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ポルチーニ祭り

2008-09-16 02:58:37 | Food 酸いも甘いも
原稿まつり、たけなわ。書くこと自体は楽しいけど、締切りが続くと少々逃避したくなる。
そんな折、イタリアから空輸された初ものポルチーニが届いたので、週末は勝手にポルチーニ祭り。

とはいえ、乾燥ポルチーニしか扱ったことがなく、フレッシュポルチーニを調理するのは実は初めて。
とりあえず、新鮮なうちに軽く洗ってお湯に浸し、だし汁をとる。ペーパーフィルターで漉すのに、
手近にあったケメックスを利用(これが後々、悲劇の元に。。)

抽出したてのフレッシュポルチーニジュース。特有の濃厚な香りふんぷん。

にんにく&玉葱をオリーブオイルでソテーし、刻んだポルチーニを和え、白ワインを降り、塩胡椒。
そこに先ほどのポルチーニだし汁を加えて煮立て、生クリームを混ぜ、パスタと絡めれば
ポルチーニクリームソースが完成。
 <なぜか茹でピーも
パスタを作る傍ら、夜食用に生の落花生も茹でていたのでコンロが激鍋ラッシュ。。

昨秋blogで書いた乾燥ポルチーニのパスタと作り方はほぼ同じだけど、フレッシュは食感がぷりぷり。


で、ポルチーニ祭り二夜目のメニューは、ポルチーニリゾット。
写真だと炒飯みたいに見えなくもないけど、絶妙な仕上がり。ブオニーッシモ♪ 


そうして、貴重なポルチーニをあっという間に食べ尽くしてしまった日曜。
書いても書いてもたっぷりある原稿を中断し、昼にオレキエッテ(伊語で“耳”の意)を食す。
ほんと 耳っぽい。南イタリアのプーリア州を代表するショートパスタ。

これを茹で、煮込んだトマトソースと絡めるだけで、
気分は南イタリア。しかし、これには或る因縁が。。

10年ほど前、南イタリアのアルベロベッロを旅した時、夕食時にうっかり爆睡。目覚めたのは深夜。
夕餉に絶対食べようと楽しみにしていたオレキエッテ・アラ・ポモドーロを食べ損ねてしまい。。
仕方なく、閉店間際のバールで冷めたピザのかけらを齧ったあの哀しい夜のことは忘れない(笑)

んで日曜夜。原稿をどんどんメールしつつ、気分だけイタリアのまま、サフランリゾットに着手。
これまた写真だと卵おじやみたいに見えるけど、それがどうして味はかなりグー。


しかし。さすがにパスタやリゾット続きで、脳みそがアルデンテ化(どんなだ)してきたので、
月曜は和食でリセット。今秋初の栗ご飯。雑穀を混ぜたので食感が微妙にアルデンテだったけど。。


☆追伸 ケメックス事件。

実は、、件のポルチーニ出汁をケメックスで濾した後、いつもより入念に洗っていたら、
うっかり手が滑ってパリンと割れてしまい…(泣) 仕方なく代替品を買いに走ったら
ハンズ渋谷がちょうどオープン30周年祭中で、30th記念ベアブリックをもらった。
展示してあった1978年のオルガン坂付近の写真や、当時のハンズの広告なども面白く。


新品を買ったとはいえ、愛着のある古いケメックスの木製パーツだけはどうしても棄てられず、
手近に居た猫花瓶(元ワインボトル)の首に巻いてみた。
 
ちょっとムチウチ風だけど、ま いっか。ケメねこ、あるいは、ケメコ。
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夏の色彩、滋味、音律

2008-07-26 18:05:46 | Food 酸いも甘いも
             暑中お見舞いもうしあげます。
             
             

今週もあちこち取材や打ち合わせに駆け回って暑かった。あまりに暑いので髪も久々に短く切った。
Splashさんで寝癖風(?)のゆるいボブにしてもらった。快適!

