年下研究

『けいおん!!』トンデモコジツケ連鎖中!涼宮ハルヒの憂鬱の謎解きコジツケの履歴保管庫。

佐々木団の節分…今更ですが、節分ネタ

2008-02-20 02:48:02 | 涼宮ハルヒ
2月中にやればよいと思っていたので。
受容美学、作者は作品を作る時に想定する読者のために作るらしいですが、まあ、最近は「佐々木さん」を想定しております。登場もしてますけど。
「佐々木さん」が読者だと思うようになってから、気楽です。
面白いハルヒ同人紹介。
TTT「ハルヒかわいい」:フェチなエロもやっておられますが、こういうハートフルというか、乙女の純情虐めみたいなギャグの方が人気は出ると思ってます。
ここの本を面白いハルヒ同人誌として紹介することに同意してくださる方は多いと思います。
原作を活かした世界を作ってます。しかも表情の変化が丹念に描かれているので、セリフを読みながら絵を追ってゆくと作品にのめりこんで感情の起伏に胸が痛くなったり、あまりの出来事に笑ってしまったりします。
この尺でこれだけのドラマをやれるのはキャラ個人と人物相関への洞察力の賜物です。パロ同人のネタ出し、展開の手本だと思いますし、オリジナルでもこういう状況を設定できる人なら、やっていけると思います。もちろんエロにも応用可能だと思います。
エロも良いですが個人的にはハルヒでこういう作品をどんどん作ってくださることを願うばかりであります。
TTTのハルヒギャグを読んだことがある作家は、パロでもオリジナルでも、抽象的に「どういうテーマにするか」とか「感情表現をどうするか」とか「どう盛り上げるか」とか「何が面白さか」とか「読者をどう共感させるか」とか議論する前に、何度も「ハルヒかわいい」を繰り返し黙読することを勧めます。
酔うために必要なのは空の杯ではなく酒です。直接瓶からラッパ飲みした方が良いです。
spelseijin「涼宮ハルヒの能楽」:後編。島田君がサンクリで即買いでした。でかした!こういう芸風の多様性がジャンルを面白く盛り上げるのですよ。
歌合せ的に言うと、サブタイトルが「最終能楽 雪、無明、窓辺にて」で、サンクリ新刊に、総集編の「有希、キョン、風呂場にて」を合わせたのは、虫の知らせであったか、とハルヒ効果に喜んだ次第です。
こういう遊びを画力の有る人がやるとシャレにならないし、才能の無駄使いでなしに面白いと思います。人間、マジメに遊ぶと凄いことが出来るんですね。
画風がネタに合ってると思いますし、事件は綺麗に終わらせていますし、ラストも綺麗にまとめてます。思考回路が上手く稼動してます。但し、遊び心が足りなくてなにかを評価する場合に、「わからん」が出る順番が早い人は嫌いな作品かもしれません。知識は要りません。たわぶれ遊びの心で。
妙な映像ばかりでなく、朝倉が渋い活躍をするのも、多丸圭一が実は…という驚きの展開も、原作で有りそうな展開です。
楽々園「涼宮ハルヒの秘密の部屋」:古泉、みくる、キョン妹、ハルヒの自室はどんなだろう?という上手い着眼点の漫画。長門の部屋がちょっと泣かせます。
連作4コマという形式がこういうネタに合ってると思います。
立花/暫く「不完全緊急対策マニュアル」:キョン古泉入れ替わりネタ。悪人のいない世界。原作でもありそうな話。会話が自然で重い、だから日常ドラマで面白い。
事件についての古泉と長門の発想が、同じ結論なのが面白い。というより、ここの長門は良い味だ。
キョンになった古泉がキョン妹と「やっぱりボードゲーム」というのが笑いました。
古泉とキョンの友情が深まるプロセスが上手く展開されていて良い読後感。多くが「ガチホモ」に逃げてるから、こんな基本的な部分が意外とフロンティアなんですよね。ちゃんと漫画にすればちゃんとドラマになります。
Mythcast「長門とオレと、時々、その他。」:TFEI三人娘猫化ネタ。時間が無かったそうで、あっという間に終わってしまうのが勿体無い。
映像化できるような具体的な妄想を出せるのが得。長門好きのパワーですね。原作も上手いところチェックできてますし、長門の好きな理由も箇条書きできる具体性。これは創作活動する上での長所だと思います。
黒田洋介が言ってた、一枚絵から発想を転がしてゆく、ということが無意識にもやれているようですし、キャラの表情を描き分ける努力をしていて、まだまだ伸びる方だと思います。
まだまだ続きます。