Abwarten und Tee trinken !

気軽に気ままに紅茶、台灣茶、中國茶、清酒、Wein を…。
Trackback に関しては※注意をお読みください。

玉蘭烏龍茶

2005-01-20 17:10:36 | 青茶 <台灣>
今日は、以前にも少し触れたFormosa Tea Connectionさんの玉蘭烏龍茶 《台灣九十三年 冬茶》 です。
このお茶、扱ってるのは、おそらく国内ではFormosa Tea Connectionさんだけでしょうが、私が尊敬するひらたさん(勝手に Bookmark させて頂いてます m(_ _)m )をはじめ、固定ファンの多いお茶なんだとか。例年、春茶が殆どのようで今回のように冬茶を仕入れるのはややイレギュラーなのだそうです。



“顆粒状”と表現したらいいのか、ゆるりとした丸みを帯びていて、茶葉の形状からしてかなり風変わりです。文山包種(清茶)に似た、菜の花を彷彿とさせる香り。高山茶の冬茶を想わせるコクを感じた後、トウモロコシのような甘味が清々しく広がります。他に類を見ない、オリジナリティーあふれる個性をしています。




更に、発酵度・焙火度の関係でしょうか、茶殻を見ると、少し文山包種(清茶)っぽくないですか?

玉蘭香単叢

2005-01-19 23:58:36 | 青茶 <中國>

・烏棟単叢 玉蘭香 (華泰茶荘 ※現在、品切れ中)


今日のお茶は鳳凰単叢の冬茶の代表格、玉蘭香です

鳳凰単叢の茶葉って、茶色や黒のような色合いのものが割と多いのですが、この玉蘭香は火入れが軽めなのか、ほんのり茶葉に青みを残しています。右側の茶殻を見ていただければ、その感じがより伝わるかと思います。
玉蘭香の茗に相応しく、角がなくまろやかな口当たりで、キャベツのような少し青みのあるすっきりとした甘味が広がります。蜜蘭香、芝蘭香、桂花香のような華やかさはないですが、冬場に落ち着いた雰囲気でじっくりと楽しみたいような個性をしています。





因に、鳳凰単叢の中でもとりわけ茶葉が大きいので、蓋碗以外の茶器を使うと、茶葉を投入するのにも一苦労です(^^;。

Bath Time Oolong Tea

2005-01-18 23:22:36 | ふつう日記
この包み、Formosa Tea Connection さんのサロン・ワークを訪れたことのある方は知っていると思いますが、Bath Time Oolong Tea と名付けられた入浴剤です。



ルミさんによれば、商品にするにはちょっと…というレベルの台湾茶を粉末状に挽いたものなんだとか。
商品にならなかったと言っても、茶葉自体は確かな製法でしっかりとつくられたものですから、お肌にもイイわけですよね。
お茶で内側からだけではなく、外側からも美しく

冬の口解け…

2005-01-17 17:28:13 | ふつう日記


ときどきお邪魔させていただいている、hanacha3 さんの Blog でも紹介されていましたが、Aya (明治乳業)新商品で杏仁豆腐、マンゴーココナッツというのがあります。
しかも、季節限定って書いてありますから、冬季限定のアイスクリームなんでしょうか? おそらく、「濃厚なアイスクリームは冬場の方が消費者の口に合う」もしくは「消費が低迷する冬季に新商品・限定商品で波及効果をねらう」などといった販売側の意向なのでしょう。

【Aya Sweets Dessert 杏仁豆腐】
こんなの出たの初めてじゃないでしょうか? 横浜中華街の路上で杏仁豆腐のソフト・クリーム売ってるのは見たことありますけど、市販のアイスクリームでは今までなかった筈です。
食べてみると、杏仁(アーモンド系)のコクがあって、milky で、ちゃんと、杏仁豆腐、杏仁豆腐した味わいをしています。

【Aya Sweets Dessert マンゴーココナッツ】
大枠はよくあるクリーム・タイプのマンゴー・アイス・クリーム (プレーンと果肉のマーブル)なんですけど、ココナッツがプラスされてる分、甘味と creamy な風合をより鮮烈に感じます。濃厚~ッ!!って感じですかね。


