ICTタスクフォースからの指示もあってNTT東西がPSTNのマイグレーションスケジュールを発表した。PSTNとは、要は「公衆電話網」のこと。企業などで使われる「専用線」や「IP-VPN」、インターネット接続で利用される「フレッツ網」とは異なり、利用したい時に「回線交換方式」によって接続するネットワークだ。
現在使われているPSTNというとアナログ電話とISDNが代表的。携帯電話やIP電話に押され . . . 本文を読む
目的がありそれを実現するための手段がある。これが本来の姿だろうが、僕たちは時にそのことを間違えてしまう。手段のために目的を論じたり、手段が目的になったり……その原因はそこに違う「思惑」があるからだ。総務省のICTタスクフォースが「光の道」戦略大綱を決定したが、果してこれは目的と合致しているのだろうか。
ICTタスクフォースが「光の道」戦略大綱案を発表、整備対象としてFTTHを明記 - ニュース: . . . 本文を読む
お役所体質はひどいなぁ、と思ったことがこのところ2つ。1つはリニアモーターカーの発着駅が「品川」になるというニュース。確かにJR「東海」的にはJR東日本の「東京駅」に乗り入れるよりは自分たちでハンドリングが獲りやすい「品川」がいいのは分かるけれど、利用者からすると「品川」へのアクセスは決して便利ではない。乗り入れている地下鉄は少ないし、JRにしても山手線か京浜東北でアクセスしないといけないという人 . . . 本文を読む
これまでのASPブームとその衰退などを見てきた人からすると、「日本企業にはなじまないよ…」と感じているのかもしれないが、今度の「クラウド」「SaaS」ブームは本物のようだ。では、何故、今、クラウドなのだろうか。
そもそもコンピュータシステムの歴史を紐解けば、ホスト集中型から始まりC/S型のような分散処理になり、ASPサービスが登場したが普及したとは言い切れず、やはりWEBベースでのC/S型が主流 . . . 本文を読む
先日、アメリカのAT&TがiPhoneなどスマートフォン向けの定額制サービスを廃止するとしたが、ソフトバンクにとっても他山の石ではないようだ。孫正義氏のツイッターでは、「ソフトバンクはそんなことないですよね?」との問いに対して、「悩ましい問題。世界中の携帯事業会社の経営者の悩みです」と回答し、パケット定額の存廃については明言を避けている。
米AT&T、スマートフォン向け定額制プランを廃止へ - . . . 本文を読む
「政治主導」という言葉がいつからこう勘違いを助長させるための大義名分となったのだろう。自分で起こした会社のワンマンオーナーであればともかく、選挙で選ばれただけの政治家が自分の思い込みと勘違い、願望だけで好き放題するというのは、あまりにも無責任というかセンスがなさ過ぎというか…そんな状況の続く民主党政権なわけだけれど、原口大臣もどうやらその1人のようだ。
政治主導の名の下でゴリ押し 原口大臣と孫社 . . . 本文を読む
毎度の風景といえばその通りだけれど、原口大臣の「光の道」構想をむけてNTTvsKDDI、ソフトバンクがぶつかったようだ。今回の論点もいつもどおり「光」のアクセス部分を現行のNTTから分離することが是か非か、というもの。
「光の道」実現に向けNTTと競合が対立 - ニュース:ITpro
iPhoneで躍進したこともあって「SIMロック解除」議論では一転反対派に回ったソフトバンクは今回は攻める側。 . . . 本文を読む
そもそもNTT東西(地域会社)とNTTコミュニケーションズ(長距離通信)という分割の仕方が大きな勘違いだったわけだけれど、当時のNCC(KDDIなど)の要求に応えるようなかたちで、あるいはJRと同じような「地域分割」というノリで行われたのが1999年のNTT分割。
鉄道のように、リアルな世界に結びついたインフラ事業であれば、その活動圏・移動範囲に応じて事業会社を分割したとしても効果があるのかもし . . . 本文を読む
ちょっと気になるタイトルのニュース、「仮想化の“神”による四次元攻撃の危険性、ラック西本氏が指摘」。「仮想化の『神』」「四次元攻撃」「ラック西本」…何のことだかと思ったが指摘されていることはもっともなこと。「神」だとか「四次元攻撃」だとか不可思議な言葉を使っているけれど、まぁ、指摘している内容は一種の「ブラック・スワン」だ。
【重要インフラ情報セキュリティフォーラム2010】 仮想化の“神”によ . . . 本文を読む
果たしてNGNは浮上するのか。それともインターネットにとってのただのインフラになってしまうのか。「クラウド」に関する記事と、KDDIのNGNに関する記事から見えてくるNGNの困難について考えてみた。
本日の日経にファミリーマートが海外拠点の情報システムの構築に、「クラウドコンピューティング」を活用し、出展時の負担となる情報投資を軽減を目指す、との記事があった。
NIKKEI NET(日経ネット . . . 本文を読む
今年前半、ISPをも巻き込んで喧々諤々もめていたIPv6マルチプレフィックス問題。トンネリング方式とネイティブ接続事業者(代表ISP)を中心としたネイティブ方式の併用という「玉虫色」の決着をみたわけだけれど、そのネイティブ方式の「ネイティブ接続事業者」3社が決定した。OCNやぷららといったNTT系のISPが申請を取りやめるなか、3社ともIX事業者が選出されるなど、まぁ、これまたバランスがとれたとい . . . 本文を読む
ゼロ・ゼロ・ワンダフル!最近やたらとCMを見るようになった、ちょっと懐かしいKDDIの国際電話のCM。KDDIといえば、どうしても携帯電話auのイメージが強いし、事実、これまではCMもauモノか、auを核に家庭の通話やひかりONEを絡めるといった形がほとんど。国際電話が盛り上がっているという話をきくわけでもなく、では、何故、今、KDDIがこのCMを流さねばならないのだろうか。
そもそも国際電話は . . . 本文を読む
2010年問題・NTT再編論議に影響を与えるであろう情報通信政策のあり方を検討する有識者会議「タスクフォース」のメンバーが決まった。自民党政権時代では「分割ありき」のNTT再編問題だけれど、民主党が政権を獲ると既定路線と思われていたNTT再編問題の流れは急変する。
原口総務大臣が就任直後に「切り刻み論は2周遅れの改革論議」とコメント。NTT再統合かともとれる発言だけれど、後日、「インフラ部門や通 . . . 本文を読む
PHS事業者・ウィルコムが危機的状況をむかえている。約450万人のユーザーを抱えながら、1000億円規模の債務返済期限延長を求めて、事業再生ADR(裁判外紛争解決)の手続きに入るとのこと。
ウィルコム、私的整理へ 銀行団に1000億円返済期限延長求める - ITmedia News
思えば日本で生まれたPHSは常に失敗の歴史だった。
1995年にNTTパーソナル、DDIポケット、アステルの3 . . . 本文を読む
NGNがゆれている。いや、NTTが混迷していると言ったほうがいいのか。IPv4アドレスの枯渇とNGNとのIPv6マルチプレファックス問題を解決するために、NTT東西では、IPv6アドレスをネイティブ事業者(代表ISP)が払い出す「ネイティブ方式」と、既存のフレッツ網と同様にNGNとISPそれぞれからユーザーにIPアドレスを払いだす「トンネル方式」を用意した。
本来であれば、ユーザーに払いだされる . . . 本文を読む