⭐️⭐️浅野まことのここだけの話⭐️⭐️

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【これまた凄い】ノーベル賞受賞の大村博士開発の「イベルメクチン」 胆管がんに効果

2015年12月23日 | 医薬

大村さん開発のイベルメクチン 胆管がんに効果

12月22日 14時39分 NHKニュース
大村さん開発のイベルメクチン 胆管がんに効果
 
ことしノーベル賞を受賞した北里大学特別栄誉教授の大村智さんが開発した熱帯病の治療薬「イベルメクチン」が、
胆管がんを縮小させる効果があるとする研究成果を九州大学の研究グループが発表しました。
北里大学特別栄誉教授の大村智さんが開発した「イベルメクチン」は、失明につながる熱帯病
「オンコセルカ症」などの特効薬で、大村さんは、この研究成果でことしのノーベル医学・生理学賞を受賞しました。
この薬を九州大学生体防御医学研究所の西尾美希助教などの研究グループが詳しく調べたところ、
胆管がんの原因となる「YAP1」(ヤップワン)というたんぱく質の働きを抑える効果があることが分かったと
いうことです。また、胆管がんのマウスに「イベルメクチン」を投与したところ、がんの増殖を3分の1に抑える
ことにも成功しました。
西尾助教は「YAP1は、胆管がん以外にも肝臓にできるがんの原因になっているたんぱく質だ。これらのがんの
縮小にも効果があるのかさらに調べたい」と話しています。
 

天皇陛下の記者会見 全文「先の戦争考えた1年」

2015年12月23日 | 政治

天皇陛下の記者会見 全文「先の戦争考えた1年」
12月23日 7時19分 NHKニュース

天皇陛下の記者会見 全文「先の戦争考えた1年」
天皇陛下は82歳の誕生日を前に、皇居・宮殿で記者会見に臨まれました。記者会見の内容の全文です。

(宮内記者会代表質問)

今年は自然災害などいたましい出来事があった一方、日本人2人がノーベル賞を
受賞するなど、明るい話題もありました。天皇陛下は戦後70年の節目に当たり、新年のご感想で「満州
事変に始まる戦争の歴史を学び、今後の日本のあり方を考えることが極めて大切」と述べられ、パラオを
はじめ、国内外で慰霊の旅を重ねられました。また、全国戦没者追悼式では「さきの大戦に対する深い
反省」という表現を新たに用いてお言葉を述べられたほか、玉音盤の原盤や、御文庫附属庫の公開も
ありました。年明けには、フィリピンへの公式訪問が予定されています。戦争や平和への思いに触れながら、
この1年を振り返るとともに、来年へのお考えをお聞かせください。

(天皇陛下)

今年の自然災害としては、まず5月に鹿児島県の口永良部島の新岳が噴火して、海岸まで達する火砕流が
発生し、全島民が島から避難したことが挙げられます。火砕流は雲仙岳の噴火災害のお見舞いに行った時
に見ましたが、海岸まで達する火砕流は本当に恐ろしい光景だったと思います。島民は幸い皆無事でしたが、
まだ避難生活が続いていることに心を痛めています。

9月には豪雨により鬼怒川などが氾濫し、8人が亡くなる大きな災害となりました。氾濫により多くの人々が
家々に閉じ込められ、どんなにか不安な時を過ごしたことかと思います。自衛隊を始めとするヘリコプター等
の救助活動により、人々が無事に救出されたことは本当に幸いなことでした。危険を伴う救出活動に携わった
人々に深く感謝しています。水につかった家屋や田畑の復旧作業には多くの労力を必要とするもので、
多数のボランティアが協力してくれていることをうれしく思っています。困難に遭遇している人々を助けようと
いう気持ちが日本人の中に豊かに育っていることを非常に心強く思います。後日、常総市の被災地をお見舞い
しましたが、泥水につかった田畑が広がり、苦労して作物を育ててきた人々の気持ちはいかばかりかと察せられました。

