先日「MAKIKYUのページ」では、横浜市営地下鉄グリーンラインで今年増備された車両に関して取り上げましたが、先月下旬にMAKIKYUが横浜市交通局の1日乗車券を利用して市内各地を廻った際には、市営バスで市ヶ尾駅前にも足を伸ばしたものでした。
市が尾駅は市営バスや東急バスが多数発着する他、横浜市内では少数派の小田急バスなども発着し、この他にも東名高速道路のICからも比較的近い立地も影響してか、近年では少数ながら高速乗合バスも発着しています。
この高速乗合バスの中には、JRバス関東が運行する便も含まれており、MAKIKYUが市ヶ尾駅前に居た時は丁度同社便の発着時刻で、JRバスの高速車が発着する姿を見る事になったのですが、やって来た車両は見慣れた白とブルーの車両ではなく、国鉄時代の装いを復刻した特別塗装車でした。
この特別塗装は2種類が存在し、国鉄バスの塗装と言うと、旧国鉄が高速バスを運行する際に導入した青系統の装い(現在のJRバス関東車両とは、色合いや塗り分けは別)を思い浮かべる方が多いかと思います。
(写真は以前交通科学博物館(現在閉館)に関する記事を公開した際に使用した、同館内に保存されていた国鉄ハイウェイバス車両です)
2種類存在する特別塗装の一つは、JR側が「青いつばめ」と称しているこの装いで、HPにおいて特定便での運行も案内されているのですが、MAKIKYUが目撃した特別塗装車はこのバスではなく、もう1種類の特別塗装車でした。
こちらは「赤いつばめ」と呼ばれ、JRバス関東による公式紹介では、50年程前の高速バス運行開始に際し、その試験車両に用いられた装いと案内されています。
営業運転では用いられなかった塗装という事もあり、馴染みのない装いですが、既存車両とは大きく異なる色彩もあってか、非常に際立つものです。
新型セレガにこの装いは、少々違和感も感じたものでしたが、このバスは現在ダイヤが特定されておらず、神出鬼没の存在となっています。
特に狙っていた訳でもないのに、随分珍しい装いの車両が稼動する姿を拝む事ができたのは希少な機会で、MAKIKYUが市ヶ尾で再びこの車両を見る事があるのだろうか…とも感じたものでした。