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韓国内を走る中国製マイクロバス

2016-05-21 | バス[大韓民国]

3月に「MAKIKYUのページ」では、京都急行バス(プリンセスライン)で活躍する中国製電気バスに関する記事を公開しましたが、近年では日本国内だけでなく隣国・大韓民国(韓国)でも中国製バスが数を増やしています。


韓国で多数活躍しているのは大型電気バスではなく申龍(Ssangyong)製のマイクロバスで、MAKIKYUも昨年ソウル市内でマウルバスに乗車した際、この車両に乗車する機会がありました。

 
現代などの韓国メーカーが製造した車両とは、デザインなどは大きく異なるものの、ソウルの支線バスではお馴染みの黄緑1色の装いや、ビニール張りとなった座席モケットなどはソウルの支線バスでは典型的な仕様で、存在自体が非常に際立つ京都急行バスの電気バスなどに比べると、地味な存在と感じたものでした。

ちなみにMAKIKYUが乗車した路線は、ソウルメトロ3号線の弘済(Hongje)駅周辺を運行する「西大門08」番で、指導運転士が助士席で運転指導を行いながら、見習運転士が乗務するバスだった事も影響しているかもしれませんが、発進時の衝撃などが気になったものでした。

この申龍製マイクロバスは、ソウル市内のマウルバス以外でも韓国内の幾つかの路線で市内バスとして運行、また貸切車両として導入された事例も存在しています。

MAKIKYUが2014年に済州島へ足を運んだ際には、島内の有名な観光地の一つ・城山日出峯(Seongsan-Ilchulbong)の入場ゲート近くにある駐車場で、貸切車両として活躍する申龍製バスの姿を目撃しています。


用途が異なる事もありドア形状などが異なっている他、左右のミラーも中国のバスでよく見かける特徴的な形状となっており、マウルバス仕様の車両に比べると、中国のバスにより近い雰囲気と感じたもので、ハングル表記がなければ中国のバスと錯覚する程でした。

韓国は日本と異なり、中国大陸本土と同様の右側通行ですので、日本に比べて中国製バスの導入がより容易な環境とも言えますが、今後韓国や日本国内で中国製バスの導入事例が増えていくのか否かも気になる所です。

中国でも最近は大陸本土で製造した右ハンドル(左側通行車)が澳門で多数活躍、この車両を日本向けに仕様変更して導入する事業者が続出しても不思議ではない気もしますので…