町田・多摩センターの司法書士ミヤの開業ブログ~生き生きと生きる~

『司法書士法人まちたま』の代表です。多摩センターと町田の2拠点で活動。備忘録として書きます。

値引きの弊害

2020年01月22日 23時18分39秒 | 雑感
町田・相模原の司法書士・行政書士の宮下です。



我々の業界に関してですけど、「値引き」というのは難しい問題です。

事務所の報酬は、通常は決裁権限者である所長が自由に決めることができます。

自由に決めれるというのはこれまた難しい。


大手事務所であれば担当者にある程度の決裁権限が与えられている場合もあるかと思います。
この場合、依頼者や紹介者に値引きを要求されても「事務所規定でダメなんです。」と”適当”にかわすことは容易いでしょう。


この技は人数の多い大手であるからできるわけで、個人事務所では難しいですね。

事務所の決まりで」とかわしたところで「いや、お前次第だろ」と思われる可能性が高い。
ただ、依頼者としてはそう言われてしまうと積極的には要求しにくくなるでしょうけど。

「金額で勝負をしたくない」という経営者にとって値引きは避けたいものだと思います。




この「値引き」に成功した依頼者は、経済的には恩恵を受けることになります。

が、

一方で、司法書士も司法書士である前に人間ですから、人間が醸し出す心理的作用には抗えない。

それは、値引きによって生じる「やる気」と「優先度」への影響が考えられます。




異論は派手に認めますが、まず「値引き」によってやる気は確実に下がります。
もちろん、プロですし仕事ですから、値引きをしてやると自分で決めた以上、正規報酬の場合となんら変わりない業務姿勢でいるべきです。

ただ、”やる気”を数値化して考えてみると、値引きをした場合とそうでない場合、必ずその数値に変化が生じているはずです。




また、値引きをするということは、正規報酬を払っている他の依頼者に説明がつかない状況が生じているわけです。
値引きをする事情も様々なので一概には言えませんが、「あっち値引きしてるならこっちも値下げしてよ」と普通なら思うはずです。

そうなると、値引きをしている依頼者よりも、正規報酬を払っている依頼者の優先度が高くなるのは必然かと思います。
なので、値引きをすることで、優先度が低くなってしまうような事態が想定できるのであれば、その旨を事前に説明すべきなんでしょうね。

まぁ実際は、同じ案件を同じ時期に受任することは稀で、いろんな案件を同時並行で進めるので、うまく進め方を調整できちゃいますけど。



物事は表裏一体なわけで、”なにか”恩恵を受けた場合には、その裏で”なにか”弊害が生じているものなんだと思います。









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