週明け、ミース・ファン・デル・ローエの愛弟子の渡辺明次教授とお逢いした。
教授が自ら撮影された「ファンズワース邸」のポジをお借りしたのだが、
ミースの作品の真髄について語る熱い口調がとても印象的だった。
渡辺教授の著書も次号の『モダン・インテリア』で紹介する。
たとえば「Less is more」のように、ミースの金言としてまかり通っている言葉が、
実は違うことを指摘しているのはこの本ぐらいかも。
ミース・ファン・デル・ローエの建築言語
渡辺 明次
工学図書

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週半ば、渡辺謙Jr.渡辺大さんのインタビュー。ちょっとジュード・ロウ似。
週末は、吉祥寺で取材後、原宿のクールなパーティ会場でレイちゃん&ハカセと逢い、
さらに『和福美』の打ち上げで、キムリエさん&カッシーのいる麻布十番へ。慌しいけど楽しい!
和福美 2008年 09月号 [雑誌]

ニューハウス出版

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(↑鎌倉彫の老舗博古堂の取材記事や内田恭子さんインタビュー、コラムなどを書いています)

こんな風にばたばた忙しくしているときは、夏バテ予防に食にはなにげに気遣う。
といっても、旬の野菜や果実など、夏の滋味を摂り入れるだけで結構元気回復する。

たとえば西瓜。みずみずしい夏果実は、全身に甘く染みわたる感じがする。


チェリートマトの甘酸っぱさも好き。バジルとモッツァレラのカプレーゼにもあう。
ざくざくワイルドに盛り、エキストラバージンオリーブオイルとバルサミコをたっぷりかけて食べる。


この季節は茶豆も美味しい。普通の枝豆より少し茶がかっているけれど、香ばしく味に粘りがある。
8月に出回るだだ茶豆もまた待ち遠しい。

この器は近所の「亘」で以前入手した大皿。蓮の葉をイメージしたのだそう。

ゴーヤーチャンプルーも夏の定番メニュー。黒豚&豆腐もたっぷり、蓮の葉皿に盛って。


家でじっくり原稿を書くときは、夏野菜をことこと煮込んでラタトゥイユもいい。


野菜や果実と共に、夏にとりわけ欠かせないのが 水。
今年はじめにこのblogで おいしい水について書いたけれど
相変わらず「龍泉洞の水」は毎日愛飲。特に夏は補給ペースが早い早い。
外出するときは、すきっとした飲み口の炭酸ミネラル「サン・ペッレグリーノ」を持参。
夏前にリニューアルしたvittelのHPのコピーを書いていたりすることもあり、最近はvittelも飲んでいる。

龍泉洞の水は、いつも岩手県今泉町から直送されてくるのだが、先日の地震で被害に遭ったと訊き
心痛めている。自然の驚異と脅威…。被災地へのお見舞いと 一日も早い復旧をお祈りいたします。


☆☆☆
音楽も、精神的な滋味といえるかもしれない。
ステレオが壊れて今週刷新したので、音響も以前より深くなった。
最近よく聴いているのはこんな音楽。といっても、いつもの夏と変わりないものも。。

Holger Czukayの「Persian Love」はたぶん20年位(?)、Arto Lindsayの「Noon Chil」も10年以上、
夏になると聴き継いでいる。私の中では、もはや蝉時雨のような夏の風物詩的存在。
昨夏出たFennesz+sakamotoの「cendre」は、ほとんどエンドレス状態のときもあるほど。
レイちゃんのおかげで昨夏はDjavanの「Samurai」が私的リバイバルしてたけど、今夏も引き続き。
先日スパイラルレコードで入手した23sやYossy Little Noise Weaverも快くて最近ヘビロテ。
夏によく聴く音楽は、装いも微妙に夏っぽい。
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マチェドニアとラテン

2008-03-18 07:43:09 | Food 酸いも甘いも
 週明け、締切地獄をようやく乗り越え、徹夜明けの朝食ついでにマチェドニアを作ることに。
 マチェドニアはイタリア版フルーツポンチ。材料の果実は手近なものでOK。

材料1:檸檬。ちょっと梶井基次郎風に撮ってみた↑(笑)
国産の有機栽培ものなので、見た目はアメリカ産に比べて無骨。そして“爆弾”の如く酸っぱい。
ちなみに、檸檬の下の「ニキータの少年時代」は、トルストイの息子“ニキータ”に捧げられた本。

材料2:オレンジとキウイ。本と全然合ってないけど、その辺に積んであったので(笑)
            

材料3:苺。これも有機ものだから、粒揃いじゃないけど、そこが愛しい。(※猫風船もいい話よ)
            

ブルーベリー代わりに干し葡萄をトッピングして、マチェドニア 完成。(切って和えただけだけど)
            
マラスキーノとかチェリー系リキュールを入れると本格的なんだけど、
なかったのでリモンチェッロで代用。梅酒も試してみたけど違った。。
黒酢は極微量ならアクセントに。ヨーグルトに混ぜると酸味がマイルドに。
一部煮詰めてコンフィチュールを作り、フォッカッチャに塗ったら…美味!

