ととちの日記

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五節句の話(2)

2009年07月09日 | 建物・寺社・暦
今度は蘇民将来の話をします。後で五節句の話につながる話です。
これはよくある話のうちの一つに過ぎません。また、文中に『牛頭天王』とありますが、諸説あって一般的には『武塔神(むとうしん)』と書かれているものが多いようです。

◆それではお話スタート
牛頭天王という神様がいました。恋人のところを訪れたときに日が暮れたので途中で宿を借りようとしました。蘇民将来(そみんしょうらい)と巨旦将来(こたんしょうらい)という兄弟の家がありました。兄の蘇民将来の家はとても貧しく、弟の巨旦将来の家は倉が百もある大金持ちでした。

牛頭天王ははじめは巨旦将来の家を訪れます。彼は物を惜しんで牛頭天王に宿を貸しませんでした。次に蘇民将来のところを訪れると貧しいながら精一杯のもてなしをしました。牛頭天王はその後自分の家に帰ります。

牛頭天王は数年後八王子を連れて蘇民将来の家を訪れます。『お前の恩に報いよう。』と言います。家族がいるかどうか尋ねました。蘇民将来は『娘と妻がおります』と答えました。牛頭天王は『それでは腰に茅の輪を着けさせよ。』と言います。

蘇民がその通りにすると、牛頭天王はその夜に茅の輪を着けた蘇民将来の家族を除いて残りの者をことごとく殺してしまいました。『もしも、後世疫病が流行ったら、蘇民将来の子孫だと言えば、逃れる事ができるであろう。』と言い残し去っていきます。

だから、牛頭天王は疫神と言われ、その難を逃れるため、蘇民将来の護符茅の輪くぐりが行われるようになったそうです。

◆出自 加門七海著 『平将門魔方陣』より


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1 コメント

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ちょっと怖い話・・・ (カニ)
2009-07-09 18:34:39
ダメです。ととちさん・・・眠れなくなります。蝉さん鳴いてます。
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