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碓氷峠のトロッコ列車・シェルパ君(路線編)~鉄道文化むら内施設の一環という位置づけながらも…

2007-09-26 | 博物館・保存施設等

   

MAKIKYUが今月上旬に訪問した群馬県・横川(安中市)にある「碓氷峠鉄道文化むら」では、園内に保存されている車両や、先日取り上げたアトラクション的な遊覧鉄道(あぷと君)の他に、かつて信越本線として使用された横川~軽井沢間の廃線の一部を使用したトロッコ列車も運行しており、これが今日取り上げる「シェルパ君」です。

この列車は長野新幹線開業に伴う横川~軽井沢間の廃線後にオープンした鉄道文化むらの開園当初は運行されておらず、2005年になって運行が始まったのですが、土・日・祝日や夏休み期間などに運行されるこのトロッコ列車はぶんかむら駅~とうげのゆ駅間の2.6kmを結んでおり、途中の丸山変電所跡にはまるやま駅も設けられています。

これはアトラクション的鉄道としては異例の長さを誇り、営業用鉄道の短い支線を凌ぐ程の規模ですし、、それも路線の大半はかつて国鉄~JRの営業線(信越本線下り)として使用されていた事も他に類がなく、軌道幅もこの手の鉄道としては異例の1067mmとなっていますので、かなり本格的な鉄道と言えますが、起点のぶんかむら駅周辺ではかつて横川~軽井沢間で活躍し、現在でも体験運転で活躍しているEF63形電気機関車が同じ線路を走行するのも特徴です。

そのためこのトロッコ列車「シェルパ君」はディーゼル機関車が客車を牽引する非電化路線ながらも、大半の区間は架線柱や架線が往時のまま残されており(機能は果たしていませんが…)、軌道もアトラクション的鉄道としては異例のPC枕木となっていますが、廃線後の信越本線跡から分岐してとうげのゆ駅に至る短い区間などは、シェルパ君運行に伴って敷設された区間だけあって非電化で、枕木も木製となっているなど、廃線跡を転用した区間との差異は一目瞭然です。

運賃は一乗車当り片道500円・往復900円になっており、他に碓氷峠鉄道文化むらの入園料(500円・ぶんかむら駅は鉄道文化むら内にあります)が別途必要になる点は、鉄道文化むら施設内の一環という位置づけを象徴しており、まるやま駅での途中下車も同一列車以外は前途無効になってしまいますが、アトラクション的鉄道だけあってまるやま駅では数分の停車時間が設けられていますので、列車の停車中に一旦列車を降りて変電所の姿を見る事は可能です。

最初からこの列車に乗車する予定があるならば、鉄道文化むら入園時にトロッコ列車セット券(片道・往復とも設定あり)を購入しておけば、100円割安となりますのでおススメで、MAKIKYUもこのセット券を利用しましたが、シェルパ君のみのセット券以外に終点とうげのゆ駅に隣接している温泉施設「峠の湯」の利用券(3時間)とのセット券も設定されていますので、峠の湯へ立ち寄られる予定のある方は、こちらを利用されるのも良いかもしれません。

また現在ぶんかむら駅~とうげのゆ駅間を運行している「シェルパ君」ですが、信越本線(下り)の廃線跡はとうげのゆ駅(厳密にはその手前で分岐していますが…)より更に先まで残存しており、この区間にはめがね橋などの見所も存在(MAKIKYUが訪問した際には、台風の影響で通行止めとなっていました)していますので、今後の更なる路線延長にも期待したいものです。

あとこのトロッコ列車で使用している車両に関しては、車両編として近日中に別記事で取り上げたいと思います。

写真は起点のぶんかむら駅(隣に停車している電気機関車は、体験運転で使用しているEF63形)と途中のまるやま駅(右手は丸山変電所跡・上り線部分はアプトの道と称する遊歩道として整備)、とうげのゆ駅手前の分岐(左側がとうげのゆ駅へ向かう新設軌道・右側は現在未使用の信越本線廃線)ととうげのゆ駅です。



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