原稿が仕上がった直後の徹夜明け朝食って、妙においしい。
パンとエスプレッソと、新鮮なフルーツがあれば、十分。
            

愛用デミタスカップのソーサーには、各国へのフライト図がデザインされている。
原稿疲れでじーんとした頭でエスプレッソを飲みながら、しばし脳内トリップ。。。
            
フライトの中心がROMEってとこがいい。MILANOでもNYでもないとこがみそ。
TOKYO、PARIS、SIDNEY、HONOLULU、RIO DE JANEIRO、ACAPULCOに
なぜかタヒチの離島BORA BORAがあったりするセレクトも心憎い。

ちなみに、ボラボラの海は、私が知る最も美しい海のひとつ。水上コテージから海に飛び込むと、
ここは竜宮城か、というほどグラマラスな熱帯魚たちが群舞していた。
ただし、ホテルの朝食に出たマヒマヒは、緑亀の水槽みたいな臭ひがしていただけなかったけど…

それにしても。中南米だけはまるで訪れたことがないので、頭に思い描く地図もかなり曖昧。。
…にしては、ラテンフレーバーの音楽に なぜか昔から魅かれる傾向が。。

そんなわけで、ここんとこ うちでヘビロテなのがこの“ラテンブレイクビーツ(?)”なCD。
ブリストル×キューバなUP, BUSTEL AND OUTが10年ほど前に出した1stアルバムは
NINJA TUNEをレーベル買いしていた当時、いたくはまった1枚。10数年経ってもやっぱり心躍る。

あと、ラテンアメリカからの移民2世たちによるAREPAZ IMMIGRANTE ORCHESTRAのコンピも
去年すごーくはまって、この春再びマイ リバイバル。
ニンジャもアレパも、この影絵みたいなロゴマークが、私的にまたツボだったりする。

そんなラテンなリズム渦巻く部屋で、ニキは微妙ながら日々是復活。
←ロシアの帽子じゃないですからね。
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月のお茶

2008-01-12 09:34:17 | Food 酸いも甘いも
仕事はじめから怒涛スケジュールの一週間。
昨日、朝一に大門で始まったパンフの打ち合わせは15時半までノンストップで続き、
表参道に戻ってデザイナーさんたちと放心の遅いカレーランチ。
クライアントが真剣に説明している最中、「私ちょっとお手洗い行ってきまーす」とのたまった
同行のOさんは、NYにヒップホップのダンス留学をしていたのだとか。不思議つわものちゃん。

さらに夜は荻窪で獣医さんの取材。愛犬家の編集者と化け猫(?)な私の個人的関心も手伝って
取材は2時間におよび。。先生、お疲れのところすみませんでした!

夜更けまで及ぶ取材と、深夜ミールを摂りながらの編集打ち合わせから帰宅後、
まいか社長にいただいた北海道銘菓 六花亭の甘い甘いお菓子でほっとひと息。
六花亭といえばバタ成やチョコが有名だけど、抹茶マカロンやチョコマカロンなども美味。

おやつと一緒にいただいたのはゾネントールの「月のお茶」。


これは、古いハーブレシピを再現したオーガニックティーやスパイスを作っているオーストリアの
ゾネントール社が、ドイツで1990年代にブレイクした『Aus eigener kraft(月の力で)』の著者
Paunger&Poppe夫妻のレシピを採り入れたお茶。月の満ち欠けに呼応した身体の状況に合わせ、
満月茶・新月茶・上弦の月茶・下弦の月茶という4種のブレンドがある。

新月(New moon)の時は新しい企てに最適なので、精神の高揚とリフレッシュをもたらすブレンド
満ちていく上弦の月(Waxing moon)の期間は、動植物が育つので、体力を増強するブレンド
満月(Full moon)は、心身に強く影響し、吸収力が高まるので、鎮静とバランスを保つブレンド
欠けていく下弦の月(Waning moon)の期間は、体内の解毒・浄化を促すブレンドといった具合。

