萌えてばかりもいられない!

そんなに色々なことにやたらと深い造詣などいだけないから適当に綴っていこうかしらん

花神(中)読了 -青い空を見上げて-

2011-02-20 03:30:06 | プチ萌え
長州第二次征伐では、村田蔵六改め大村益次郎が次々と旧式兵器&様式美重視な幕軍を打ち破っていきました。百姓あがりと書かれていますが、村医の子息、流浪僧の子孫の大村益次郎は政治には疎く、一介の技術者に徹しに徹して、士分の者達(中隊長)を指導していきます。桂小五郎がこの人物を選り分けるのが抜群で、村田蔵六を軍務大臣にし士分の者も彼に従うように仕向けていきます。点と線、要害をこのように例えて、正規軍にはこれを懸命に守らせ、奇軍には躍動させて回り込ませ、退路を絶って壊滅させてしまいます。
政治という分野でもないのかなぁ・・・、「これは幕府に売られた喧嘩であって、長州が仕掛けたものではない」という手筈もしっかり整え、周辺の藩や交戦中の相手にも矢文を射掛けて、揺さぶったり同情を買うこともします。ですので専守防衛で最初の一発目を相手に撃ちこまさせることで、戦闘の意義を「幕府に仕掛けられたので、これを押し返します」としてしまいます。蔵六の中では勝つことは当然なことですが、このあたりも抜け目なくこなします。
荒らした農地は買い取ったりして、進軍していく先々で喝采を浴びる長州軍が描かれていました。

幕府では一線から外されていた勝海舟が、蕃書調所の教授をしていた村田の訳した兵学書を読み、訳し方や軍事の本質を気持ちよく捉えきっているその和文を目にして、「長州に村田ような者が居る以上、幕府は負ける」と予言していたそうです。


長州軍の増強、これは桂が幕府に勝つには?と聞いて蔵六が進言する、新式銃の話がでてきます。さらにはこの時期の最大の事項、薩長同盟です。
ここに新式の旋回銃四千挺の調達を行ってくれたものとして、坂本龍馬が登場します。大村益次郎=技術者、坂本龍馬=実務に疎い根っからの政治家という対比で書かれています。

蔵六は藩の組織を通じて長崎から手に入れようとするのですが、蔵六に対する妬みや嫉みなども加わって、なかなか手に入らない銃を、事も無げにというより、情報と人間関係に滅法強い龍馬が法螺と思わせるような軽さで請け負い、実現してしまうあたりが大村益次郎の目から、一種羨望のように写って描かれています。
そして薩長同盟が出来上がったとき、蔵六の中で軍略がパーフェクトになったのでしょう、開戦前に感激して、中岡慎太郎に手紙を書いています。

この新式の銃を新世界の士農工商の士の身分からすれば到底外れている身分の者に持たせて、常々作戦を与えていくのです。相手の出方への機微も大村益次郎は察知してしまいます。少数兵で進軍しているにも関わらず、堂々と要害を陥落させ、そこに居座り、睡眠も十分取らせ、敵が自壊するのを飄々と待ち続けているのです。

と、そんなあたりまでをしっかり読み終わり、最終巻の下巻に入りました。

あと文庫用の紙のカバーを使いまわしていたら、ボロッボロになってしまったので、仕方なしに文庫用の割としっかり目のカバーを購入してきました。

悠然と構えている大村益次郎、作戦を頭の中で全てシュミレートできてしまう偉人。実戦の経験のない軍略家の活躍は、その作戦がいちいち当ることから神格化していきます。
最後はどこまでなんだろ?この後戊辰戦争に入り、最後は暗殺だかで非業の死を遂げてしまうのです。五稜郭まで行くのかな?上野の彰義隊との決戦でアームストロング砲を繰り出すところまでは確実ですけど。明治維新はこの人の軍略で達成されるのです。

さぁ最終巻に辿り着きましたよ。

2月19日、やっと開催に漕ぎつけた所沢市の幼稚園児のサッカー大会。息子のチームはリーグ戦では惜しくも三試合とも引分けに終わり、一軍チームはトーナメント一回戦でPK戦の末、敗れてしまいました。残念。

決勝戦は近所の幼稚園を一緒に応援していましたが、破れて準優勝。ヘディングもこなし、空中戦も制するスタイルの子供達。ゴールの決ったシュートは弾き返されたボールを枠外の子がふわっとあげ返した芸術的なシュート。泣き止まない敗退チームの子供達、みんな良く頑張りました。

さぁ後は学芸会と卒園式。劇では息子が考えたセリフが採用されたそうですが、先日間違えて元のセリフを云ってしまったのだそう。。。。その日はどんどん声が小さくなっていってしまったのだとか。。。そんなに落ち込むな!

壊れまくって使い物にならないビデオカメラ。これをまずはなんとかしないと!と今思っています。もうすぐフル活用する時期にこれでは心許無い。。。。


サッカーでは応援に熱中しすぎてほとんど写せなかったけどね。。。


金曜日と土曜日は空を見上げることが多くありました。もうすぐ春ですね。
物凄い感傷に浸っています。。。。
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