も名前だけ入れてくれそうな勢いです。

てゆうか、石原知事、怒りに任せて名前を削っちゃわないなんて、度量が広い!

逆に、ACE立ち上げた角川が大人気ないように見えるためのイメージ戦略??

1969年、三島由紀夫が東大全共闘と討論したときに、


『自民党と共産党は馴れ合いで、本気で戦ってない』


と不満を述べておられましたが、舞台がオタク業界になっても変わりませんね。
1969年頃と、社会の仕組みの根本が変わらないってことは、当時の社会人、20歳以上として、
現在の60歳以上と、今の20代~40代が同じ行動様式だってことで、

高度成長は終わってしまっているのですから、同じ行動してるのは大変だなあ、と思います。
(他人事ですみません、私もそうです)


結局、朝日新聞とかのデータによると、


東京国際アニメフェア   来場者 前より25%マイナスの99000人

アニメコンテンツエキスポ 来場者 チケット50000枚ばら撒いて42000人


で、朝日の宮本茂頼記者は、


都知事祭りはマイナス25パーセントで閑散としていた

角川祭りは活気があった


と書いておられますが、

エヴァの劇場版のとき、


行列ができてるように見せかけるために、炎天下でわざと映画館の外に客を並ばせた


前科がある角川ですから、記者の目に活気があるように見えたってことは、


角川に騙されてる


と疑うべきでしょう。

無論、都知事の条例支持祭の来場者数99000人も、大本営発表で、本当はマイナス50パーセントだった、

という可能性もありますよね。


蛇足1。
朝日は、2005年にも西山卓記者が田中康夫長野県知事(当時)と亀井静が長野県内で会談したという捏造記事作ってましたし。

池田信夫先生によれば、戦前に、はじめは反戦だったのに、戦争支持じゃないと新聞が売れないので、
遅れた分他社より激しい戦争万歳書いて、
敗戦で大恥かいて、またまた反戦に戻ったという伝統のある朝日ですから、

都知事叩けば、オタクが買ってくれる

という商売っ気で戦前のように偏向記事を書いてるのかも。
(あくまで池田先生の言ってることが真実なら、という限定つきですが…本当?)


脱線しましたが、

5万枚チケット撒いて42000人って、明るいニュースじゃないですよね。

都知事祭りがマイナス25パーセントって、角川が『反条例』で分裂した以上、


条例支持が4人に3人で、条例反対が4人に1人


って、強引に石原都知事にコジツケされかねないでしょうに。

都知事祭りが、42000人以下の閑古鳥になってもらわないと。

あ、そうか、だからチケット50000枚だったのですか。


角川条例反対祭り 50000人 > 都知事条例支持祭り 


という計画だったのですね… 

マイナス60パーセント以上になると予想していたのですか。

規制に対するオタクの怒りを過大評価しちゃってましたね、角川。


蛇足2。

2009年の民主党政権成立で、民主党を叩いているネット世論の選挙への影響力がばれてしまった様に、

AKB48が、あまり視聴率を稼げないことがバレてしまった様に、

反表現規制が、大人の金儲けにならないことがバレてしまったような…

石原都知事が喜んでそうですね。


本題。

条例支持祭りが、閑古鳥なら、その半分しか来場者がいない反条例祭りの活気は『ホンモノ』なんでしょうか?


怖いのは、閑古鳥がバレバレってことは、石原都知事が『混んでいる』演出していない可能性があって、

『誠実さ』では、角川が石原都知事に敗北してる可能性すらあります。

そして、『演出』して良いなら、どんな汚い手を使っても、99000人以上動員すべきだったと思います。

小手先細工に頼った上に、集客力で、閑古鳥イベントの半分以下って…何も残りませんね。


蛇足3。

宮台真司先生が、


『任せて文句たれる』から『引き受けて考える』へ


というスローガンを掲げておられましたが、私、典型的な『任せて文句たれる』ですね!


