まきた@VetEpi

酪農学園大学をベースに、発展途上国と日本の獣医疫学に取り組む獣医師のブログです。

バック・アップ

2005-03-15 01:09:43 | 家族
今日3月14日、月曜日の昼前、入院中の妻の昼食を家で作っていると、大御所の指導教授から電話がありました。これから病院にお見舞いに来るとのこと。丁度食事も作り終えたところだったので、病棟を知らせ、病院に向かいました。

病院に着くと、しばらくして大御所二人がお見舞いに来てくれました。
大御所二人は、年齢も若くお茶目ですが、本当に大御所です。世界の熱帯地域で家畜疾病や家畜から人へ感染する疾病が発生すると、WHO、FAOからまずこの人たちのところに相談が来ます。

うち僕の直属の指導教授は女性で眠り病研究の第一人者ですが、彼女は今回の入院までのいきさつを聞いたあと、なんですぐ電話しなかったのか聞きました。いやだって、日曜だし先生のお宅は30、40km離れているので・・・と答えると、
「私にだって娘がいるわ。だから子供の病気のことは良くわかるの。それにね、ちゃんと言わないで変な対応されたらどうすんの!私はね、医者と喧嘩するのは得意なのよ!」

すごい迫力でした。僕はこの人にとても良く似た人を知っています。
それはうちの母親。言語と人種は違うのに、なぜここまで似ているのかと思うほどでした。
何はともあれ、強力なバック・アップが出来たということで、ひとまず安心。

救急車で入院

2005-03-15 00:45:10 | 家族
天馬が元気になって、ブログを書いていたのは13日日曜日の昼過ぎでしたが、ほっとしたのも束の間、午後3時から熱が上がり、咳が出始めました。

「この発熱の長さは、多分ウイルス単独じゃない。細菌の2次感染に抗生物質が反応していないんだ。」
と直感しました。

協力隊の時は、途上国とはいえ、皆無線で繋がれており、協力隊事務所の日本人が万全の体制でバック・アップしてくれましたが、ここは先進国とはいえ、親戚もバックアップもない異文化の国。
すぐに子供病院の救急外来へ電話しましたが、バリバリのスコットランド訛りで聞き取りにくい上、
「解熱薬で熱が下がらないか見て、大丈夫なようだったら明日かかりつけのお医者さんに行って下さい。」
とのこと。
病気は曜日を選んでくれないものな。不運を恨みました。
しばらく様子を見てましたが、咳もひどいので、思い切って救急車を呼びました。こんな時に遠慮してたら馬鹿を見るだけです。
しかし受付電話が早口でひどい訛りだこと!何回聞き返してもさっぱり分かりません。苦労した挙句、救急車は到着、天馬はもうろうとしながらも、救急車に乗れて喜んでました。

レントゲンを撮ってもらい、肺炎と診断されました。
病原体の検索も、ここではやってくれるとか。GP(かかりつけ)とは大違い。こんなんだったら躊躇せずにもっと早く救急車を呼んでいれば良かった、と後悔しました。
天馬と妻は入院中で、僕はこれから夕食を作って持って行きます。