町田・多摩センターの司法書士ミヤの開業ブログ~生き生きと生きる~

『司法書士法人まちたま』の代表です。多摩センターと町田の2拠点で活動。備忘録として書きます。

相続手続きと役所の対応

2018年09月10日 16時13分59秒 | 相続・遺言
町田・相模原の司法書士・行政書士の宮下です。





ある相続の案件で、ずっと相続登記が放置されている不動産があるかもしれない、とのことでご依頼がありました。

不動産の所在地等も何もわからないとのことだったので、戸籍などを頼りに不動産の調査をしたところ、明治時代から相続登記が放置されている土地が見つかりました。
ちなみに、その土地の登記簿上の所有者の方は「嘉永生まれ」の方です。


依頼者さんの記憶では「土地上に建物もあると思う」とのことだったので、地番から建物があるか調べたところ建物の登記簿謄本が取れませんでした。

また、役所から課税明細書が送られてきていないようなので、固定資産税も課税されていないようです。


課税もされていないし登記もされていない建物があるようなので、念のため建物があるかどうかを市役所に確認したところ、次のような返答が・・・・



建物があるかどうかは個人情報なので教えられません。






ほぇぁ?('_')

そうなの?

え?

誰の個人情報??






意味がわからなかったので、そこを問い詰めたところ何度か保留を繰り返したり、チグハグな回答で的を得ない。

さらには、

誰の依頼で動いてるんですか?依頼者のお名前を教えて頂けますか?

と聞いてきたので、

それこそ個人情報なので教えられません。

と派手にお断りしました。
役所側の主張する"個人情報"の定義はなんなのか謎が深まるばかりです。





ん~これは時間の無駄だ、と思ったので


こちらとしては建物の存在の有無は個人情報ではないと考えているので、"建物があるかどうかの情報は個人情報になる"という根拠を教えてください。もし上司の指示なのであればその方とお話をさせてください。


と言ったところ、一旦電話が切られ、少し経って上司であろう方から再度電話があり、すんなり教えてくれました。笑




この業界に入って”役所側の主張をすんなり受け入れてはいけない”ということを何度も経験しているので、簡単には引き下がりません。

相続未登記が騒がれていますが、相続手続きが円滑にいかない原因は役所側にもあるような気がします。










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