本題。

私の勝手な解釈では、

エレガントに都知事に反抗していた作品に、


『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない』


があります。

石原慎太郎都知事の著作『新堕落論』(新潮新書2011)で、

萩原朔太郎の詩を引用して、要約すると、


昔の若者は、恋に苦しんで線路沿いの道に歩み出ることはあっても自殺はしなかった


という、『恋愛絡みの自殺がなかった』という驚くべき偽史を語っておられますが、
これ、

ゆきあつが線路沿いでめんまへの想いに苦しむシーン

に対応してるだろうと。

また、知事は、

中河与一の『天の夕顔』を引用して、要約すると、


今の若いもんは、死んだ女のために、打ち上げ花火を作って、打ち上げたりできない



というような若者批判をぶつ箇所がありますが、これ、


超平和バスターズが、メンマのために花火をつくって打ち上げる


という、『あの花』の中盤~終盤の骨格部分じゃないですか?


2009年、松岡正剛先生の千夜千冊、遊蕩編1321夜でも『天の夕顔』は紹介してましたから、

都知事と岡田磨里先生が、独立に中河与一に辿り着いた可能性もあるのですが、

まあ、『あの花』の展開が、


いや、今の若者だって、死んだ女のために花火を打ち上げられるよ?


という都知事への反論になっているので、

『新堕落論』(所収論文は2008年とかのもあるので十分、あの花に間に合います)への反論として、
ああゆう展開になった可能性が高いと勝手に思っております。

都知事としては、


ホレ、俺を憎むと名作が生まれるだろ?このために、わざわざ条例作ったり、ザマミロとか言ってあげてるんだよ!

お前たちは放っておくと、安易に流れるから、大先輩の俺が憎まれ役になってやるから、安心して叩け、『傑作』作れや。


って感じなんでしょうかね…『ドヤ顔』の石原慎太郎都知事の顔がちらついてしまいますね。

花火打ち上げ展開は燃えましたから、私の勝手な解釈が当たってるなら、石原知事の『新堕落論』の存在意義は有ったと思います。
(私の中のもう一人が、それは悔しいから、石原の功績なんて黙殺しろと叫んでるんですけど、まあ、それはそれ)


もうひとつは、『UN-GO』で、やはり、『堕落論』の坂口安吾をクッションに『新堕落論』への反論が制作意図だろうかと思います。

山本幸治Pですから、期待通りに『女装男子』ネタで、良かったですね。『風守』も可愛らしかったし。

VOCALOIDと絡めて、婉曲的に表現規制に表現は負けないぜ!と、反条例ネタ振っておられたと勝手に解釈しておりますが…

ただ、気になるのは、山本Pが、反都知事の立場を明確にできない作品構造を採用してしまったことでしょうか。


SPA2011年11月8日号の『アニメ定量分析vol.41』で、山本Pが、


『真実はそれほど単純でもないし、一つでもない』


ということを、『とても今日的テーマ』と強調しております。

作品中で具体的には、山本Pが脚本の會川昇先生、水島精二監督らと相談してか、

『マスコミ批判』
『ネットの陰謀論叩き』

とかしてたりします。
(HAARP批判とか急に海勝麟六がおっぱじめたりします)

面白いのは、孫正義ソフトバンク会長の、

『スーパーグリッド』構想

とか、

『メガソーラー』構想

とかを肯定的に描いてる点で、


『海勝=勝海舟』


がモデルだとして、


『勝海舟=孫正義』


なわけで、會川昇先生、


『正義は勝つ』


というオヤジギャグをやりたかったのかもしれませんね。

山本Pが、


『真実はそれほど単純でもないし、一つでもない』


と書いてるように、

当然、孫正義会長の構想に山本Pも水島監督も會川昇先生も本当は賛成ではないわけで、
『原発』も全否定はしていないと思います。

だって、反原発派、自然エネルギー派の主張が『唯一の真実』ってことになったら、

『UN-GO』の自己否定になっちゃうじゃないですか。


だから、會川昇先生、作品内でキャラに批判させてますけど、本当は、

『HAARPも一理ある』

という立場だと宣言したと勝手に解釈しております。

『HAARPは嘘』ってのが唯一の真実じゃないのですから。
(私は、思慮分別が不足してるので、HAARPは懐疑的なんですけどね…)


ちょっと、意地悪な決め付けになってしまってお目汚しですみませんが、

逆に、何故かこの場合だけ『真実は一つ』になっていて、會川昇先生達が孫正義会長支持だとして、

孫会長ご自身が、『メガソーラー』一本槍から、『短期的には天然ガス』と軌道修正なさって、

折角、山本Pや水島監督や會川昇先生が『ノイタミナ』のスポンサー企業の金を使って『メガソーラー』の宣伝したのに、
(厳密には別物かもしれませんが、細かい所は覚えていません。失礼!)