今年の喜ばしい出来事としては、まず二人の日本人がノーベル賞を受賞されたことが挙げられます。大村博士の
生理学・医学賞は、アフリカや南米で、人に感染すると盲目になる危険をもたらすオンコセルカ症を治す薬を地中の
菌から作り出されたことなどの業績によるものです。私は以前、オンコセルカ症を患って盲目になった人々が連なって
歩いている痛ましい映像を見ていましたので、この病気を治す薬が出来たということを本当にうれしく思いました。
一方、梶田博士の物理学賞は、神岡鉱山の地下にあるスーパーカミオカンデにおけるニュートリノの研究で、
ニュートリノに質量があることを見出されたことに対する授賞でした。11年前、スーパーカミオカンデを訪問した
ことが思い起こされました。お二人の長年にわたる地道な研究を誠に尊いものと思います。


また、日本製のジェット旅客機が完成し、試験飛行が行われたこともうれしいことでした。かつて日本で戦後初めて
つくられたプロペラの旅客機YS11の試験飛行を、羽田の空港で関係者と共に見守ったことが懐かしく思い起こ
されました。それから50年以上がたったわけです。

今年は先の大戦が終結して70年という節目の年に当たります。この戦争においては、軍人以外の人々も含め、
誠に多くの人命が失われました。平和であったならば、社会の様々な分野で有意義な人生を送ったであろう人々が
命を失ったわけであり、このことを考えると、非常に心が痛みます。
軍人以外に戦争によって生命にかかわる大きな犠牲を払った人々として、民間の船の船員があります。将来は
外国航路の船員になることも夢見た人々が、民間の船を徴用して軍人や軍用物資などをのせる輸送船の船員
として働き、敵の攻撃によって命を失いました。日本は海に囲まれ、海運国として発展していました。私も小さい時、
船の絵葉書を見て楽しんだことがありますが、それらの船は、病院船として残った氷川丸以外は、ほとんど海に
沈んだということを後に知りました。制空権がなく、輸送船を守るべき軍艦などもない状況下でも、輸送業務に
携わらなければならなかった船員の気持ちを本当に痛ましく思います。今年の6月には第45回戦没・殉職船員
追悼式が神奈川県の戦没船員の碑の前で行われ、亡くなった船員のことを思い、供花しました。

この節目の年に当たり、かつて日本の委任統治領であったパラオ共和国を皇后と共に訪問し、ペリリュー島にある
日本政府の建立した西太平洋戦没者の碑と米国陸軍第81歩兵師団慰霊碑に供花しました。パラオ共和国大統領
御夫妻、マーシャル諸島共和国大統領御夫妻、ミクロネシア連邦大統領御夫妻もこの訪問に同行してくださったこと
を深く感謝しています。この戦没者の碑の先にはアンガウル島があり、そこでも激戦により多くの人々が亡くなりました。
アンガウル島は、今、激しい戦闘が行われた所とは思えないような木々の茂る緑の島となっています。空から見た
パラオ共和国は珊瑚礁に囲まれた美しい島々からなっています。しかし、この海には無数の不発弾が沈んでおり、
今日、技術を持った元海上自衛隊員がその処理に従事しています。危険を伴う作業であり、この海が安全になる
までにはまだ大変な時間のかかることと知りました。先の戦争が、島々に住む人々に大きな負担をかけるように
なってしまったことを忘れてはならないと思います。
パラオ訪問の後、夏には宮城県の北原尾、栃木県の千振、長野県の大日向と戦後の引揚者が入植した開拓の地を
訪ねました。外地での開拓で多大な努力を払った人々が、引き揚げの困難を経、不毛に近い土地を必死に耕し、
家畜を飼い、生活を立てた苦労がしのばれました。北原尾は、北のパラオという意味で、パラオから引き揚げて
きた人々が入植したところです。

この1年を振り返ると、様々な面で先の戦争のことを考えて過ごした1年だったように思います。
年々、戦争を知らない世代が増加していきますが、先の戦争のことを十分に知り、考えを深めていくことが日本の
将来にとって極めて大切なことと思います。

