先日亡くなった愛猫のアルバムを作っています。
たくさんの、本当にたくさんの
写真やビデオを記録していたつもりが、
思ったより少ないものですね。
そして、
どんな写真も彼のほんの一部分しか再現してくれない。
玄関を開けると、必ずそこで待っていた彼。
パソコン作業していると、隣の止まり木の上でこちらを伺っていた。
廊下を歩くときの彼の足音が近付いてきたもんだ。
油断すると膝の上に乗ってきた。隙を伺い合う目配せ。
テレビを見ていると、相手をしろと遠慮がちに手で催促した。
腹が減ると餌場に誘うことしきり。
キッチンで何かを食べちゃった時の美味しい顔。
怒られたら耳をペタっと寝かせて隠れる様。
寝ていると布団に潜り込んできた暖かさ。
ゴロゴロと擦り寄る仕草。
そして。
横たわって、呼吸を止めてしまっていた君。
その大きく見開かれた瞳は、最後に何を見たの?
目を閉じることもできなかったんだね。
長い間、苦しい思いをさせてごめんよ。
誇り高き高貴な血統、アビシニアン。
寝顔のように美しかったよ。
想い出は、薄れつつ美化されているという。
信じ難い。
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