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小田急バーチャル鉄道博物館・今日OPEN!!~MAKIKYUも早速訪問してきました

2007-10-14 | 小田急グループ

    

今日(10月14日)は「鉄道の日」、これは日本で初めての鉄道(新橋~横浜:共に現在の両駅とは別の場所)が開通した日にちなむもので、近年はこの日に合わせて催しも多数開催される状況ですので、ご存知の方も多いかと思いますが、今年はこの記念日に新たに2つも鉄道博物館がOPENするという、鉄道好きにとっては何とも嬉しい状況となっています。

今日OPENする鉄道博物館というと、かつて東京の神田~御茶ノ水間にあった「交通博物館」が移転・大幅に展示内容を増やしてリニューアルした大宮(現在はさいたま市)の「鉄道博物館」(最寄駅は大宮駅ではなく、大宮からニューシャトルという新交通システムに少々乗車する必要があり、また地図上で見た限りでは、東武野田線北大宮駅からでも徒歩で行けそうな感じです)が話題になっていますが、もう一つは何処?と思われる方が多いかと思います。

今日OPENするもう一つの鉄道博物館とは「小田急バーチャル鉄道博物館」で、こちらは小田急電鉄HPには事前に告知が出ていたものの、全国的に大々的な告知が行われている訳ではありませんし、現実世界にOPENするものではなくインターネット上で公開されるものですので、前者に比べると知名度は今一つかもしれません。

ただ前者(大宮の鉄道博物館)は今日のOPEN初日をはじめ、開館後暫くの間は土休日などに大変な混雑が予想され、じっくりと見学できる状況ではないかと思います(MAKIKYUは少々落ち着いた頃の平日に訪問できればと思っています)し、開館時間も10時~18時(年内は12月28日まで無休・来年以降は火曜日休館の予定)と限られ、内容もかなりのものであると予想されるとはいえ、鉄道系の博物館としてはかなり高額な部類に入る1000円もの入館料を要する状況ですが、こちら(小田急バーチャル鉄道博物館)はネット上に存在するという事もあって、年中無休・24時間営業で入場料無料というのは非常に有難く、また首都圏以外の遠方に居られる方でもネット接続環境のあるPC一つさえあれば、いつでも手軽に見学できる事も大きな魅力ですので、MAKIKYUも早速この博物館を訪問してみました。

この「小田急バーチャル鉄道博物館」ですが、これはネット上の仮想世界に属するとはいえ、きちんと3階建ての優美な外観の建物が用意されており、エントランスを入ると各方面へ進む仕組みとなっています。

1階には車両展示室が設けられ、開業当初の車両から最新型に至るまでの車両の内10形式(通勤型車両はモハ1形・2600形・9000形・1000形・3000形・4000形、特急ロマンスカーは3000形SE車・3100形NSE車・30000形EXE・50000形VSE)が展示されています。

これは仮想世界のものですので、実際に手で触る様な事は出来ないものの、3Dでの動画や走行シーンも楽しめ、まだ登場したばかりの千代田線直通用車両4000形なども収蔵されている点や、一方で開業当初に使用されたモハ1形が小田急で最も新しい駅(はるひ野駅)を通過する動画シーンなどは、現実世界ではまず有り得ず、仮想現実の博物館ならではと言えます。

展示車両は10車種だけ…と思われる方も居られるかと思いますが、この博物館の2階には「小田急資料室」が設けられ、ここでは開業当初から現代に至るまでの各種車両の写真などが解説つきで公開されており、車両の形態別と年代別で参照できますし、気動車・モノレールといった歴代の小田急においてはかなり異色の存在であった車両や、期間限定で運行された特殊運行・塗装車まで公開されているなど、内容も相当なものとなっています。

車両以外にも現在は記念乗車券が幾つか公開されていますが、こちらも今後の更なる内容の充実が期待されますし、また博物館2階に通っている線路は、時折小田急の各種車両が通過して行くなど、これもまた注目です。

