まきた@VetEpi

酪農学園大学をベースに、発展途上国と日本の獣医疫学に取り組む獣医師のブログです。

お葬式

2005-10-24 17:00:08 | 異文化
10月23日(日)。

出発まであと少し時間があるので、もう一つ書きます。

ブログには時間などもろもろの事情で投稿できてませんが、公私共にかなり充実した生活を送っております。

ウガンダでも、昨日まで住んでいたクレメント・ヒル・ホテルという小さなホテルのパブに集う人たちや、ホテルのマネージャーを中心に、たくさんのウガンダ人の友人を作ることが出来ました。

このパブには、大手企業で働く若者や、大牧場経営者、国連職員など、ほとんどお金に余裕がある人たちが集まっていますが、皆とても付き合いやすく、面倒見のいい人たちです。その20人、30人ほどの仲間内に、外国人は、国連に勤めるアフリカ系アメリカ人と日本人の私の2人だけが入っているわけです。

残念なことに、土曜の夜、仲間の一人のご母堂が亡くなりました。私は彼と親しくしていたので、追悼の言葉を伝えたいとは思っていましたが、外国人なので、まさか通夜や葬式に参列するとは考えていませんでした。しかし、仲間のリーダーのCashが日曜の夜私に声をかけ、他の仲間とともに私も通夜に参加することになりました。

ウガンダのキリスト教では、埋葬までの1,2日間、親戚、友人が集まって、酒を飲みながら聖歌を歌って、家族の辛い気持ちを和らげます。
私達が着くと、すでに先に来ていた友人達は、ビールを飲みながら冗談を言い合って盛り上がっていました。日本の葬式でもあるかも知れませんね。
そこには、外国人は私一人しかいませんでしたが、皆握手して自然に受け入れてくれました。

母を亡くした友人も、涙を見せることなく、「これは誰にでも起こることだから。」と明るく迎えてくれました。追悼の言葉を伝えることが出来て本当に良かった。

私達はじきに聖歌を合唱し始めました。実は私も子供の頃は毎週日曜日教会に行っていたので、心が清められるようなその雰囲気を思い出しました。普段酒と冗談ばかりの友人達も、この時ばかりは聖者のようでした。

歌は夜1時まで続き、私もその後弔問客のリストに名前を書き入れ、友人宅を後にしたのでした。

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