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モールトンと猪熊弦一郎

2010-07-11 19:14:04 | Event

子供のころ、母の差す日傘の影から少しも身体がはみ出さないように注意深く歩きながら
この傘の下は「別世界」だな、と思ったことがある。
灼熱の世界から自分を庇護してくれる、小さな影の魔法。
何かのかたちで、自分がそんなささやかな傘みたいなものになれたら、と夢想する。

と、近年は“どこでも日蝕”みたいな遮光率99.9%の日傘ばかり使っていて、何か風情が足りない。
ふと、クローゼットにずっと眠っていた昔ながらの白い日傘をそっと開いてみた。実に5、6年ぶり。
瞬間、傘の下に「別世界」が広がる。 よく見ると、レースの生地に、故ニキの懐かしいほさ毛が…。
思えばニキの黒い三角耳のシルエットも、触れると瞬時に「別世界」へといざなう存在だった。



ここのところ取材や打ち合わせが瞬間風速的に立て込んできたうえ、
いよいよ佳境のW杯観戦続きで、またブログ更新がすっかり遅れてしまった。
例によって、ざっとプレイバック。


この2週間ばかり、恵比寿や代官山に行く機会が多く、旧山手通りをしばしば自転車で往復した。
その道すがら、どうしても気になるのが、この辺りの瀟洒な一角には珍しい、
妙にだだっ広い更地に 日々すくすくと緑を増殖させている植物の存在だ。


正体はひまわり。どうやらここに、壮大なひまわり畑を計画している人がいるらしい。
満開になったあかつきにはデ・シーカの「ひまわり」みたいな様相を呈するのかと思うとわくわく。
もし何かの建設予定地を利用したお遊びなのだとしたら、実に粋なはからい。
いっそこのままここを花畑にしてくれたら、もっと素敵かも。


そのひまわり畑の並びにあるヒルサイドテラスで、6/29~7/4「モールトン自転車展」が開催された。
キムリエさん&キムナオさんの運営するSTUDIO TORICOで今展の図録を制作することになり、
私も関係者の取材で何度かお伺いした。


キムナオさんことフォトグラファー木村直人氏が撮影したモールトン写真を
ベースにしたイベントポスターも、非常にアーティスティックでした。

ちなみにモールトンとは、英国生まれのアレックス・モールトン博士が開発した
工学的にも芸術的にも傑出した自転車のメーカー。一見、ゆるいお洒落自転車のように見えるけれど
時速80km以上出るタフさと、エレガントなルックスが同居したちょっと別格の自転車なのだ。


ヒルサイドテラス前の駐輪スペースには、いつにも増して自転車がずらり。
当然ながら、モールトン率高し。マイ ビアンキは、とても肩身狭し。。
会場に入ると、新旧あらゆるマニアックなモールトンのミュージアムのようだった。


牧歌的なカゴをのっけても、小径ホイールだから美しくおさまる。

これは、今年で90歳になるアレックス・モールトン博士と、博士の住まい兼ファクトリーのあるお城。
撮影by木村直人氏。キムナオさんのモールトン城の見事な写真の数々はこちらをcheck!



‘60~'70年代のモールトンの広告も、レトロフューチャーな感じでいいなぁ。



モールトン博士のサスペンションは、オースチン・ミニにも使われている。イラストby寺田克也。

ちなみに、寺田克也自身も、宮崎駿男や大友克洋、鳥山明も熱烈なモールトン愛好家なのだとか。
オーガニックなSFファンタジーな世界観とモールトン、なにか解るよな気もする。。

STUDIO TORICOではモールトン展の図録を鋭意制作中なので、お楽しみに! 



モールトン展最終日の7/4は、オペラシティで開催していた猪熊弦一郎展の
最終日でもあったので、夕刻、キムリエさんと初台に滑り込み。


会場は、谷川俊太郎の「こどもの ころから えが すきだった いのくまさん おもしろい えを 
いっぱい かいた」という一文で始まる絵本の中に分け入っていくような展示がなされており、
猪熊さんの絶妙な筆致と色彩感覚、ワンダーチャイルドな世界観にとっぷりと魅了された。




少し遡るけど、キムリエさん、レイちゃん、カッシーとも、久々に集合。
ルナスービトも加えて頭文字をつなげると「リルレカ」。アヒルストアでわいわいした後は
みんなでうちに流れ、さくらんぼなどつまみながら朝までリルレカゆるトーク。




七夕ウィークは、ベランダジャングルから笹をわさわさ伐って、花瓶に活けてみた。
短冊はあえて下げず、心のエア短冊に思いを込めて。




先日、石川啄木生誕100年記念本「風紋」に続き、今年2月に極寒の盛岡を取材した「望郷」も
無事完成したので、新宿での打ち上げに参加。この面々でまたお仕事できると楽しそうだなあ。
…と、お店に向う途上、東口の一角で、路上パフォーマンスに遭遇。

ネクタイもジャケットも跳ね上げたまま、このポーズでずっと静止していた。すごい筋力!
‘90年代にアート界を一世風靡したローバート・ロンゴの「Men in the city」を思い出した。




先週は間隙を縫って「セラフィーヌの庭」の試写会にも足を運んだ。
家政婦をしながら画を書き続けた老嬢の凄まじい芸術的衝動に眼を見張りながら、
記憶の深海から立ち上ってくるような憧憬を覚えた。最近観た映画の感想は今度まとめて書きます。
と、帰りに通った有楽町のとあるガード下には、古い映画のポスターがわざと
すたびれた感じで貼ってあり、昭和の映画セットみたいな空間になっていた。




昨日は、素敵なマダム千鶴子さんのお誘いで、狂言を観て来た。演目は「越後狐」と「附子(ぶす)」。
お茶目でよこしまな応酬が渦巻く室町コントで暑気払い。演じたのは人間国宝 野村万作さん他。
Tweetにも書いたけど、狂言のツボは、おばかなボケツッコミとオフビートな笑い。
神奈川県立音楽堂には初めて訪れたが、モダニズム美学が随所に溢れた実に好みの空間だった。
コルビュジエっぽいなあと思い、帰って調べてみたら、前川國雄の1954年作品だった。やっぱり。


この日、よく見ると、千鶴子さん(写真左奥)とミュールが酷似!訊けば同じデザイナーの品でした。
さらに千鶴子さんと 彼女の幼馴染まりこさんは、髪飾りと指輪がまったく同じで、
しかも指輪はつけている指まで同じだった! すごい奇遇の連鎖。


帰り、渋谷駅前でドクター中松の名をノリノリ連呼するテクノな選挙カーと鉢合わせした。
スクランブル交差点を渡る人々の足並みもそれに合わせてタッタカ ハイスピードになっていた。

さて、ほんじつ、せんきょ。これから雨夜のお散歩がてら、投票に行ってきます。


今夜は選挙速報もだけど、本丸はW杯決勝。
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ユールトムテと北欧のクリスマス