私はこの誕生日で82になります。年齢というものを感じることも多くなり、行事の時に間違えることもありました。
したがって、一つ一つの行事に注意深く臨むことによって、少しでもそのようなことのないようにしていくつもりです。
今年もあとわずかになりました。来る年が人々にとって少しでも良い年となるよう願っています。


これでいいのか株式市場!? 日経先物が現物の2倍以上の売買に

2015年12月23日 | 株式市場

これでいいのか株式市場!? 日経先物が現物の2倍以上の売買に

12月23日の日経朝刊は日経225先物の売買代金が現物株の
2倍以上に膨らんでいる事実を伝えた。
株式市場は、上がるか下がるかを掛ける先物市場は、丁半博打
そのものであり、この先物市場が相場の上げ下げを決めているのである。
不透明なのは、シカゴ市場でドル建てで日経225(CME225という)の相場が
立っていることである。このCME225のドルで表示された価格に
ドル円レートを掛けたものが翌日の日経平均の初値を決めているのである。

先日の日経平均の急落は先物が主導した。株価は、上がるときは一進一退を繰り返し
ながらじっくりと上がっていくのだが、下落するときはつるべ落としのように
ガンガンと落ちていく。下がるときは売りを立てておれば後で買い戻せばいいから
売りは売りを加速させてしまうのである。
確かに株価の下落リスクをヘッジするには先物が必要であろう。
しかし、現物の2倍以上も売買をしているというのは余りにおかしい。
この先物市場の存在は、日本株を不安定にしているのである。
僕は、CME225は止めるべきだと思うし、現物を持っていない事業者や
個人は取引の制限をすべきだと思っている。

==以下は12/23 日経朝刊の記事==


先物の売買代金、現物株の2倍
海外ヘッジファンドなど、値動き荒く売買活発
2015/12/23 3:30 日経朝刊

 株価指数先物の商いが膨らんでいる。2015年の売買代金(想定元本ベース)
は22日までの累計で1355兆円と年間ベースで過去最高となり、同期間の東京
証券取引所第1部(612兆円)に比べ2.2倍の規模となった。海外ヘッジファンド
などの先物の売買が上下に値動きの激しい相場展開を主導した。高頻度取引(HFT)
や個人投資家の売買も増えた。






 22日の株式市場はクリスマスを前に、積極的な売買に乏しかった。
ただ日経平均先物など指数先物の売買代金は3兆1430億円と、東証1部の1.5倍の
規模と比較的大きかった。12月全体でも東証1部の売買代金の38兆円に対し、
指数先物は3倍強の132兆円に達している。
 日経平均先物など大阪取引所に上場する債券先物以外の指数先物の売買代金は今年、
前年比で46%増えた。今年の日経平均は14年末の1万7000円台半ばから6月の
2万0868円まで上昇した一方で、中国景気への懸念から9月に1万6930円まで
下落するなど、値幅が大きかった。先物主導で乱高下する場面も多かった。
 日経平均先物(ミニを含む)の売買シェアでは前年と同様、海外投資家が7割超を
占めた。短期のトレードで利益を上げるヘッジファンドが「値幅をとるために売買を
膨らませた」(国内証券のトレーダー)という側面がある。夏場には海外投資家の
損失回避(ヘッジ)目的の売りが広がり、海外勢は大幅な売り越しとなる局面が
あった。
 海外HFTの参入も広がった。HFTの売買を多く扱うABNアムロ・クリアリング
証券は、22日も日経平均先物のラージとミニの両方で売買高が首位だった。日銀の
追加措置が発表された18日にはHFTの売買が急増した。日米欧の金融政策など
大きなイベントで値動きがあると従来以上に先物の売買が膨らんだ。
 個人もミニでの売買が増えており、ラージの売買代金をミニが上回る日も増えた。
少額から売買できるため、「個人投資家にも値動きの荒い相場で値幅を取る手法として
利用されている」(楽天証券経済研究所の土信田雅之シニアマーケットアナリスト)
という。
 値動きが日経平均の2倍になるように設計されたレバレッジ型の上場投資信託(ETF)
の純資産が膨らんだことも先物の売買が増えた原因だ。こうしたETFは裏付けの
資産として先物を保有しており、日経平均の値動きに合わせて先物を売り買いする。
 ただ、16年も高水準の売買が続くかどうかには懐疑的な見方もある。「ヘッジファンド
の運用成績が振るわず運用資金が減り、先物の売買はやや減少するのではないか」
(三菱UFJモルガン・スタンレー証券の藤戸則弘投資情報部長)との指摘が出ている。


