年下研究

『けいおん!!』トンデモコジツケ連鎖中!涼宮ハルヒの憂鬱の謎解きコジツケの履歴保管庫。

なんとなく時駆けのノリ

2007-04-14 00:28:46 | 涼宮ハルヒ
先に書いた藤原定家の子孫、冷泉家は、維新のときに東京に移らなかったため、関東大震災と東京大空襲で被災せず、貴重な文書が残ったのだそうです。江戸時代以前のモノが貴重なのはこうした滅失の時代を乗り越えられないモノが多かったという事情があります。
細田監督の時駆けでは、結局、キャッチボール止まりで野球チームも作らず、見たかった絵も見られないまま、未来人君を未来に帰らせることになっています。
やりたいことが何でも出来ないのが青春時代なのかもしれませんが、未来人が可愛そうなので、藤原には貴重な体験をさせてみました。まあ、泣きはしないかも。
子供のうちに何でも出来て、大人になったら我慢、という人生を平均的人生とすると、思い出に生きる大人とニートが出来ると思います。新入部員を受け入れられないなら、SOS団はこうなります。試金石ですね。
子供の頃は無力で、早く大人になりたい、稼ぎで好きなもの買いたい、と思うように社会設計すれば、卒業や成人式が待ち遠しくなると思います。昔のハルヒや今の佐々木さんにはそれが有るような気が。
私自身はハンナアレントの「創設」のイメージが強いので、新しい共同空間が成立する時の緊張感にみなぎる状況が佐々木一派にはあって、ドキドキしながら読みました。まあ南北朝よろしく現人神がいるのが引っかかりますけど。
私も既存の学漫に入った後で、自分のサークルを立てた訳ですが橘の興奮は判りますね。自分で決めたことを自分で守るのですよ。法制史の授業で読んだ松浦党の掟の自治精神に感動したわけですが、佐々木もハルヒも、是非、この感動を生きて欲しいですね。
ひぐらしの「部活」が、雛見沢の大人の権力に対する子供の正義の実現手段、というか、反逆の土台になったように、
SOS団も佐々木団も、内ゲバを超えて、今ここに在りながら彼らが理想に生きられる空間になっていってもらいたいものです。高揚した気分の中に生きるのです。
もっとも、部活シーンは削れ、というひぐらしファンのクレームは有ったそうですし、ハルヒでも新キャラ登場は「テコ入れ」とまず笑われるところでしょうか。まあ、自然状態からノモスが立ち上がる瞬間を幻視するのは霊媒並みの痛さかもしれません。
前に書いた朝比奈三郎ですが、千葉県にいた人なんですね。ついに同県人にたどり着きました。
児島高徳子孫の真田家臣で小田原攻めの時戦死した人がいるそうで、真田郷は隆山温泉の青木さんの取材旅行について見に行ったことがありますし、小田原攻めの時に落城した北条氏照の居城は、小学校の遠足で行ったことがあるので、何やら懐かしいですね。
ハルヒ同人は「天勾践を空しうする莫れ、時范蠡無きにしも非ず」の意気で頑張りましょう。