先日「MAKIKYUのページ」では、川崎鶴見臨港バスの「銀バス」に関して取り上げましたが、綱島駅まで銀バスに乗車した後、MAKIKYUは東急線に乗車し、田園都市線の二子新地駅を通った際には、来る来月のダイヤ改正で運行を開始する大井町線の急行列車用新形式・6000系の姿が…
6000系が二子新地駅に留置されているという事は、「MAKIKYUのページ」リンク先サイト様の中でも既に取り上げられている方も居られ、ネット上でも情報が多数出回っていますが、日頃田園都市線を利用する機会の少ないMAKIKYUは、先日ようやくその姿を見る事が出来ました。
最近の東急における鉄道線の新型車両は、18m3ドア車が走る池上・多摩川線用を除くと、東横線の日比谷線直通用車両を除いて20m4ドア車の5000系列が導入されており、東急線の新標準車両とも言える5000系列は田園都市線用・東横線用・目黒線用それぞれ(それと乗り入れ先のみなとみらい線所属車両も)で活躍しています。
この形式は編成両数や番号帯をはじめ、細部の仕様などが路線毎に異なり、内装も路線毎に敢えて造り分けている点は興味深いもの(素っ気無く画一的な印象が強いコストダウン型車両を大量に導入しているJR某社も、この点は見習って欲しいものです)で、導入年次を経る毎に客室設備も改善されている点も大いに評価できますが、素人目に見ればラインカラーこそ各路線毎の色彩を用いているものの、デザイン的には同等となっているのが特徴です。
この流れを考えれば大井町線でも、現在20m4ドア車が使われている事を考えれば、新型車両も5000系列を名乗り、番号帯を変えた同系の色違いが出て来るのが順当な流れと言えますが、敢えて別形式である6000系を名乗り、強烈な前面形状や塗装(側面だけでなく、屋根が真っ赤になっている事も特徴的です)の車両を導入する辺りは、近年他線からの転属車両ばかりが走り、取り残されていた様な感があった大井町線の急行運転開始に際して、東急が相当意気込んでいると感じさせられるものがあります。
新形式・6000系は近年のコストダウン型車両にしてはデザインが強烈なだけに、好みも大きく分かれそうな感があり、最初構想図で見たときはMAKIKYUも随分妙な車両が出ると感じた(しかもこの時は、前面貫通路の有無も分からない様な状況でしたので…)のですが、実際に近くで実車を見ていると、デザインも意外と悪くないのでは…と感じたものです。
ちなみにこの新型車両はまだ営業運転にはついておらず、車内の様子なども外からは少々伺える程度でしたが、ホーム上から見た所では、座席モケットは座面部分がオレンジ系のモノを用いている様でしたが、各ドア上にLCDモニターが2台設置され、客用扉の内側には化粧板が貼られている点などを見ると、既存5000系列の最新編成とさほど変わりなさそうな感じでした。
この新形式・6000系は来る来月のダイヤ改正で、大井町線の急行運転開始と共に走り始めると思われ、今後の活躍にも期待したいものですが、この強烈なデザインは大井町線用のこの新形式のみなのか、それとも今後現在の5000系列に代わる東急の新標準車両として各線区に出現する事になるのかも気になるものです。
こちらが二子新地で6000系を見た際、車内の座席は東急5000系列の最近の車両や、JRで御馴染みのラウンド形状のモノになっていましたので、最近の東急5000系列で用いられているものと同様のSバネ入りタイプであれば、居住性の面でも万人受けするのではと思います。
(池上・多摩川線用の7000系もこのタイプの様ですし…)
ただ6000系の座席がJRで一時期導入された超硬タイプ(総武線各駅停車など)であれば、少々厄介な気もしますが、それでもこちらとしては、まだ異様なブカブカした感触の最近京急で増殖している座席よりは良いかと感じます。
(京急の座席は好みがはっきりと分かれますので…こんな座席だったら、こちらとしてはまだオレンジ色のカラーテープを張ったアルミ製電車の方が良いです)
今後、営業運転が始まると慣れてくると思うのですが、どうでしょうか?
大井町線急行用の新型車両・6000系は前面形状が非常に特徴的で、側面の塗装なども特徴的ですので、外観はご指摘の通り非常にインパクトのある車両です。
ただ池上線用の7000系(これは先日乗車し、近日中に記事化したいと思っています)に比べると、車内は一般的でおとなしいものと思いますので、乗ってしまえば意外と違和感ないかも…と思っています。
また旧営団の車両を現代風に…と言われれば、確かにそう思えなくもないですが、営業運転開始の暁には、8000系との顔合わせも頻繁(6000系が非稼動状態でしたら、二子新地で既に相当な回数が実現していますが…)にあるだけに、両者の顔合わせも注目ですね。