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たそがれオヤジのクタクタ山ある記

主に北関東の山を方向音痴で歩いています。山行計画の参考にされても責任は負いかねます。深慮せず軽く読み流してください。

於呂倶羅ならず、山王峠スノーシューで茶をにごす

2007年03月04日 | 日光周辺の山
◎2007年3月3日(土)―1人

 日光の於呂倶羅山に行くつもりで、6時15分に家を出た。イロハ坂の凍結が気になったが、スリップしそうなところもなく、2時間程で光徳の駐車場に着いた。日光も例外なく雪が少ない。駐車場には5~6台の車があり、山歩きの格好をした人も数人いたが、皆、そのままで雪上歩きを楽しむのか、ワカンやスノーシューを出している人はいない。

 しばらく迷った。ザックの中にはアイゼンが入っているのだが、山王峠先の登山口までどうやって歩くか。ワカンやピッケルを出しては引っ込め、結局、スノーシューとストックで歩き始めた。もう9時になっていた。天気はからっとはしていないが、雲間に青空が見える。男体山の頂もすっきり見える。山王林道の入口には古河電工のキャタピラ付きの雪上車が駐まっている。その前には、何をしているのか、ゴム長のカップル。

 林の中を行く。雪は固い。適当な踏み跡も続いている。新しいスノーシューのトレースがあったが、前にはだれの姿も見えない。わざわざスノーシューを履くまでもないのだが、持って出た以上、ザックにくくりつけて歩いたのでは邪魔なのでスノーシューで進む。この点、ワカンは小型で便利だ。しかし、歩いて行くうちに、トレースがついた雪面は固いから、アイゼンだけで十分ではないだろうかと思うようになった。前に、半月峠までスノーシューで行ったが、あの時はトレースもなく、雪は柔らかかった。スリーシューもかなりの威力を発揮したが、今日のこの雪の状態ではただのうっとうしい履物になってしまいつつある。

 林道の方から車のエンジン音が聞こえる。よく見ると、あの古河電工の雪上車。例のカップルが乗っている。しばらく排ガスの臭いが林の中に漂った。特別に急なところもなく山王峠に1時間で到着。さて、ここからが本番。取りあえず林道を20分程進む。キャタピラの跡は歩きづらい。於呂倶羅山の入り口はすぐに分かった。雪上車が駐まっていた。右を見上げると、管理施設のような建物が目についた。

 おそらく、鉄塔管理のための作業道路なのだろうか、部分的に地面が露出している。そこを上がる。すぐに雪。もうトレースは無くなっている。狭っ苦しい木立の間を鉄塔に向かう。ストックが雪にすっぽ抜け、えらく歩きづらい。10分ほどで鉄塔に到着。目の前に大岩がある。ここを巻けばいいのだろうが、左右ともに急斜面。先ずは岩に登って、その先を考えようと、岩にとりつく。かなりの悪戦苦闘。スノーシューとストックが邪魔になり、両方ともに置いて岩に登った。展望は良く、奥鬼怒の山並みが見渡せる。さて、これからどうしたものか。於呂倶羅の尾根への取り付きを探したが、雪が少ないながらも、スノーシューで行くにはヤブが深い。だからといって、アイゼンだけで行くには、日差しが強くなりつつある今の状態では、雪にかなり抜かりそう。しばらく考えて、於呂倶羅山はあっさりと断念した。無理がなければここから1時間少々で山頂に到達出来るのに残念な話。鉄塔に戻り、昼食にし、コーヒーを飲んだ。於呂倶羅山は雪が溶けてから再挑戦か。

 林道に戻り、山王峠に向かう。峠から5人のオジサン連中がやって来る。皆さん、ツボ足スタイル。「どこへ行って来たんですか?」と下野訛りで問われ、「於呂倶羅の途中から戻って来ました」と言ったら、「やっぱり、そうでしょうね」と言われた。どこに行くのか聞きもしなかったが、あの方々は於呂倶羅にでも向かったのだろうか。それともただの雪上探索だろうか。

 山王峠ではスキーの3人組が昼メシを食べていた。せっかくスノーシューで来たのだからと、トレースをわざと外し、西寄りに歩いて下った。だれも歩いていない。笹ヤブに入り、スノーシューを外す。雪のある場所では腿までぬかってしまう。平地に着いた。どこにいるのか分からない。男体山を目印に地図を広げ、光徳牧場あたりにいるようだ。そのまま雪をこいで行ったら、やはり牧場にぶつかった。駐車場に着いたのは12時45分。出がけに氷っていた路面も、もうグシャグシャ。気温も10度を超えている。国道に向かう途中、右手を見たら、クロカンをやっているグループがかなりいた。日光やしおの湯に浸かって帰る。

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