2009-12-01 06:19:58 | Event


 原稿ラッシュが去って ぽよんとしてる間に 12月。
 日付が変ったころ、宙をみあげると、いい満月が上がっていた。
 どんなクリスマス電飾よりスウィートな。

↑このサンタクロース、ギャラリー五峯(西武新宿線下井草駅より徒歩1分 TEL03-3395-9956)で
12/2まで開催中の「北欧アンティークのクリスマスフェア」で見つけたもの。
スウェーデンのサンタクロースは「ユールトムテ JUL TOMTE」というそう。
あんまりかわいいので、キャンドルを頭に巻いた八つ墓村チックな少女&ユールトムテのカードは
盟友えとさんの愛娘のりんちゃんに昨日贈った。

(ちなみに、ムーミンも北欧の妖精。ギャラリーにいた詳しい作家さんに伺ったところ、
ミーとスナフキンは異父兄弟で、ミー=ミムラ族、スナフキン=ムムリク族なのだそう)

さて、ギャラリー内には、20年以上前から北欧の器や雑貨を扱っているスウェーデン在住の
浩江グンナーソンさんが主宰する北欧アンティークのレアなクリスマスアイテムがずらり。
ふわふわの羊毛やニットのトムテなど、どれもとても温かな風合い。華奢な硝子の一輪挿しには、
ギャラリーの屋上庭園から大村さんが採ってきたというハーブが澄んだ芳香を放っていた。



ヴィンテージプリントの壁掛けになぜ豚くんがいるのか不思議に思ったのだが
北欧では昔、林檎をくわえさせた豚の頭がクリスマスの食卓を飾ったそう。
笑ってる場合ではないよな気がするのだが、豚くん。


陶器の動物で知られるリサ・ラーソンは、
一時こんな硝子アニマルも作っていたよう。



私はグスタフスベリのさくらんぼ(Korsbar)カップ&ソーサーに一目惚れし、連れ帰ってきた。
なにしろ、果実のさくらんぼも さくらんぼ柄も大好物なので。
グンナーソさんによると北欧でもさくらんぼはポピュラーな果実だそう。
ダークグリーン&チェリーレッドがまさにクリスマスカラー。
Designed by Karin Bjorquist 1974年

早速、さくらんぼのカップでコーヒーを飲みながら郵便物チェックをしていたら、
フィンランドからオーロラのエアメールが。昔、種村季弘氏の取材をした時にお世話になった
川口さんからで、サンタクロース村があるロバミニエから投函されたよう。切手もサンタ柄。
オーロラ、いつかみてみたいなぁ。。

小学生の頃、この村からサンタクロースの手紙が届いてびっくりしたことがある。
(事前に母が申し込んでおいてくれたのだが)

カードといえば、これは8年ほど前、イタリアに住んでいた姉から届いた猫クリスマスカード。
かわいいので 毎年この時季になると飾っている。ちなみにイタリアのクリスマスは
ナターレ(Natale)といい、サンタクロースより箒に跨ったべファーナおばさんの方が有名。



☆スリランカ通信

10月にスリランカ取材した記事をまとめた『スリランカ通信』が発行されました。
創刊の今回は、スリランカの世界遺産が集中している文化三角地帯の街や遺跡を特集しています。
A4全16頁の小冊子ですが、レイちゃん&マイちゃんと3人で取材した記事&写真が満載で
きっと楽しんでいただけると思います。(表紙は拙写真で恐縮ですが。。)

スリランカ大使館やスリランカ航空などスリランカ旅行に関連したスポットにあるので
見つけたらぜひ。テイクフリーです。確実にゲットしたい場合は編集デスクのある
オフィステンノットへご連絡いただければお送りします。(Tel 03・5454・2568)


☆最近の音楽

引き続き いただいたCDやDVDが大充実なので、ほぼそれらばかり聴いている。
ここ数日、リピートしているのは大貫妙子「pure acoustic」と高橋幸宏「HEART OF HURT」。
どちらも懐かしい旋律のアコースティックな響きに もうひたすらめくるめく。

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目黒川コロッセオ、夢の島(World Happiness)

2009-08-11 02:59:01 | Event
ここのところ、熱帯の島にいるような空気。同じ熱帯でも、カラッとドライなハワイみたいな島より、
じとっとウェットなバリとかベトナムみたいな所の方が個人的には好みなのだが、
あいにく先週末はそんな所へ行くこともなく、“目黒川のコロッセオ”や 夢の島で過ごしていた。

と、目黒川のコロッセオとは――


「これ、タダオ アンドー作品?」と見まごうような巨大な円形状の構造物が
渋谷から池尻大橋の間、目黒川のほとりに着々と構築されているのをご存知だろうか?
正体は、国道246の上を通過している高速道路(渋谷3号線と中央環状線)をつなぐ
ループ状の「大橋ジャンクション」。サイズはローマのコロッセオに匹敵するといい、
その深さは10階建てのビルと同じくらいなのだとか。

週末、その大橋ジャンクションの見学会に行ってきた。
↓これは今年5月撮影の「大橋ジャンクション」空撮図。
首都高速道路㈱発行リーフレットより

リーフレットいわく、山手トンネルが全部完成すると首都高をはじめ一般道の流れもスムーズになり、
年間約20万tのCO₂削減になるのだとか。それは東京23区の3割を森にするのに匹敵するほど
エコロジカルなことなのだそう。もし、それが真実なら素晴らしいことだけど、
果たして机上の計算通り運ぶのか否かは、かみのみぞ知る でしょう。

さて、巨大なジャンクションの建設現場に近寄ると、乾いたコンクリートの匂いにさっと包囲される。
中に入ると、どこかSF映画の撮影現場みたいな、あるいは古代墳墓の発掘現場のような雰囲気。


ヘルメットや団扇、ドリンクを配布され、作業員に従いていざ内部へ。一見、普通の高速道路と
変わらない一角で、ジャンクションの断面図やシールドマシンの模型を見ながら、
環境&安全的にいかに優れた工法・仕様になっているかという説明を受ける。


そこからさらに建設途中のループを徒歩で進んでいく。

それにしても、建設途中の状態って、廃虚に似た倒錯的なフォトジェニックさがある。
タルコフスキーは「惑星ソラリス」のラストシーンに首都高を使ったけど、
ここもいつか別の記号を持って思わぬ作品に登場するのかもしれない(予言)。
 

できかけループからさらに草間彌生チックな大小の水玉パンチングメタルに
覆われた非常階段をどんどん昇っていくと――


だだっぴろい屋上に出る。空が広い。まっさらなコンクリートが一面に広がった
都市のエアポケットのような空間が、妙にシュールで快かった。
パンフによると、将来ここは「周辺の大気や騒音など、環境への影響を低減するための
覆い(覆蓋)の上に屋上公園が“立体都市公園”として整備されます」とのこと。
現在すぐ脇に再開発中の高層ビルに入る図書館などとも連結するよう。


屋上からナカメ方面を一望。


私は別に工事現場萌えのヒトではないけど、見下ろす建設現場はLEGOブロックみたいで面白い。
日本に数台しかないという巨大クレーンなんて、ゴジラより怖いからもう!
しかし、この蒸し暑さと間断なき機械音の中ではたらくおじさんたち、本当にお疲れさまです!!


