まきた@VetEpi

酪農学園大学をベースに、発展途上国と日本の獣医疫学に取り組む獣医師のブログです。

言語は違えども

2005-03-08 03:42:50 | ほっと一息。
家族連れで留学すると、周りの一人身の学生に比べてかなりの割合で行動が制限されていることに気付く。一人身だったら多国籍で住むフラットで思い切り異文化交流できるし、英語だけでなく多言語も習得できるのに、と実はよく考えていた。
家族で過ごすのは父親として当然の責任でもあるし、逆に精神的には一人身の学生より追い込まれにくいというメリットも確かにある。

しかし5日の土曜日、家族で来ていて良かったと思うことがあった。
僕が忙しくしている間に、妻はいつの間にか友人を増やしており、そのうちの一人に誘われ、家にお邪魔することになった。
彼女は日本人でJunkoさんといい、スコティッシュと結婚してこちらで暮らしている。
そしてTaro君という2歳半のお子さんがいる。天馬より半年お兄さんだ。

僕たち大人4人が話をしている間、Taro君と天馬は二人で遊んでいた。Taro君は英語も日本語も分かるが、話すのは英語だけだ。そんな二人がどうやって遊ぶのか検討も付かなかったが、仲のいい二人の笑い声が聞こえてきたので覗いてみた。
二人ともお互いに自分の言語を話しているのだが、会話が成り立っているらしいのだ。
写真を撮ったら、Taro君がちょっとフラッシュに驚いてしまったが、仲良く遊んでいた様子が分かるでしょう。本当にけらけら笑っていたのだ。

僕も英語、語学の向上ということに目を奪われがちだったが、人が仲良くするには、言葉は二の次なのかも知れない。大切なことを思い出した。