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神戸交通振興「CITY LOOP」~特別仕様車で運行される観光巡回バス

2013-09-24 | バス[近畿]

今月MAKIKYUが関西方面へ足を運んだ際には、神戸市内で神戸市交通局の関連会社・神戸交通振興が運行する「CITY LOOP」と呼ばれる路線に乗車する機会がありました。


MAKIKYUは神戸には幾度も足を運んでいながらも、CITY LOOPはおろか、神戸交通振興のバス自体が今まで未乗という有様でしたので、先日「MAKIKYUのページ」で取り上げた本四海峡バス共々という状況ですが、比較的訪問機会の多い関西でもまだまだ未乗のバス事業者は幾つもありますので、機会があれば色々乗り歩きたいものです。

ちなみに神戸交通振興はCITY LOOP以外にも自社路線を幾つか運行しており、こちらは神戸市営バスとは大きく異なる真っ赤な装いの車両を用いながらも、各種乗車券類の取り扱いなどは市バスと同等で、利用者サイドからみれば実質的に市バスと変わらない状況になっています。

しかしながらCITY LOOPは観光巡回路線であるが故に、運賃体系も神戸市内中心部の一般路線バス運賃(200円均一)とは異なり、少々割高な運賃設定(大人1乗車250円:専用1日乗車券の設定もあり)となっているだけでなく、遠方から関西を訪れる観光客の利用も多く見込まれるスルッとKANSAI加盟各社の共通フリー乗車券(2dayチケットなど)や、各種ICカード乗車券(PiTaPa・ICOCAなど)も利用できない点などは、少々不便と言わざるを得ないものです。


とはいえ中心部の観光地へのアクセスとして便利な路線と言うだけでなく、車両面でも専用のレトロ調車両を用いており、海岸だけでなく内装なども凝った雰囲気となっている点などは、他の路線バスよりも割高な運賃体系を採用し、差別化を図っている路線ならではと感じる所です。

ちなみに現在の使用車両は、見るからにエルガミオを改造した車両という雰囲気ですが、乗車した車両はいすゞ車ではなく、名目上は一応日野車で、OEM車レインボーⅡの方でした。
(標準仕様とは異なり、ライト部分などでの識別はできませんので、外見で識別するのは困難ですが…)

また現行CITY LOOP充当車両は、近年採用例が少なくなってきた中扉4枚折戸車ですが、近年の日本国内における路線バスにしては珍しく、運転士とは別にガイド(車掌)が乗務するツーマン運行となっており、中乗り中降り(運賃後払い)・前扉締め切り(乗務員交代などの際に乗務員が使用するのみ)という異色の乗車方法をとっているのも大きな特徴です。


ツーマン運行路線だけに、案内放送も音声合成などではなく、ガイドによるマイク案内となっているのが特徴的でしたが、車両最前部には観光地の案内などを行うLCDモニターも装備され、このモニターの案内が多言語表示となっている辺りも、国際旅客航路が出入港する港町(神戸を訪問する外国人でも、神戸発着の旅客航路を利用する比率は余り高くないかと思いますが…)ならではといった印象を受けたものでした。

ちなみにMAKIKYUがCITY LOOPに乗車したのは、専用車両への乗車目的に加え、JR神戸駅からもさほど遠くないハーバーランドへ向かうには、一般路線バスの便は余り芳しくない事も一因なのですが、ハーバーランドからは一応他路線の発着もあり、こちらへの乗車機会もありましたので、近日中にこちらも取り上げたいと思います。



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