夏休みのせいか、おこさま見学者も多数参加していた。彼らが大きくなっても、
東京って やっぱり工事中だらけなのかな。「パパはむかーし、ここが建設中の時に見に来たんだ。
想像できるか?」って、いつか彼らの子供にドライブしながら自慢げに語るのかな。

最後は再び目黒川に面した出口へ。思いのほか重いヘルメットを外して一息。。

大橋ジャンクションは、昨夏見学した山手トンネル(拙宅とも至近)と直結しており、
いうなれば、排ガスまみれの空間を丸ごと排気装置のついた“フタ”で覆っちゃって臭いものに蓋し、
どうせならそこをエコついでに屋上緑化も兼ねた区民憩いの公園にしちゃおっ♪
という発想かと(憶測)。=エコという図式には疑問が残るけど、高速に被せるフタには賛成です。

おみやげに、Mr.ETCのゆるきゃらグッズ(携帯ストラップ、エコバッグなどなど)いただいた。
出色は女性キャラであるMs.ETCカレージョのレトルトカレー(中)。首都高㈱×ハウス食品の
コラボ商品なのだが、「カレージョカレーは首都高を安全に走行いただくための景品です」との
但し書きも、パッケージを飾るカレージョ嬢の貴婦人風いでたちも、どこまで本気なのか冗談なのか。。


この後、あるいみ大橋ジャンクションよりも無機質な お台場の東京ビッグサイトへ。
玉石混交の癒しフェアで凛ととした香気を放つ蜜蝋キャンドルを販売していたちねんさんのブースに
お邪魔してカナダ直輸入の蜜蝋アイテムを入手し、ついでに冗談半分でオーラ写真を撮ってもらい。
(私のオーラは9割がグリーン、一部が黄色と金色だった。愉快な平和人ってことらしい:笑)
その後、あかしさん、やおちゃんとそのお友達のミナさんと新橋でゴハン。久々の邂逅、楽しかった!
ちょうど東京湾華火大会だったこともあり、浴衣人の群れと多数遭遇。浴衣、久々に着たいなー。



9日は6日の広島に続き長崎に原爆が投下された日。以前、弟が教え子の学生にテストしたら、
「原爆が落とされたのは沖縄」と答える子も居たという。戦後60余年の歳月は、短いようで長いのだ。
私も思いっきり平和ボケな戦後世代だけど、湾岸戦争や9.11を経て意識は一変した。
ヒロシマ・ナガサキのみならず、アフガニスタンにもイラクにもアメリカ本土にも
世界各国にさまざまな形で被爆した人たちが相当数居る。No More Hibakushaを心から願う。

その9日、夢の島で開催されたWorld Happiness2009へ。戦後の産物で埋め立てられた島で
ハッピーな音楽に興じていられる自分は、世界の中でつくづく幸せ者なのだろうな、と思った。
(写真撮影不可だったので、配布されたORANGE100%の団扇&レジャーシートにてご報告)

一緒に参加したのは、ご学友のえとさん&やごちゃん&
「わいえむうぉー?しらにゃあい」な えとさんの愛娘りんちゃん5歳。
のっけからピクニック気分で参加していたけど、照るでもなく降るでもなくのお天気で何より。
Pupaは相変わらずチャーミングで、聞き流していたLOVE PSYCHEDELICOも「Nice Age」の
カバーに思わずにっこり。昔「カルトQ」(懐っ)のYMO特集で優勝していたまりんことY.Sunaharaも
粘りけのあるビートとエレガントな旋律で私的に盛り上がった。この人の音楽、大好きなのだ。

後半のスチャダラパーからムーンライダーズで、それまでステージに背を向けていたりんちゃんが
にわかに踊りだす! やはり母えとさんのDNAは争えない。私は「夢が見れる機械が欲しい」で感涙。
「くれない埠頭」で「夏は終わった♪」とえとさん母娘が帰った後、なんだか妙に懐かしい感じの
相対性理論を経て、大トリはもちろんこの方々。

まさかのビートルズ「Hello, Goodbye」で始まり、アンコールの「Fire Cracker」まで
淡々とオーディエンスを揺さぶってくれた。個人的には「1000 Knives」にくらっとした。
そもそも私は少女時代にYMOよりむしろ坂本龍一のソロ「千のナイフ」に傾倒していた人なので。
‘80s謳歌組のやごちゃんと一緒に最後までくらくら(巷で話題の薬物とは一切無関係です:笑)


帰り、去年と同じく敷地内の夢の島熱帯植物館に寄り道。夜しか咲かないバナナの花や
たわわになっているカカオの実、発光するキノコ、食虫植物などなどをうきうき見て回る。


咲いたばかりのオオオニバスの花、今年も見られてよかった。はっとするほど甘い香りがした。




☆先週、その他もろもろ。

火曜は取材でパンパシフィックホテル横浜にあるトゥーランドット游仙境へ。
レストランの窓からは大観覧車が。でもその真下に見えた「恐怖の館」なる建物の方が気になった。。


帰り、高速を走る車のバックシートでうとうと。ふと見上げると、夏色の東京タワーが視界に。



水曜はカッシーのお誕生日祝いで武蔵小山のチュニジア料理店イリッサへ。
メリティさんの作る料理はどれも優しい味付け。ローズ水で淹れるコーヒーも美味。
界隈の路地には小料理屋さんなどが累々と。ウケたのは「焼肉カサブランカ」と「麻雀ローマ」。


お腹いっぱいになった後はキムリエさん&レイちゃんとカッシー宅でわいわい。
いつかみんなでローマ経由チュニジアに行けたら、さぞかし楽しいだろうなあ!


本日は雨曇りだけど、先週は満月週間で美しいお月さまに何度も逢えた。
夜明け前、ベッドルームに差し込む月明かりに見とれてうっかり朝を迎えたり。
月の真下には煌々ときらめく星も。

月が沈む直前、「ジ…ジジッ」と生まれたての蝉が鳴き初める声を何度か耳にした。
空が白む頃には、その新米蝉くんもジーンジンジンという大合唱の立派な一員に――
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ぬりえと青春オタク

2009-06-18 02:03:13 | Event
これは、イラストレーター服部あさ美ちゃん作のぬりえ『1.2.3…』。
先週末、代官山UNICEであった彼女のウエディングパーティの引き出物にいただいたのだ。
あさ美ちゃんらしいチャーミングなタッチの薔薇に、色鉛筆でちょこっとだけ彩色してみた。
緑色を出すのに、あえて緑を使わず、赤色を出すのにあえて薄紫や黄色を下地に塗る。
昔、絵を描いていたときの天邪鬼ごころがむくむく。一輪塗るだけでもはまったー。
無垢でどこかあやうい彼女の描画には そんな欲望を喚起する魅力がある。


それにしても贅沢なぬりえ。ネットでも買えるようなのでぜひ。


こちらはあさ美ちゃん&たいちゃんのパーティ。司会は世界のナベツネ。お友達だそう。
「クラリスのような新婦」byナベツネ。まさに。彼女は透けて見えそうなほど透明可憐でした。



「We Are The World」にあやかったパロディ映像の上映があり、すり替えテロップによる
大御所たちの辛口コメントが、オリジナルより面白かった!