そして博物館の3階は現在も成長を続ける小田急沿線のフォトヒストリーを楽しめる様になっており、館外には全問正解すると壁紙などの景品がもらえるクイズ館「クイズ・ザ・オダキュー」(MAKIKYUも早速初級編に1度挑戦し、3000形SE車の壁紙をGETしました)があるなど、鉄道通・小田急通だけでなく沿線在住の小田急ユーザーなども楽しめる内容となっており、鉄道事業者の公式HPで公開されている内容としては、他に類を見ないハイレベルなものという気がしますし、ミュージアムショップとして小田急が新宿駅と和泉多摩川駅で運営している直営の鉄道グッズ店「TRAINS」のオンラインショップへリンクしている点も、遠方からアクセスされている方には有難い点かと思います。

ただこの記事を執筆している段階でMAKIKYUは他所へ出向いており、使用しているPCスペックの関係でかなり重たくなってしまい、全てのコンテンツをまだ充分に楽しめてはいないのですが、後日また日を改めて訪問したいと思っていますし、クイズ館の景品(クイズは何度でも挑戦でき、初級編の壁紙も複数用意されています)などももっとGETしたいと思っていますが、「MAKIKYUのページ」をご覧の皆様も是非この「小田急バーチャル鉄道博物館」を訪問されてみては如何でしょうか?
(ちなみに「小田急バーチャル鉄道博物館」へは、小田急電鉄HPトップからリンクがあります)

また仮想現実の世界ではなくやはり現物が…という方も居られるかと思いますが、来る10月20日(土)・21日(日)には海老名で「ファミリー鉄道展」が開催され、「小田急バーチャル鉄道博物館」にも収蔵されている3000形SE車や3100形NSE車をはじめ、千代田線直通対応の新型ロマンスカー60000形・MSEなども公開予定となっていますので、「小田急バーチャル鉄道博物館」だけでは物足りないと思われた方は、こちらへも足を運ばれてみては如何でしょうか?

写真は「小田急バーチャル鉄道博物館」に収蔵されている車両群の一部(イメージ・全て既公開記事で使用した画像)です。



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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
バーチャル (酔扇)
2007-10-16 22:15:49
さいたまの鉄道博物館ではSLの運転体験コーナーなどが人気を博しているそうですが、「仮想体験」という点では、この小田急バーチャル鉄道博物館とコンセプトが相通ずる物がありますね。

ただ、珍しい車輌などを展示しているだけではない、新しい博物館の時代が始まったという事かも知れませんね。
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こんばんは (MAKIKYU)
2007-10-16 23:45:13
酔扇様こんばんは。

バーチャル(仮想体験)に関しては、近年のIT技術の発達の影響が大きく、時代の流れを感じさせられますが、「小田急バーチャル鉄道博物館」の様な取り組みは、現実世界の博物館建設に比べれば費用などの面では格段に手頃ですので、同業他社の追従も期待したいものです。

またさいたま市の鉄道博物館は入場制限が行われる程だった様ですので、まだゆっくりと見物できる状況ではないかと思いますが、入場券もPASMOやSuicaなどを利用する形態になっているなど、SL運転の仮想体験に限らずIT技術が随分と取り入れられている様で、これも展示物を公開するだけではない新しい博物館ならではといった感がありますね。
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入館してみて (ろくろー@琵琶湖交通社)
2007-10-21 20:17:21
 こんばんは。
 早速入館してみました。今の小田急線を走る懐かしの電車といったバーチャルでしかできないアイデアも盛り込まれていてなかなかのものでした。
 入場無料・24時間営業で、これからもコンテンツが増強されるようですからこれから頻繁にアクセスしそうですね。
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遠く離れた所からでも… (MAKIKYU)
2007-10-21 23:17:25
ろくろー様こんばんは。

先日OPENした大宮の鉄道博物館をはじめ、実在する博物館は遠方にあるとなかなか足を伸ばすのが難しいですが、ネット上で公開しているバーチャル博物館であれば、小田急沿線から遠く離れた所からでも気軽にアクセスできるのは嬉しい点ですね。

また新型車両が開業当初の風景の中を走ったり、逆に旧式車両が近年の複々線区間を走行したりというのも興味深いですし、今後のコンテンツ増強にも期待したいものです。
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