年下研究

『けいおん!!』トンデモコジツケ連鎖中!涼宮ハルヒの憂鬱の謎解きコジツケの履歴保管庫。

サンクリ新刊…佐々木キョン中学時代ネタ

2007-06-06 01:23:17 | 涼宮ハルヒ
webの時と3コマ目を差し替えております。2通り考えていて、お蔵入りになるところを、両方使う機会が有って良かったです。
まあ、お色気描きたいだけの様なこのページの犬ネタが、どう次の思考実験に絡んでくるのか、が空想歌学返歌の頑張りどころですね。
…服を着てるつもりでしたが、ボディペインティングに見えますね。
今の中学高校大学の学生さんには信じられないでしょうが、谷川さんや私等の70年代生まれは中学時代ぐらいから社会科で、社会主義のシステムや発想法について習ったんですよね。ハルヒの生まれる前です。
思想や文化は上部構造、経済は下部構造で、上部構造は下部構造によって左右される、と言うわけです。自由と平等のどちらを重視するか、人間の力をどれだけ信頼するか、というあたりが分水嶺。
人類は自由を尊重する社会へ収斂してゆく、自由主義にとってかわるライバルはいない、というフクヤマ論文が日本語で読めるようになったのが大学の頃。
ハルヒたちが2歳くらいのころ。
谷川さんは2極体制世界を知っている世代。ハルヒ達はグローバル化と言う名のアメリカ化を見ている世代。今、同人界の中心世代、18から30歳の世代もハルヒの方に近いと思います。
2極時代の人間は、佐々木さんみたいなライバルが出ると安心するか、冷戦みたいで嫌だと思います。対立を前提に考えてしまいます。
グローバル化時代の人間は、佐々木さんもハルヒも似たようなものだ、と対立点を無視してしまえると思います。
その世代ギャップが分裂ネタ同人に出てくるのではないか、などと思っています。
私は冷戦2極体制の子なので、ソ連東欧崩壊からエマージング市場興隆までを順々に追って、ようやく今の若い人のイメージする世界に追いついてゆくしかありません。まあ、年寄りにしか描けないネタが有るのも面白いと思うので、冷戦期の子供がどういうことを考えるかを楽しんで貰うのもアリかと思っております。


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3 コメント

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制度 (malcolm.X)
2007-06-06 14:40:32
takujiさんの指摘は鋭いですね。SOS団は、王権神授説から社会契約論に、結合基盤を移すことになるのだと思います。その前に、ホッブズ問題、万人の万人に対する闘争を経験すると言うのも、有りそうです。
少なくとも、私が今回の一連の更新でハルヒvs長門、みくるvs長門を強調しているのは、更に先の対立の克服による強い絆の形成の前振りであります。今日の次の更新でその辺書きます。
memaidoさん、書き込み有難うございます。楽しんでいただけるように頑張ります。
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こんにちは (memaido)
2007-06-06 05:46:55
はじめまして、楽しく拝見させていただきました。
またちょくちょく拝見させていただきます。
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あ、同世代だったw (takuji)
2007-06-06 02:37:21
システムがふたつあると、そのふたつは対立する。冷戦期の停滞した感じから、崩壊、民族主義の勃興と悲劇をニュースで見てきた人間からすると、分裂はSOS団の集団の利益と個々人の利益の衝突が起こるのかな、なんて感じてしまいますね。たとえば、『消失』はSOS団という場を維持するために、長門有希の個人感情を圧殺する話という見方もできますし。もちろん普通の見方をすれば、長門有希が個人利益を得るために物語世界を破壊しようとして失敗する話であるわけですが。
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