…散々な言われようだけど、たいちゃんのバンド「プレクトラム」のミニライブ、ナイスでした!
ちょっと北欧ギターポップ風サウンドに甘酸っぱい歌詞。永遠の[青春オタク]にエール♪


高原で摘んできたみたいな 可憐なブーケを投げるあさ美ちゃん。ずっとずっとお幸せに!!
Tante Auguri!!

その後、ふくちゃん&初対面のライターくみ姐さんと共に拙宅に移動し、
なんと朝8時半までお喋りしていた。私たちも別のイミで幸せなヒトたちかも。。


パーティ前日、新宿でランチ打合せ後、夕方に恵比寿でひだかと久々に合流。
軽くコーヒーの筈が、楽しいやら美味しいやらで 気づけばワイン片手にすっかり夜遅い時間に。
ちょっと遅めのお誕生日プレゼント交換にて、19世紀のアンティークブローチに
ショットグラスなどなどをいただいた(喜&ありがとうー)。


ひだかも書いている[BRUTUS]最新号などもおみやげにもらった。
お茶特集、大充実の内容。保存版です。(おお、写真家 高木由利子さんも出ている!)

もひとつ[Casa BRUTUS]は、ベランダガーデナーの私にはもはや同胞の如き緑偏愛系の輩が
いっぱいで興味津々。しかしやはり、植物をおとなしく飼い慣らしているヒトの家より、
植物がわっさわさワイルドにのさばっている家の方が、断然面白いことを再確認。

植物学者パトリック・ブランさんのおうち&思想にも大いに賛同した。
いわく「植物は水と光の条件さえ整えば人に頼らず生きていく自立した生命体。人の
思い通りになるオブジェではない。うまく暮す秘訣はできる限り彼らを自由にすること。
インテリアのために彼らをコントロールするより、共棲する植物に合わせ、
インテリアを変えてもいいじゃないですか(要約)」  拍手!

GW前後に取材していた洋館の特集が掲載された[ROSALBA]最新号vol.15も6/25に発売に。
特集の扉写真はキムナオさん撮。桐島かれんさんのインタビューも面白いから読んでね。




月曜、青葉台で歌人 朝倉富士子さんと文学博士シャウマン・ヴェルナー氏の取材をした帰り、
自転車で駒場東大前のアンティークショップを覗くと、誰もおらず、
代わりに巨大な駝鳥が店番をしていた。この剥製も売り物らしい。。



雨降りの火曜、夜。帰宅途中に近所のスーパーマーケットに寄ったら、ジュースや野菜と一緒に
鈴虫が売られていた。「夏の涼特集 音色を楽しみましょう」というコピーと共に。
りりりりり・・・鈴虫の輪唱はへたなミニマルミュージックよりずっと好きだけど、
雨粒を照らす煌々とした電灯の下で、その鳴声は壊れたレコードみたいに乱れていた。


今週は時々取材&ひたすら原稿ウィーク。
その間隙を縫って、またまたディープな夜の谷根千詣で。その話はまた追って。
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朝と夜のヘヴン

2009-03-26 01:26:43 | Event
先週の春分の日の夜明け、消えかけた小さな三日月が浮かぶ 朝と夜の真空地帯にて ぱちり。
♪Night and Day Day and Nighit
またうっかりしているうちに3月も終盤。昨日今日は寒の戻りで、開きかけた桜もぶるっとしていた。

そんな花冷えの日曜、やぼ用ついでにまたお散歩。今度は自転車にて。
ちょうど去年の春分前後はニキが緊急入院してしょんぼりしていた。
久しぶりにニキと通った動物病院までの路に足を向けてみた。
去年その界隈で見た満開のミモザはなぜか見当らず、代りに夕陽色した紅い花があちこちに。



あの日、病の猫を案じつつ、くねくね歩いた路地路地路地―――



路地の奥で、ロジネコさんとばったり。


週明けは、ウエスティンホテル東京で行われたヘヴンリーベッドの10周年イベントへ。
ヘヴンリーベッドとは、“雲の上の寝心地”を追求したウエスティンのオリジナルベッド。
私も数年前に取材でウエスティンマウイに滞在したときにかのベッドで眠ったことがあるけど
実に寝心地がいい。寝心地のよさを実感するより早く眠りにおちてしまうほど、いい(笑)

今回お披露目された10周年記念モデルは全部で5タイプ。
そのひとつ「hug」のプライウッドっぽいヘッドボード&クッションが好みだった。


デザインを手がけたのは、GLAMOROUSの森田恭通氏。やはりシャンパンがお似合いで。
プレス発表後のパーティで森田氏と意気投合するOXY Studioオーリエさん。


ブッフェ料理もスイーツも美味で麗しく


会場の一角では、薔薇の香りに包まれてこんなハンドマッサージをしていただいたりも。


・・・と、ベッドですやすやしている眠り姫は、今回誘ってくれたレイちゃん。
そう、パーティ会場には椅子の代わりに、ヘヴンリーベッドがずらり!



私もちゃっかりベッドに潜り込み。なんとこのヘヴンリーなピローは帰りに全員プレゼント。
いっそドレスコードを夜着にしてパジャマパーティしても面白かったかも?


その夜は、ガーデンプレイスと至近のオーリエさんちで、久々に遅くまでお喋り。
彼女がホイップしてくれたミルクたっぷりの夜明けのカフェオレがおいしくて。


オーリエさんにいただいたスウェーデンのデザイナー フンミンのブックマーク。

拙宅のベランダジャングルにもたまに鳥が遊びに来る。
在りし日のニキは恐るべき素早さで鳥を察知したけど、
私はニキみたいに目敏くは見つけられない。
もし見つけても、近づくとぱっと飛びたってしまう。
ニキはあまり運動能力の高い猫じゃなかったけど、
小鳥に見つかるようなへまだけはしなかった。

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龍、夜叉ケ池

2009-01-19 08:18:32 | Event
今年も「龍泉洞の水」の若水が届き、毎日飲んでいる。まったくもって、美味しい。
龍泉洞の水とは、ここ数年来愛飲している岩手産のナチュラルミネラルウォーター。
(詳細は去年のブログ「おいしい水」をご参照あれ。↑写真は実際の龍泉洞にてに3年前に撮影)
若水とは毎年除夜の鐘終了と共に詰められる水。1月も半ばを過ぎれば年始の澄んだ思いも薄れ、
シゴトにまみれがちだけど、若水を飲むと スッと心身がクリアになる気がする。


先週末は、濃厚な一日だった。原稿書きで早朝に寝入った所、はや先生からランチのお誘い電話。
京都から仕事で上京されているそう。眠気を吹き飛ばし、新丸ビルのAWkitchenではや先生、
角ちゃん、トヨカワ姐さんとパスタランチ。懐かしいやら美味しいやらで10数年前に一気にトリップ。

ランチの後は、表参道でジャズコーラスグループ「Jammin’Zeb」のひとり、シモン君のインタビュー。
彼らのプロデューサーは、アルファ・レコード創成期に吉田美奈子やYMOも手がけた宮住俊之氏とか。
メキシコの血を引くシモン君は、とてもクレバーでフォトジェニックな人でした。