梯子外されちゃった感じですよね…まあ、生き馬の目を抜くのが経済界。

君子豹変す、ですから、山本P達は恥かいても『自己責任』ですよね。



脱線しましたが、要するに、『真実は一つじゃない』だと、

『エロ規制は正義』

を否定することもできますが、返す刀で、

『エロ規制はすべきでない』

も相対化してしまうということです。

山本Pが『まどか』を『ペド向けアニメ』と評価していた記事のときも書きましたが、


石原慎太郎都知事、怖いですから、責任ある立場として、『条例反対』を明確に打ち出すのは嫌ですよね。

誰が、山本Pを責められるでしょうか?


『条例賛成』も、『条例反対』も、どちらも正しくない!


それが、『ノイタミナ』の採りうるギリギリの選択なのだろうと同情しています。

反対を強要はできません。


蛇足4。

噂によると、些細な事が原因で、ヤマカン監督と、會川昇先生、山本Pが争いになったそうで、

もし、ヤマカン監督がそんな些細な事で切れたというなら、ちょっと冷静さを欠いておられると心配ですが、

まあ、些細なことでキレた、という『一面的な見方』をするなというのが、山本Pや會川昇先生の『UN-GO』の教訓だと思いますので、


実は、もっと深い理由があった?


と、ヤマカン監督に好意的に解釈するなら、

たとえば、上述の通り、山本Pと會川昇先生が、『HAARPに一理ある』という立場とも解釈可能だとすれば、

被災地で除染ボランティアなさったという噂のヤマカン監督は、現地の惨状を経験しておられるのですから、ご立腹なさったでしょうし、
(1995の阪神大震災にもショック受けたそうですから…)

そういう相手が自分の参加した本に、『任せて文句たれる』式に感想書いて来たら、『引き受けて考えろよ』と怒るかなあ、とか。

その人と同じ穴の狢に見える人間が『中立だよ~』とか言って仲裁に出てきたら、『任せて文句たれる』支持かよ?と誤解しちゃうだろうな、

とか勝手に解釈しております。


あるいは、山本Pと會川昇先生が『都条例反対も真実ではない』という立場だと解釈できるとすれば、

噂によれば、沼田やすひろ先生『面白い映画とつまらない映画の見分け方教えます』(キネマ旬報2012)に対して、

『思想統制の危険』を感じたヤマカン監督ですから、やはりご立腹なさったと思われます。

そういう相手が自分の参加した本に否定的な見解を書いていたら、『言論統制かよ!』になるかなあ、とか。

その人と同じ立場に見える人間が、『中立だよ』と言って仲裁してきたら、『言論統制の一環かよ?』になっちゃうかなあ…とか、

勝手な解釈してしまいました。


『真実は一つじゃない』という『UN-GO』の精神にのっとって、適当な妄想を書き散らかして済みません。

でも、『UN-GO』をわざわざ作った方々なら、『別の視点』は許していただけるんじゃないかな~?などと甘えた考えをしております。


蛇足5。

會川昇先生の批判だって、もしかしたら、単に自分に原稿依頼が来なかったから拗ねちゃって嫌がらせしただけかもしれませんよね…

細かい事実関係知らないのに、勝手なコジツケ済みません。

ここで、山本Pの文を引用して締めます。


『(ネット社会の)多視点でのものの見方を俯瞰すると、一瞬賢くなった気になったり、わかった気になったりするけれど、

人間が物事を本質的に理解するには、一度きちんと自分の中を通過させないと理解できないことが多いのではないかと思う。』

『逆にいうならば、わかった気にだけなってしまうことで、本質に触れる機会を失っているともいえるのではないかと思う。』


引用終了。

むう、『真実』が一つではないという状況では、『本質』に辿り着いたと判定することが原理的に不可能になってると思うので、

『UN-GO』によって、山本Pは、


現実世界では『わかった気になる』以上の理解は、我々に不可能なのではないか?


というパンドラの箱を開けてしまったと思うのですが、

山本p本人は、無邪気に『本質に触れる』とか、『本質的理解』とかが可能だと、無根拠に盲信しているのが面白いですね。






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