萌えてばかりもいられない!

そんなに色々なことにやたらと深い造詣などいだけないから適当に綴っていこうかしらん

キサラギ

2008-05-19 02:05:05 | 映画
12人のやさしい日本人が、事件と無関係の人々が集う陪審員の出した極限の結論出しならば、こちら「キサラギ」の方は、熱心な信奉者達があえて臨んだ結論出しというプロセス。

ネットのアイドル如月ミキを応援するサイトの掲示板を介して知り合った5人のオフ会、かつそのアイドルの1周忌。自慢大会になるはずのそのオフ会がどうも誰もが触れたがらなかった自殺の真相究明、他殺説の検証の場に。。。。

掲示板でのやりとりは一部を除き、大半が見えていないため、この1年なり数年間のやりとりがとても気になる展開に。

舞台のようなワンシチュエーションでのほのぼの感は、本当に12人のやさしい日本人にそっくりです。

アイドル如月ミキには、かまいたちの夜のような手法でぼかしが入りまくり、どこまでも象徴としてのアイドルとして扱い続けるものと思いきや最後にはお披露目の瞬間がやってきます。


こちらの映画も最後まで見終わった後に、登場人物全員の背景を頭に入れて、もう一度見直してセリフの点検がしたくなる映画です。


今年の日本アカデミー賞でとにかく一番気になった作品でした。

コメント (2)