その後、帰宅して原稿を1本仕上げ、夜再び表参道に出て、
花組芝居の公演を観に青山円形劇場へ。

鏡花の夜叉ケ池は確か高校時代に読んだが、夜叉ケ池に棲む龍神がなんだか素敵な姫だった。
(先述の「龍泉洞」も、その名の如く龍神伝説がある)

さて、花組芝居の公演を観るのは初体験。シゴトでお世話になっているネオ・コミケーションズの
デザイナー矢吹さんたちが宣伝美術を手がけたことから、今回お誘いいただいたしだい。
台本風のカバーが粋なパンフレットや、役者さんたちの凝ったポートレートも面白く。

花組芝居は鏡花ものがオハコらしく、「夜叉ケ池」は90年代にも2回公演しているよう。
サーカス、大道芸、カーニバル、吉本新喜劇、オペラ、ミュージカル、オカマショー・・・
いろんな風味がてんこ盛りになったネオカブキ。座長 加納幸和氏の多芸ぶりには舌を巻く。
鏡花ワールドの大胆不敵な換骨奪胎にして、原作の肝はきっちり押えた解釈はもはや名人芸。

随分前に坂東玉三郎主演の同名映画を観たが、原作には忠実ながら少々退屈だった。
その点、エンタテインメント炸裂の花組芝居は退屈する暇なんてなし。
同じ鏡花原作の「草迷宮」も過去に公演しているよう。こちらもぜひ再演があれば観てみたいな。
(ちなみに「草迷宮」は寺山修司が映画化しているが、私は寺山映画の中でこれが一番好き)

芝居後は、青山の「魂」でゴハン。デザイナーの北見さんが私のブログをwebで偶然見つけたとか
矢吹さんもグールド好きだとか、鳥井さんは土日にハーレー86台でツーリングに行くとか(?!)
イカ天バンドの誰それがよかったとか、ネオのみなさんとの酔っ払い談義、楽しかったー。
<ネオ鳥井さん入魂の撮影


翌土曜の夜は、西麻布の「開化亭」でキムリエさん、ちよさん、マイカさんとゴハン。
ちょっとオールド上海風のアンティーク店さんみたいなお店で中華を食べながらわいわい。


その後、根津美術館に抜ける小路にあるタロットバー「Rosy」へ。薔薇のアロマが香る店内で、
薔薇のハーブ酒をホットでいただきながら、みんなで興味津々タロット占いをしてもらい。
不思議なことに、結果は自分でもなんとなく予知していたことだった。なるほどー。
といってもその時点で既に薔薇に酔っていて、ぽーーっとしてたんだけど(笑) 

うちの窓辺にも数日前から薔薇が。よく見ると、一輪の中に花芯が2つ3つある、でしょ。

それから芥子も早々と。出かけるたびに、つい花を連れて帰ってくる。


そういうときは、だいたいニキの月命日が近い。18日日曜、ニキが星になって8カ月目を迎えた。
ニキの画像ファイルをなんとなく観ていたら、5年前の冬に撮った動画を偶然発見!
今まで普通の写真と思い込んでいて、全然気づかなかったのだ。PLAYをクリックしてみる――

今と同じようにシャコバサボテンの花が咲いている冬の窓辺で、ニキはそっと花の匂いを嗅いでいた。
ほんの10秒足らずの愛しい仕草。ちょっとたまらなかった。
(動画をアップできず残念)
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焔とティアドロップ

2008-12-21 05:53:11 | Event
今年もあと10日ほど。残りはかなり濃縮された日々になりそうかも。。
金曜は仕事半分、遊び半分でキムリエさん&カッシーと横浜元町で待ち合わせ。
@元町通り

先日取材で来た時はイベントで入れなかった昭和の伝説のダンスホール「クリフサイド」にも潜入。
ビッグバンドJAZZのメッカとして名を馳せたというこのお店、インテリアも当時のまま!
たまたまどこかの会社の忘年会リハーサル中だったのだが、セットと見紛う内装と相俟って
なんだかアングラ劇団の舞台練習を垣間見ているようだった。。



夜はキムリエさんと元町から一路、青山の「HOYA CRYSTAL TOKYO」へ。

この日は「Candle Night & Christmas with Candle JUNE」がプレ開催されており
エントランスにはCandle JUNE らしい温かくホーリーなともし灯が。

シークレットガーデンをテーマにしたショップは、オーガニックなフォルムのクリスタルと
キャンドルの灯が共鳴しあって、あやなし幻想空間に。




ティアドロップを象ったハンドメイドのクリスタルオブジェは
Candle JUNE自らのデザインだそう。


Candle JUNEは、「ナミダが流れた場所に火を灯しにいく」アーティスト。
N.Y.のグラウンドゼロや、空爆後のアフガニスタン、新潟中越地震地区などで自身のキャンドルを
灯す活動をしている。ギターソロライブと共にアフガニスタンでの活動の記録も上映された。

残酷な戦火と、そのいたみを鎮める蝋燭の灯。どちらも火には違いないのだけれど。
モフセン・マフマルバフの映画「カンダハール」を観たときと同じ複雑ないたみが胸に去来した。

一階奥は書斎風の空間になっており、書棚にはBACH幅氏セレクトのアートや自然科学系の
興味深い書籍が並んでおり、キムリエさんとしばし本を物色。
飲食スタッフの方々の動きがなぜかブラザーズ・クエイの映画に出てくる仕立屋の人形たちみたく。。
振舞われたトランジットのケータリングスイーツ、美味でした。

以前、このショップのことを「青褪めた貴族が棲んでいそう」と書いたけど、
この日は、夜の伯爵が自慢の呪物を好事家たちにお披露目する秘密の集い、といった趣だった。
このイベントは12/25まで開催中のよう。個人的におすすめ。


その夜、根津美術館から西麻布に向かう途上で見つけた「Pillow」というBARへ。
偶然ながら、さっきのショップとなぜかイメージがかぶっていた。


ここにも書棚があり、哲学思想書からサブカル本まで、誰かさんの本棚みたいなラインナップ。
個人的にはニューロマンティック大全みたいなどーんとした洋書にウケました。


これまた誰かさんの私室っぽい2階の小部屋をキムリエさん↓と独占し、深夜まで至福のお喋り満開。


時々、部屋の隅にいる「フジコちゃん」が「あたしも混ぜてくんなきゃいやっ」と言わんばかりに
羽をばたつかせて絶叫。そう、このオウムならぬヨウムの「フジコちゃん」もお店のスタッフ。
相当のお喋りさんで、台詞のレパートリーも豊富。自ら「フジコッ」と名乗ったりもなさる。
「いい子いい子」と言うと従順になるとこはニキと同じ。



HOYAのパーティでいただいた包みを開けると、Candle JUNEの蝋燭が出てきた。

実は、この滴のようなフォルムのオブジェは、私も大学時代に幾つかつくったことがあり
今でも何か柔らかなものをこねる時は、必ず無意識にこの形をつくってしまう。
私自身のなかにある、何か根源的な形なのだと思う。

土曜は代官山経由で「白根記念 渋谷区郷土博物館・文学館」へ。
ここも密かに好きなスポット。この話はまた今度します。
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猫集会 Before Christmas