アイス・クリーム業界までアジアン・デザートが浸透してるのが、なんだか私としてはおもしろいです

Tea with Milk ~ mad__hatter's style 2 ~

2005-01-16 21:46:19 | 紅茶 <その他一般>
ミルク・ティーをつくるとき私がよく使う牛乳と砂糖は



タカナシ低温殺菌牛乳とペルーシュ・シュガー ( Perruche Sugar ) です。


【牛乳に関して】
ミルク・ティーには低温殺菌のものの方が UHT (超高温殺菌)のものに比べ美味しく入ります。更に、脂肪分が高いものの方がコクがまします (ジャージ-
牛乳だと最高ですネ)。まぁ、良い牛乳ほど足が付くのが早いという難点はありますが…。
私がタカナシさんのものを使っているのは特にこだわりがあるわけではなくて、比較的扱っている店舗が多く(少なくても関東地方では)、手に入りやすいからです。
因に、低温殺菌は煮立つ直前止めた方が美味しく、UHT は煮立ててしまった方が美味しく入ります。

【砂糖に関して】
ペルーシュ・シュガー ( Perruche Sugar ) はフランス産の紅茶・珈琲用のナチュラル・シュガーで大手スーパーなどでこんなパッケージで売られています。
ペルーシュ・シュガー、グラニュー糖、黒砂糖、白砂糖を同量づつミルク・ティーに入れて飲み比べたことがあるのですが、このペルーシュ・シュガーがミルク・ティーの味を変えず、すんなりと甘味を足してくれます。反対に黒砂糖はミネラル分が牛乳と反発してしまい、重ったるく不均一な味わいになってしまいます。ペルーシュ・シュガーが手に入らないときはグラニュー糖を使うのがベターです。

Tea with Milk ~ mad__hatter's style 1 ~

2005-01-15 17:22:33 | 紅茶 <その他一般>
紅茶はストレートで飲むのが殆どですが、冬場はたまに Ceylon BOP や Assam CTC を使って、ミルク・ティーをつくったりもします。



私はミルクたっぷりめのミルク・ティーが好きなので、現在、私が採用している方法は、E.T.C. さんの HP で紹介されている『セイロン風ロイヤルミルクティー (煮出し法) 』という淹れ方がベースになっています。
“煮出し法”と言っても、誤解されたまま広く浸透してしまった直接牛乳で抽出する方法ではなく、一度、お湯で十分に茶葉を開かせてから牛乳を加えて煮込む方式です。
直接牛乳で煮込んでしまうと、いくら使う茶葉が抽出時間の短い BOP や CTC の茶葉だといっても、牛乳の脂質が皮膜のような働きをしてしまい、タンニンなどの紅茶の旨味要素が抽出され難く、酷く薄っぺらい味わいのミルク・ティーになってしまいます(缶やPETの紅茶に慣れた人の口にはその方が合うのかもしれませんが…)。


【追記】
ロイヤル・ミルク・ティー ( Royal Milk Tea )というのは完全な日本マイナーで The U.K. のどの紅茶の本を見渡してみてもそんなものは出てきません。更に、彼らが日常的に朝食時やハイ・ティーのときなどに飲んでいるミルク・ティーは、日本でロイヤル・ミルク・ティーと呼ばれているようなミルクの割合が高いミルク・ティーです。
まぁ、Wales 出身で現在日本に在住している方の話では、The U.K. の牛乳は日本のものに比べ、鮮度・品質が非常にいいので、ミルク・ティーも抜本的な違いがあるようです。何でも、彼らの乳製品に対する鮮度のこだわりは、我々日本人の鮮魚に対する感覚に近いのだとか。

Gold Yunnan ~Lerenju~

2005-01-14 21:55:50 | 紅茶 <中國・台灣>
今日は中國紅茶の中で私が一番好きな滇紅工夫(雲南工夫、Yunnan )です。
先日、少し触れた楽人居さんの金芽滇紅工夫(禮品)を淹れました。



中國紅茶の香りは、Darjeeling などに比べ、少し素朴で素っ気ないような認識が私にはあったのですが、このお茶はそんな認識を払拭してしまうくらい非常に香り高いんです。口当たりが非常に滑らかで、柑橘系の渋味の後、蜂蜜のような甘味が優しく広がっていきます。禮品の茗に相応しく、優雅で華やかな趣のお茶で、今まで私が飲んだ滇紅の中で最高峰にランクします!!

