萌えてばかりもいられない!

そんなに色々なことにやたらと深い造詣などいだけないから適当に綴っていこうかしらん

漁港の肉子ちゃん

2015-02-01 18:24:45 | プチ萌え
底抜けに明るい菊子ちゃん、肉の神様、肉子ちゃん(愛称)と、彼女の娘、キクりんこと喜久子ちゃんの視点で描かれる、ある港町の風景だ。

ミスジという牛肉の希少部位と同性の見須子姓の母娘(おやこ)。

ホルモンなら、やなぎやの料理の美味しさが記憶に新しいが、この物語に出てくる焼肉屋のワイガヤ感、コンクリ打ちっ放し感、街の食堂感、焼き肉のタレ感…。の妄想が止まらない。

また女性作家で、小学生の不思議な感性を持つキクりんの視点、女の子の中の仲間意識・仲間外し・距離感・その仲間意識と女子特有の鬱陶しい感・男の子との距離感とその小学校時期の鬱陶しい感は新鮮だった。
女性作家を読まないとかはないのであるが、司馬に回帰することが多い私の場合は、確かにあまりなかったことなのかもしれない。

作家は今回の直木賞サラバの作者、西加奈子。

その作家を調べていたら、こっちの作品名にスッポリ嵌ってしまった。


内容は極力横に置いておきたいのだが、あらすじとしては

いつも馬鹿な男に騙されても、明るく漢字を分解しては今を生き抜く肉子ちゃん。騙された男を追いかけて、やってきてしまった(日本海方面の)港町で、そこにある「うをがし」という焼肉屋で働き始める肉子ちゃんとキクりんの日常風景。

もちろん、不思議な感性を刺激してくれるペンギンや三つ子のお爺ちゃん、どうしても不思議な面相をしてしまう同級生の男の子や、
ニシンで御殿を立てたぶりっ子風仲良し、運動できる系の男勝りの女の子リーダーや「うをがし」の主人や常連さん、商店街のカッコいい鍵屋の姉さんやおかしなことを口走る人々、神社、、、、、。

それこそ少女視点にしては大人びているのだが、目が離せないというよりも、心に残る風景だった。



肉子ちゃんの女神っぷりに感じ入る印象かな。次は円卓に行く。こっちは映画化されたのか、、、、本当に知らない。


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