2008-12-08 04:31:18 | Event
駅前の雑貨屋さんにいたスカルサンタ↑ さて、週末は、またあちこちへ。
金曜はkumiさんと中野坂上でとある女性の取材。1968年にパリで5月革命を体験した話題が
出るにおよび、興味深過ぎてついロングインタビューに。

今、インタビュー記事を大小6、7本抱えている。
録音内容をただ起こしても当然記事にはなりえない。インタビューイの本意を一定の文字数内で
伝えるには、実際に語った生の言葉を包括した より的確な言葉への換言が必要なことも多いし、
取材後の雑談で語った言葉を冒頭に持ってくるなど、構成全体を大手術することも少なくない。
なかなか悩ましく 神経を使うが、珠玉の話を訊ける歓びは格別。


まあシゴトはさておき、土曜はライター仲間のちよさんちへ。伺うのは今年のお花見以来。
あの時満開だった公園の桜は丸坊主になり、真下にふきだまった枯葉の海で 子供が泳いでいた。


今回は恒例のクリスマス猫集会。ここに写っていない人たちも入れかわり立ちかわり にぎにぎと。
とき緒さんのお友達のフランス人ジェレミー君(左)は、なぜかジャイアンツのユニフォームで(笑)


さんぺいさん&ちよさんの料理はどれも絶品で、ぜひお店を出してほしいと願う私。
そうそう、胃のために控えていたワインも解禁。誰のグラスかわからなくならないよう、
マイグラスには各々好きなシールをぺたぺた。


久々に邂逅したこなみちゃんはちょっとアンニュイモード。でもそっと鼻ちゅうしてくれる優しい子。
カメラにアンニュイパンチ。

そうこうしている内に、欧菓子研究家の小嶋いず美先生ご夫妻がお手製スイーツを携えて登場。
「柊のホーリータルト」あるいは「いつか見た雪の庭」(<勝手に命名)


ケーキを自ら切り分けてくださる小嶋先生。ココナッツ、ショコラ、ラズベリー、ジュレの
絶妙なマリアージュに陶酔し、みな無心でいただく。



明けて日曜、お土産にいただいたちよさんメイドのシュトレンをブランチに。
しっとり上品で甘すぎず、パーフェクト。ありがとう&ご馳走さまでした!



昼下りには上野へ出向き、「ヴィルヘレム・ハンマースホイ展」と
「レオナール・フジタ展」をハシゴする。

夕刻の西洋美術館前。『地獄の門』のすぐ側にはきらきらクリスマスライトアップ&写メの嵐。
妙にハッピーな光景にダンテもロダンも苦笑してそう。

ハンマースホイとフジタの感想は 追って書きます。
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Girlish Culture リカちゃん展

2008-10-03 02:51:47 | Event
先週から仕事がいろいろ重なり、10月早々、徹夜続き。。一瞬、空いた週明けに
西武池袋の西武ギャラリーで開催していた「りかちゃん展」最終日に滑り込んだ。

まず迎えてくれたのは、ツイッギーの来日でミニスカートブーム真っ盛りだった
‘67年生まれの初代リカちゃんと、’72~’80年代まで人気だった二代目りかちゃん約200体。

私が幼少期に持っていたリカちゃんと同じワンピ(左)のコをいきなり発見。じーん。。
ただし、私のはこの網タイツ&ブーツ姿ではなく、白薔薇のヘアピンを付けた2代目リカちゃんだった。
マグネットのシューズを履かせ、専用スタンドに載せて引くとトコトコ二足歩行するのがかわいかった。

会場内は現役ガールから かつてのガールまで、女子一色。
そこに渦巻く嬌声&絶叫&溜息&写メの嵐は、さながら女子ロッカールーム。
「うっそ超かあい~」「まじこの服着たいんすけど」「やーん持ってたコレ!」「ワタル君髪型やばくない?」e.t.c…
累々たるリカちゃんには、確かに世代を超越して女子のハートをわし掴みにする妖気が横溢していた。
 パリジェンヌ。
 エレガントリカ。
 ポップガール。
 ファー尽くし。

これは「'70s KENZOスタイル」のリカちゃん。そう、ブランドコラボもリカちゃんのオハコなのだ。


で、こちらはガーリッシュブランドとのコラボリカちゃん。渋谷とかに普通に居そうな。


でもやっぱり個人的には、こっちのレトロリカの方がぐっとくるなあ。


リカちゃんのルックスは、時代によって変遷しており、とくに近年、童顔化が目立つ。
右の黒水着リカちゃん3体は、左から初代、2代目、4代目。
 
二代目は初代より瞳の星が3つに増えた。1987年登場の4代目は、顔が幼くなった一方、
身長が伸びて少々グラマーに。ジャパニメーションぽい造形とでもいうのかな?
未成熟さに美を見出す日本文化(或いは日本的ロリコン社会)の片鱗を垣間見るような。

会場の一角では、「リカちゃんハウス」とも再会。 ぁあ

前にもブログでリカちゃん本について触れた際 、このハウスのことをあれこれ書いたけど、
改めて実物と対峙してみて、そのチープ&キッチュさに唖然。。(私のキッチュ好みの原点?)
当時、嬉々としてこれで遊んでいると、母に「なんてちゃちな家なの」と嗤われたものだが、
私の想像力の中では十分ラグジュアリーだったのだ(笑)  

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夜と朝と夜と― Tokyo Crossover/Jazz Festival 2008

2008-09-24 07:18:48 | Event
月曜の夕刻、ベランダジャングル越しに 暮れなずむ寸前の夕陽をキャッチ。
この日は夜明けに原稿を1本メール入稿して仮眠。昼近くから日没まで原稿を書き、再び仮眠。
そしてすっかり夜の帳がおりてから ドラキュラのように覚醒し、レイちゃん&ハカセと
TCJF (Tokyo Crossover/Jazz Festival 2008)@ageHa へ。


昨年は極寒の11月末開催だったけど、寒さを忘れるほど満喫した。今年も充実したラインナップで
Jazztronik→沖野修也さん→Gilles Petersonなどなど瞬く間にヒートアップ。
少々酸欠っぽくなってきたので屋外のWATER BARで深呼吸。プールって、存在自体が気持ちいい。
ちょうどBEAMS RECORDS青野賢一さんたちのプレイの真最中で、音楽はもちろん
プールに映ったスマイリーな半月も、夜空にくっきり浮かんだオリオン座も、すべてがperfetta!
さらにARENAでUnited Legends Live Set→Gilles Petersonを楽しんで、夜明け前においとま。

帰宅後、歯磨きをし、新聞をとりに行った際に見えた早朝の空。すがすがしい。
コアントロー+スミノフ+(ワイン×2)の余波で直後に爆睡。。

そうそう、ageHaは写真付身分証明書の提示がマストゆえ、運転免許証の無い私はパスポートを持参。
が、実は今夏で期限が切れていたことが発覚! さらに持ち物チェックの際、たまたま持っていた
胃腸薬を「規則なので」と大変申し訳なさそうに没収され(笑) とまれ、パスポート更新しなきゃ。。 

と、これが昨夜のプール                  ぇ?