アステラス 世界屈指の開発効率 規模との両立が課題

2015年12月23日 | 医薬

国際比較「稼ぐ力」ライバルに挑む(3) アステラス
世界屈指の開発効率 規模との両立が課題
2015/12/23 3:30 日経朝刊

 収益力で国内トップを走るアステラス製薬。経営規模では米ファイザーや
スイスのノバルティスなどの巨人に見劣りするものの、実は、新薬を生み出す
効率は世界でも屈指の高さを誇る。





 ボストン・コンサルティング・グループの分析では、アステラスが米国で
承認された新薬の予想ピーク売上高の平均は20億ドル(約2400億円)超。
これらの新薬に充てたとみられる年平均の研究開発費とほぼ同水準だ。
年間1兆円もの研究開発費を投じるファイザーやノバルティスより新薬を
生む効率は良い。一般的に新薬の独占販売期間は10年前後とされ、ピークの
1年だけで投資を回収できる計算だ。
 「成功確率などを見極めて開発の優先順位を明確にする」。畑中好彦社長は
効率の高さの秘訣をこう語る。当たり前に聞こえるが、製薬業界では
「画期的な新薬は自由な研究から生まれる」という風潮が残る。
「聖域」にトップダウンを徹底するのは容易ではない。
 アステラスは2005年の旧山之内製薬と旧藤沢薬品工業の合併以来、
一貫して「選択と集中」を進めてきた。06年に大衆薬から撤退し、
がんや泌尿器、移植関連などに資源を集中投資したのが好例だ。
今年11月には新たな重点領域とする眼科関連の米ベンチャーを約460億円で
買収すると発表し、その翌日に皮膚科事業の売却を決めた。
 生活習慣病などかつて大型薬を生んだ領域の新薬開発はほぼ一巡し、
今はがんなど難易度の高い疾患が主戦場だ。ボストン・コンサルティングの
北沢真紀夫氏は「研究開発費の多さでなく、専門性の高さが新薬開発のカギとなる」
と指摘する。専門性の高さは「目利き力」にもつながる。全世界で約2500億円を
売り上げる稼ぎ頭、前立腺がん治療薬「イクスタンジ」は、開発段階の09年に
米ベンチャーから買ったものだ。
 「総合製薬」の看板をいち早く下ろして特化型を選んだ戦略は奏功し、
16年3月期の純利益見通しは前期比27%増の1720億円と武田薬品工業の2.5倍だ。
08年3月期の最高益1774億円も視野に入る。
 それでも株価は昨年末とほぼ同水準にとどまる。予想PER(株価収益率)は
21倍と業種別日経平均「医薬品」(32倍)を下回り、時価総額ではなお武田の
後じんを拝する。バークレイズ証券の関篤史氏は「安定成長が見込める半面、
収益水準が一気に切り上がる期待に乏しい」と話す。
 経営効率の一段の改善にも規模拡大は必要だ。アステラスの売上高純利益率は
今期予想で12%。1兆円超の利益を誇る世界大手は利益率も20%前後と高い。
税負担の違いもあるが、固定費の吸収力などが差を生む。
 「選択と集中」はライバルたちにも広がっている。3月にはノバルティスと
英グラクソ・スミスクラインがワクチン事業などの大規模な事業交換を完了。
武田は今月、海外で展開する呼吸器薬事業売却で英アストラゼネカと合意した。
新薬開発競争は今後、ますます激しさを増す。
 経営陣は大型M&A(合併・買収)には慎重で、畑中社長は「開発領域を
絶えず見直しながら継続的な成長を目指す」と合併後10年で磨いた効率経営を
深化する考えを強調する。だが、今後、新薬需要が急拡大する新興国の開拓などの
課題は自前路線ではハードルが高い。次の10年、規模と効率の両面を追う機は
熟しているようにみえる。
(伊藤正倫)


