帰り道
もみじの枯れ葉がどこからか飛んできて
セーターの袖にとまった
周りを見渡しても
もみじの木は見当たらないから
結構遠くから飛んできたってことだ
葉っぱが着地するところは
そこいら辺にいくらでもあるのに
マイムの袖が良かったんだね
遠く中華の大陸からだって
ちいさなほこりが飛んで来ちゃうくらいだから
風が葉っぱを運ぶくらい簡単なことさ
砂も地球の欠片なんだって
アンが歌ってたけど
このもみじはどこにいたんだろう
捨てられずつまんだまま見上げると月と星
あれは金星
あそこから落ちてきたのか…