で、これが昨夜の月。。。なわけはなく、翌23日に代々木八幡の秋祭りで撮った金魚すくいと
“宝石つかみ放題↓”<すごいネーミング


普段は静謐な代々木八幡神社も、祭の日ばかりは件のTCJFもびっくりのにぎわい。








お祭りを見た後、ちよさん、レイちゃん、みっちゃんが集合している三ノ輪へ。
私が到着した時には既に大方閉まっていたけど、このレトロなアーケードは見所満載らしい。
この一角にある「月光」というお餅カフェで和んだ後、また深夜までわいわい。

三ノ輪といえばアラーキーの生まれ育った所。「さっちん」もこの辺の子だったんだなぁ。

帰宅してあれこれ片付けているうちに、朝の光が。。今日も天気がいいみたい。

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北京五輪の密かな愉しみ

2008-08-13 03:22:51 | Event
お盆前は前倒しの入稿ラッシュで原稿まみれだったけど、お盆中は束の間の静寂。
そんなわけで、北京五輪も所々観ていたりする。なにしろ、オリンピックは幼少期から大好きなのだ。
(少女時代に白い妖精コマネチの真似をしていた世代ですから)

ナショナリズムやメダルには執着がない。
ただ、4年に1度のチャンスに、真価を発揮する選手たちの奇跡的な瞬間にぞくぞくするのだ。
開会式の演出も毎回注視している。しかも北京の演出は、あのチャン・イーモウ。
ぜひともライブで観たかったので、先週末は打ち合わせも早々に切り上げてダッシュで帰宅。

やっぱり見ごたえがあった。中国の四大発明のひとつである活版印刷を、
シュールなマスゲームで表現した演出は、個人的にかなりうけた↑

最後に判ったのだが、ひとつひとつの活版文字の中には全部ヒトがっ…

このほかにも前衛的で完成度の高い表現に 度々目を奪われた。

で、開会式のもうひとつの邪まな愉しみは、各国選手のファッションチェック。
今回は、イングランドのシックなスーツが個人的に好みだった。中国の黄赤スーツはうーーん。。

で、競技観戦における愉しみもあれこれあるが、そのひとつがカメラアングルの妙。
特に水泳は、水中から撮影したり・・


真俯瞰で撮影したりと、目に爽快至極。
音を消して眺めると、さらに清涼感が増す(まさにヨコシマ?)。


水泳しかり、体操しかり、陸上しかり、球技しかり、無駄のないマシンのように
研ぎ澄まされた身のこなしというのは、ひとつの芸術だ。本来は政治も国家も無縁の美。
『民族の祭典』を撮ったレニ・リーフェンシュタールも、そんなことを云っていた。
まあベルリンオリンピックは結果的にナチのプロパガンダになっちゃったんだけど。。
民族の祭典 (トールケース)

アイ・ヴィー・シー

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ちなみに、オリンピックのドキュメントとしては、市川崑の『東京オリンピック』がやはり秀逸。
まだ生まれる前だけど、なんだか懐かしいのはなぜ。

それにしても、日本人だけにこだわらず、全種目ニュートラルに報道される日というのは
いつか訪れないものかな。。
まあ、各国のGoogleニュースとか新聞サイトを覗き見ても、毎度のことながら
自国の選手の活躍のみの報道に終始しているのは、どの国も五十歩百歩。

米在住者によると、自国の選手が銅だと他国の金の選手の演技は放映すらされないとか。
インド史上初の金を獲った選手に、電車賃の永久無料を言い渡されたという記事は
日本をはじめ他国でもちょろっと報道されていたけど(笑)

ふだんTVはそんなに観ないので、事前に雑誌で番組チェックすることは皆無ながら
先日アイスクリームを買いにいったついでに、ついこれを衝動買い。
どーん
けど、日本ネタばかりで五輪情報を俯瞰できない。。ただ、五輪とは全然関係ないけど、
ZTTレーベル(懐!)の記事と、押井守のインタビューが出色だった。
押井守氏いわく、満員御礼の『崖の上のポニョ』を妄想映画とばっさり一刀両断。
ただ「支離滅裂で因果律も破綻しているけど、それでも冒頭10分はまさに天才のワザ。」と。
その10分観てみたいな。あ、五輪の話はどこへ・・・
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WORLD HAPPINESS@夢の島

2008-08-11 23:22:57 | Event
日曜は夢の島陸上競技場で開催された「WORLD HAPPINESS」へ。
全体にラヴでピースなゆるーいトーンながら、出演者のラインナップもそのパフォーマンスも
充実していて、とってもたのしかった。

入場する際、専用レジャーシートが配布され、それを敷いた場所が自分の席に。
エリア内なら移動も自由。シロクマのデザインもかわいい。
レイちゃんが携えてきたピクニックバスケットもぴったりマッチ。

見渡せば、大人も子供も 踊ったり 談笑したり ゴハン食べたり 一杯飲んだり 寝転んだりと
思い思いのリラックススタイルで 真夏の集団ピクニックといった様相。
(余談ながら最近、ムーンライダーズの80年代半ばの名曲「G.o.a.P(急いでピクニックに行こう)」が
やたらと頭を巡っており。。♪なんでこんなに暑いんだろう?(中略)急いで森へ ぼくらの夢
腐りやすくて 森でワイン 堕落したいや♪ みたいな歌詞なのだが。。)

そんなわけで、私たちは日も高いうちから梅酒&スパークリングワインでいい感じにほろ酔い。。
芝生の上では当然、裸足。ステップを踏んでも柔らかな芝がすごく気持ちよくて。

生っ白い手足もおかげでちょっとは焼けた。フィジー焼けのレイちゃんには敵わないけど。
(私の足指、シメジみたいにぶきみひょろ長くて失礼っ(笑))

と、こちらは、熱唱するヘイト船長こと鈴木慶一氏をよそに、エア遊具で遊び狂うお子さまたち。

お子さまたちが反応していたのは、なぜかスカパラとシーナ&ロケッツだったような?

会場内は飲食などのショップもゆるゆるしたラインナップ。お祭りモードで、みんなあかるい。

二杯目の梅酒を飲みつつ、今年2度目のpupaライブを堪能。前にインタビューで幸宏さんも
云っていた通り、たしかにエレクトロニカは自然の風景に思いのほかしっくりくる。
暗いハコで聴いたときより、生い茂る緑と夏空を背景に聴いた今回の方が心地よかった。

で、今回のイベントの真打ちといえば、やはりこのお三方。

微妙な縮尺の切り抜き看板と記念撮影したら、爆笑写真になったのでトリミング(笑)

ショップテントには、今年6月にスペインでライブをしたYMOのポスターがなにげに貼ってあり、
日本のエレクトロポップのパイオニア、みたいな紹介が書いてあった(たぶん)。

なぜか3人の目には涙印が(?)

さて、すっかり陽も落ちた頃、トリのHASYMOが登場。
「Tibetan Dance」にはじまり、「riot in Lagos」「War and Peace」など、
坂本龍一作品からの選曲が目立ったような。きょうびの世界情勢を意識してる?