うつ病を考える

2015年12月23日 | 医薬
【うつ病を考える】

NHKスペシャル 病の起源「うつ病」の再放送を見ました。ストレスがかかりすぎると
脳の奥深くにある扁桃体が刺激を受けストレスホルモンが分泌される。
これが脳の神経細胞をやせ衰えさせ、脳の萎縮が進行する。
これがうつ病発生のメカニズムとのこと。

このストレスは、人類の進化と関係がある。まず最初は、天敵への恐怖。
水槽にゼブラフィッシュと天敵の魚を入れるとストレスで終いに動かなくなる。
次は、孤独、恐怖の記憶、(恐怖の)言葉が扁桃体を刺激する。
うつ病を防ぐ仕組み。平等であることは扁桃体を刺激しないことが実験で
分かってきた。

狩猟採集時代は、平等に獲物を分けていたのでストレスは無かった。
しかし、農業の発達によって農産物の貯蔵が出来るようになり持つ者と
持たざる者との格差が生じ、平等が崩れた。文明社会によって平等が崩れた
といってもよい。

社会的な立場によって受けるストレスは違う。弁護士、自営業など比較的
自由な立場の人はうつ病の発生率が低く、営業事務職、工場作業員などは
命令される立場のためうつ病の発生率が高いというデータがある。

ドイツでの最新のうつ病治療では、脳深部に電気的な刺激を与える手術を
する事で劇的に症状が改善する成果を得ている。また、規則正しい生活、
適度な運動などでも扁桃体の刺激が減ることが次第にわかってきている。


米KKR創業者・クラビス氏に聞く 選択と集中ためらうな

2015年12月23日 | 国際ビジネス
真相深層 日本企業の改革は不十分
米KKR創業者・クラビス氏に聞く 選択と集中ためらうな
2015/12/23 3:30 日経朝刊

 米連邦準備理事会(FRB)が9年半ぶりに利上げし、世界経済や企業活動に与える影響に注目が集まっている。変化の時代に日本企業はどう国際競争力を高めるべきか。企業買収の草分け的な存在で、世界有数の投資家として知られる米大手投資ファンド、コールバーグ・クラビス・ロバーツ(KKR)の創業者ヘンリー・クラビス氏に聞いた。