中國紅茶の底力を垣間見たような気がします。

Autumnal 2004 ~vol. 2~

2005-01-13 23:56:13 | 紅茶 <南アジア>
昨日に引続き、2004年の Darjeeling Autumnal (秋摘) です。

大好きな THURBO 農園産のものを2ロット淹れました 




・THURBO Clonal Tippy DJ-545 ( Leafull )

赤みがかった褐色の水色が美しいです。キレのある渋味を感じるトップから、徐々に水仙種系の甘味が広がってきます。どっしりとしたコクがあり飲み応えがあります。

・THURBO Clonal Tippy DJ-547 ( Leafull )

DJ-545 と同じく水色が美しいです。DJ-545 に比べて渋味の入り方が穏やかで優しい印象です。A/N らしい落ち着いた甘味と程良い滋味が心地好いお茶です。


A/N には S/F のようなインパクトはありませんが、アンティーク和家具のような何処か心落ち着く、しみじみとした良さがあります。叙情的になりやすい秋から冬にかけての季節、そんな雰囲気によくマッチするお茶の個性だと私は思います。
昨日、今日と淹れた A/N は十分私基準の合格ラインなのですが、聞くところによると、2004年は急な寒波の影響で摘み取り時期が短くなり、不作ぎみになってしまったというのが少し残念です…。

Autumnal 2004 ~vol. 1~

2005-01-12 21:37:36 | 紅茶 <南アジア>
今まで書いた Blog を整理していてふと思ったことがあります。
「紅茶のカテゴリーのエントリーが予想以上に少ない…。」
HN からしてこのカテゴリーは充実していて然りな訳で、今日の thema は紅茶、Darjeeling の Autumnal (秋摘) です
紅茶のカテゴリーも<南アジア>と<中國・台灣>に分割したことですしネ



Leafull さんの MARGARET'S HOPE Special China DJ-723 を淹れました。

近年、クローナル種が多い中、この A/N は伝統的な中國種の茶葉からつくられています。栗を想わせるようなほっくりとした香りがし、微かに青みを帯びたアミノ酸系の甘味を感じます。渋味が前面に出ず、A/N らしい穏やかな味わいです




もちろん、寒い時期に紅茶を淹れるときはティーコジーが欠かせません(^^;。

Tasting 木柵鐵觀音

2005-01-10 20:00:14 | 青茶 <台灣>
今日は成人の日ですが、もう私には関係ないので(^^;)、木柵鐵觀音の飲み比べをしました。



飲み比べたのは…

【台灣93年(2004年) 春茶】
・木柵鐵觀音 (茶藝楽園の A さんのお土産茶)

・木柵鐵観音 (Formosa Tea Connection) 貳等奨受奨

・特等奨受奨 鐵觀音 (華泰茶荘)

・木柵観音王 (華泰茶荘)


【台灣93年(2004年) 冬茶】
・鐵觀音 極品香 (華泰茶荘)


の5作品です。


写真の特等奨受奨茶は非常に繊細で全体的なバランスが整っていて、確かに至高茶の一形態だというのがひしひしと伝わってくるのですが、自分の嗜好に最も合致したかといえば、そうではありませんでした(笑)。
今日飲んだ中では Formosa Tea Connection さんの木柵鐵観音が一番のお気に入りです。何か、クリアーな風合の中に独特の香味があって自分好みです




↑の写真では差異がよくわかりませんが、並べてみると焙火の度合、揉捻の具合の違いが見て取れます。