家を出る間際まで聴いていたHASYMOの新譜「The City of Light」と「Tokyo Town Pages」も
生で聴くことができた。後者は8月16日公開の映画『TOKYO!』のエンディング曲でもある。
(映画の試写も先週拝見。その感想も追ってblogに書きます)
アンコールは予想通り「RYDEEN 79/07」。涙。最後が「CUE」だったのはちょっと意外。

真夏の夜、非常に心地よい余韻を残してイベントは終幕。久々の野外夏フェスだったけど
都心で繰り広げられた今回の初試み、規模もほどよく、内容もよく練られていた。
レジャーシート&ゴミ袋の配布、落とすリスクの少ないペンダントタイプのプログラムなど
さりげない配慮により、非常にクリーンなイベントが実現できていたように思う。


帰りに、すぐ側の「夢の島熱帯植物館」が夜間特別展示をしているというので、寄ってみた。


日本では沖縄や奄美など西南諸島の湿地でしか見られないというサガリバナも目撃できた。

サガリバナは、夜遅くにひっそり開花し、早朝には川面に落ちてしまうという なんとも儚い幻の花。
昨年たまたま或る記事でこの花について書いたことがあったが、期せずして実物に遇えてじーん。

そして、この夜咲いたばかりというオオオニバスにも遭遇。
熱帯夜のしじま、夢のなかにいるような一瞬(まぁ確かに「夢の島」にいたんだけど)。

その夜、私はニキを抱いている夢をみた。
ニキが逝ってから、生きているニキの夢をみたのは初めてのことだった。
腕のなかで、ニキはふわふわむくむく元気いっぱいだった。
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雨上がりの休日@池尻

2008-05-04 22:59:30 | Event
昨日は、先々週に行った世田谷ものづくり学校へ、再び。
今度は愛車ビアンキを漕いで、玉川通りを三宿方面にぶーんと約15分強。案外早い。

イラストレーターのあさみさんたち4人のイラストレーション展Auroraの
会場GALLERY IIDで行われたMy Ghostの初ライブ。

澄んだノイズに心地よい音響。ライブ中にふと、宮沢賢治の寓話を想い出していた。

会場で、あさみさん(右)&ふくちゃん(左)と再会。
Gallery前の「ここは北欧?」な一角にて、ぱちり。
(展示されているあさみさんの兎画が いかにかわいいか!についてはこちら

学内を散策。かつての教室が並ぶ廊下には、なにげに心魅かれる風景があちこちに。


微妙に低い位置にある鏡や蛇口。制服姿の少年少女の残像がふとみえるような。


エントランスに群生していたヒメツルソバ。五月雨を吸って、薄暮にそよそよ。


ギャラリーではレイちゃん&ハカセともミーツ。みんなで三宿の美味しいお蕎麦やさんへ。
雨上がりの休日に、お蕎麦や穴子で日本酒をいただく幸福をしみじみ。

。。。と、なぜかそこに あろうことか ロールキャベツ?!

実はこれ、レイちゃんが開陳してくれた食玩ミニチュアコレクションの一部。
ル・クルーゼ風の鍋も、せいぜい直径2cm程度。

デザートもリアル。シロップ、盛りすぎだけど(笑)

渋いお蕎麦やさんの卓とは思えぬ光景。

予断ながら、食玩は以前取材したことがあるけど、ほとんどがMADE IN CHINA。
なにかとお騒がせ事件の絶えないお国だけど、微に入り細に入りメイドインチャイナで
溢れかえったこの世界で、ただただ隣国を非難するだけの風潮は、
やがて自らの足元をすくうことになるような気がしてならない。。
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プリンセス或いは妖精

2008-04-29 04:35:07 | Event
土曜の夜は、東京日仏会館のレストラン「ラ・ブラスリー」でVonちゃんのwedding party。
シック&キュートなラウンドブーケがまさに妖精系のvonちゃんらしく。

クラシックなジュリエット風ドレスに花冠のvonちゃんが現れた瞬間、会場中が「おお~!!」

アンティークなオルゴールの中に棲んでいるお人形のよう。

会場でひときわヴィヴィッドに発光していた司会のkumiさん。

たとえるなら、バービー人形inベニスビーチ。

さすがvonちゃんなチョイスのワイン&シャンパンをわいわいいただき
えとさん&ふくちゃんをはじめ、いろんな懐かしい面々とお喋り三昧。
会場はお子さま率が微妙に高く、これまたお人形さんのよなバンビーニが
あちこち よちよち徘徊。

たとえるなら、夜の森で妖精と出逢ったチルチル ミチル。

花嫁感涙の挨拶の余韻もなんのその、
DJブース前でハッスルするおしめバンビーノに
思わずはしっと駆け寄る“美しい母性”えとさん。

*DJが最後にかけてたスタンリー・カウエルと
アコースティックなジャミロクワイにじーん。

盟友えとさんの愛娘りんちゃんは早寝習慣のため、残念ながらパーティには来られなかったけど
りんちゃん画伯肉筆のガーリーなプリンセス画をいただき。

4歳児とは思えないエレガンスに脱帽っ。

引き出物はかまわぬの粋な「まめぐい」。
いろんな柄があって迷った末、青い千鳥柄をチョイス。

どこまでもvonちゃんらしい心遣いが心憎いっ。

☆☆
ニキ、おうちで療養中。
退院後はしばらく仔猫みたいに甘えん坊。

日曜は楽しみにしていたみっちゃんちのBBQパーティに行けず至極残念。。
ニキを看ながら、積読本を濫読。敬愛する動物学者 日高敏隆の
「動物にとって社会とは何か」に溜飲下る。
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Tokyo crossover/jazz festival

2007-11-23 23:58:38 | Event
一昨日も前夜から朝までかかって複数の原稿をメール入稿した後、爆睡。
夜、麻布十番のBar GATEへ、フォトグラファーまついさんのコラボ写真展を
観に行く。浮遊感のあるアングル、モノクロームの微妙な光と陰、
デジャヴのような不思議な世界観。写真は 見るのも撮るのも大好きなので、
そんな作品に出逢えるとわくわくしてしまう。

その後、鳥居坂からてくてく六本木に向かい、友人たちと落ち合って木場へ。
車窓に次々と流れて行く趣向を凝らしたクリスマスイルミネーションが
LED特有のひんやりした質感で、わくわくするというより
どこか怜悧で蒼褪めた印象。ラグジュアリーだけど、あったまらないというか。

この日のお題目は「Tokyo Crossover/jazz Festival 2007」@ageha
有能なハカセの寛大なはからいで、VIPラウンジにてゆったり堪能。(大感謝)
沖野修也氏の知的で手練なプレイと、SLEEP WAKERのライブセッションは白眉!
夜半の冷え込みがまったく気にならないほど、身体の芯まであったまった。

桂離宮の月見台よろしく(?)、満月を映したプールサイドでの、
ファンキーなDJも楽しく。ふしぎなフルムーンパーティ。
頭上には、北斗七星やオリオン座もくっきり。
月の女神アルテミスの策謀で、毒サソリにかかって果てたオリオンの
ベルトに輝く3つ星も、心なしかリズムに乗ってゆれているように見えた。


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