手元資金多すぎ
 ――米利上げをどう受け止めていますか。
 「これまでの金融緩和で世の中にはマネーがあふれかえっている。(企業や個人など)誰もが容易に資金を借りられる状態は異常というほかない。金融の正常化に向けて利上げは必要な措置だった。多少の反動は出るかもしれないが、やむを得まい」
 「金融緩和が生む『イージーマネー』のおかげもあって、企業は巨額のM&A(合併・買収)に動いている。だが、従業員の実質賃金はほとんど増えておらず、消費者は節約志向を強めている。潤沢なマネーと、低成長が続く実体経済の溝は広がるばかりで持続可能とはいえない。日本も含めて多くの国が緩和策を続けてきたが、手詰まり感も目立つ」
 ――新興国経済の行方は。
 「中国がくしゃみをしたら、新興国全体が風邪を引くという構図は変わらない。中国の景気減速は数年単位で続くはずだ。金融当局が人民元安を誘導し、世界的な通貨安競争を招かないかを心配している。新興国の多くは輸出に依存しているが、自国通貨安による外需の喚起にはおのずと限界が来る」
 ――日本についてはどう見ていますか。
 「欧米に比べて日本企業の増益率は高く、投資対象としては魅力的だ。多くの企業が増配や自社株買いに動くなど前向きな変化も出ている」
 「ただし、注文もある。日本企業は手元資金を持ちすぎている。設備投資などに資金を有効に使っていない。改革は一歩進んでは半歩下がるといった具合だ。安倍政権は日本を変えるための施策に取り組んできた。今度は民間企業が汗をかく番だろう」
スピード足りず
 ――日本企業の改革スピードが遅い理由は何でしょうか。
 「日本には年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)や生命保険といった巨大な機関投資家がいるのに、株主として十分な役割を果たしていない。彼らがもっと声を上げない限り、経営者が改革に本腰を入れることはないだろう」
 「もう一つ、日本企業はめったに経営破綻しない。経営が傾いた企業に政府や銀行が救いの手をさしのべるからだ。これでは市場の原理が働かない。米国のように新しい経営陣に入れ替わり、破綻した企業が再生を果たすことが経済の発展にもつながる」
 ――どんな変化を望んでいますか。
 「日本の企業には世界でも有数の技術があり人材がいる。問題は潜在力が十分にいかされていない点にある。大事なのは企業が事業の選択と集中を進めることだ。経営者が非中核の事業部門を売却し、その資金を技術の革新につなげて本業の生産性を向上させる。そうすれば日本企業の増益率はさらに劇的に改善するはずだ」
 「ファンドは企業が切り離す非中核部門の受け皿となり、新たな成長資金を提供する役割を果たす。世界中の企業に投資しているネットワークをいかし、日本企業が海外でM&Aをする際には共同投資もできる」
 Henry Kravis 1976年に共同でコールバーグ・クラビス・ロバーツ(KKR)を創業。「買収ファンドの父」と呼ばれる。日本ではパナソニックのヘルスケア部門などの買収実績がある。運用資産は9月末で約980億ドル(約12兆円)。71歳。

天皇誕生日

2015年12月23日 | 日記


今日、12月23日は天皇誕生日。1989年(昭和64年且つ平成元年)
の1月7日の即位から27年の歳月が流れました。
国事行為に日々、忙しくされ、記憶に新しいところでは東日本大震災
後に、東北各地を慰問で訪問されるなど、これほど、国民に寄り添った
天皇はかつてなく、私は、心から敬意を表したいと思います。

今上天皇は、靖国神社には皇太子時代に5回参拝されていますが、近隣諸国
への配慮から即位後は参拝されておりません。
一方で靖国神社の元宮司である南部利昭氏には、宮司就任前に「靖国のこと、
頼みます」と声をかけており、国の象徴としての天皇の立場と国のために
命を捧げた国民への深い思いを持った非常に優れた天皇であります。

*私の靖国問題についての考えについては http://togetter.com/li/355882
をご覧ください。

天皇誕生日は、天皇の在任期間のみ休日となります。
昭和天皇の誕生日は4月29日で天皇誕生日は4月29日でした。
1989年(昭和64年&平成元年)1月7日の平成天皇即位により、4月29日は
天皇誕生日ではなくなりましたが、ゴールデンウィークの一角を構成する
祝日を廃止するのは良くないだろうということで4月29日を「みどりの日」
と改めた上で祝日として存続させることとなりました。
その後、2005年(平成17年)の祝日法改正により、2007年(平成19年)
以降は「みどりの日」を従来「国民の休日」であった5月4日にスライド
移動し、4月29日を「昭和の日」とすることとなったのです。

ゴールデンウィークは、本来は5月3日から5月5日までの3日間を指しますが、
4月29日の昭和の日が加わって4月29日から5月5日までとなったわけです。

4月29日 昭和の日(1988年までは天皇誕生日、2006年まではみどりの日)
5月 3日 憲法記念日
5月 4日 みどりの日(1988年から2006年までは日曜日・月曜日以外なら国民の休日)
5月 5日 こどもの日

「みどりの日」の名前の由来は、小渕恵三官房長官(当時)の私的諮問機関で、
「昭和天皇は植物に造詣が深く、自然をこよなく愛したことから『緑』に
ちなんだ名がふさわしい」という主旨の意見が多数を占めたからであるとされています。
他の意見には「科学の日」などがあったそうです。