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僕らはみんな生きている♪

生きているから顔がある。花や葉っぱ、酒の肴と独り呑み、ぼっち飯料理、なんちゃって小説みたいなもの…

72時間後のそれは

2009年02月18日 | SF小説ハートマン
最後の部分がコミュニケーションの為の「言語」とそれを理解する為の「文法」であることは すぐに解析できた。
それは遙か昔地球で発掘されたロゼッタストーンのクサビ形文字にみる文法と同じだったからだ。

宇宙(ひろし)はメディカルルームに移動しDNAの合成を始めた。

ホストコンピュータは未知の生物の培養に警告を発していたが、バイオリストコンピュータは楽観的だった。
相手がその気になればこの宇宙船など強烈な排斥ビームで弾き飛ばすか熱線で蒸発させてしまう事などたやすいことだろう。
そうしないということに何かのメッセージを感じる宇宙だった。


DNAの培養は72時間ほどで形を表してきた。

人間の姿に似ている…
動物か?

生まれてくる赤ん坊の姿ではなく、大人の人間がマユのような膜に包まれて現れだしたのだ。


さらに24時間が経過した…


DNAの構造は人間(ホモサピエンス)と全く違うが、明らかにそれは
人間だった。