まきた@VetEpi

酪農学園大学をベースに、発展途上国と日本の獣医疫学に取り組む獣医師のブログです。

ある犬達との思い出

2005-03-09 22:31:53 | ほっと一息。
最近「ですます調」とそうでないパターンを書いて試してみましたが、やっぱり「ですます」でないとつっけんどんな感じがしますね。統一してないことに気が付いた方、ごめんなさいね。

先日子供達のコミュニケーションについて書きましたが、実は彼らを見ていて思い出したことがありました。
それは多分僕が3、4歳の頃、なので約30年前か。

その日僕は祖父母の家に預けられていました。
そういう時は大抵兄といたはずなのですが、なぜか僕一人でした。
一人で玄関から出ると、5、6頭の犬の群れがやってきて、僕のまわりを囲みました。僕は幼い頃から動物が好きだったので、なでたりじゃれついたりしていると、犬達も僕のことを仲間と認めました。
ボス犬は白っぽい芝系の雑種で、一緒に行こうと合図をしました。
僕は一番後ろではなく、ボス犬の斜め後ろくらいで、他の犬に囲まれるように歩いたのを覚えています。
角を曲がり、しばらくすると公園に着きました。そこで犬達と仲良く遊んでいたのです。
どのように帰ったかは覚えていないのですが、帰ると祖母が心配していて、
「ほんな犬なんかに付いていったらあかん!」
と怒られました。

祖母は野良犬ということで狂犬病が心配だったでしょうが、僕にとっては見知らぬ犬達との純粋な交流でした。犬達は僕に対して好意的だったし、お互い楽しかったということはなんとなく覚えています。
それからしばらく、祖父母の家に行くたび、またあの犬達に会えないかと待っていましたが、二度と会うことはありませんでした。