ちょうど数日前の新月の夜、吉祥寺、銀座、表参道と、立て続けに打ち合わせや取材があり、
喉がどんどん痛くなって 風邪っぽくなってきたとき。。ナチュラルハウスでこのお茶を見つけ
新月に合わせて「新月茶」を就寝前にたっぷり飲んでぐっすり眠ったら、すっかり快くなった。
ちなみに、新月茶にはマテ、レモングラス、ローズヒップ、薔薇の花びら、緑茶などが入っている。
昨夜飲んだのは、「上弦の月茶」。こちらに入っているのはレモンバームにアニス、ヒソップなど。

『Aus eigener kraft(月の力で)』は、『月の癒し』という邦訳で10年ほど前に話題になった
記憶があるが、氾濫する“癒し”というネーミングに食傷していたので手に取らずじまいだった。
一昨日さくっと読んでみたら、古来 伝承されてきた“月の力”が身体に及ぼす作用を理解し、
それに呼応した生活をすることで自然治癒力を回復させよう、というわかりやすい指南書だった。
妄信的な“月崇拝者”になるつもりはないが、“月の影響力”というのは、確かに実感するところだ。
まあ、私は名前にも「月」がつくし、飽きもせずよくを撮っているし、
無意識のうちに 月の力に呼応している生きものなのかもしれない。

☆☆☆ とはいえ。。
新月の日は、溜め込んだものを排して身辺を浄化するのもにいいというが、、、
私ときたら新月の日、打ち合わせの間隙を縫って、性懲りもなくあれこれ買い込んでしまい。。
↓これはそのとき衝動買いしたLes Nereidesのネックレス。

丸いシルバーヘッドに透かし彫りになった2羽の小鳥が
「ぴぴぴ」「ちちち」と 私を呼びとめたのだ(笑)。
ハンドメイドなので、同じ品でも小鳥の表情や石の色味が微妙に違うところがまた一興。
フランスのアクセサリーブランドLes Nereidesは、南イタリア出身Enzoとベルギー出身Pascal
夫妻の愛する動植物がモチーフになっていることが多く、無邪気なキッチュ感がツボ。

*あ、このブツ撮り背景には、爆睡していたニキの背中を拝借。
この直後、ニキはすべてを床に振り落とし、「なんなのよ」とばかりに背中をグルーミング(笑)。


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おいしい水

2008-01-08 07:55:44 | Food 酸いも甘いも
昨日、「龍泉洞の若水」がケースで届いた。えっ とびっくりするほどおいしい。
いつも取り寄せて飲んでいるナチュラルミネラルウォーター「龍泉洞の水」と成分は変らない。
ただ 「若水」は、除夜の鐘の終了と同時に その年の健康と五穀豊穣を祈願しながらボトルに
詰められた限定品。昨年、試しに取り寄せてみてから、そのまろやかさにすっかりはまってしまった。

疑似科学とかプラセボ効果とか、一笑に付されることは承知で、おいしいものは おいしい。
そもそも、水にこだわるようになったのは、3年ほど前、KDDIのポータルサイトの仕事で
ミネラルウォーターの取材をしたのがきっかけ。
西麻布にある水の専門店「AQUA STORE AND BAR CONCEPT」で扱っている50種近い水を
飲み比べたり、ネットであれこれ取り寄せてみた結果、辿り着いたのが「龍泉洞の水」だった。

あんまりおいしいので、その夏、仕事の間隙を縫って、思わず東京駅から日帰りで
岩手県岩泉にある日本三大鍾乳洞のひとつ「龍泉洞」に行ってしまったほど。

「龍泉洞の水」は、「龍泉洞」の入り組んだ迷路の内奥に潜む地底湖から
湧き出ている天然の鉱泉水。水深100m近くもある その深淵な湖には、
おそろしく澄んだ水が神妙な波紋を描いていた。

周囲には、上流に汚染源のない豊穣なブナの森が生い茂っており、
洞窟のすぐそばを流れる川のせせらぎが、なんとも快かった。
なんで自分が突然ここにふっと来てしまったのか、わかるような気がした。


「龍泉洞の水」は、長い年月をかけてブナの森から石灰岩層を通り抜けてくるため、
ミネラル分豊富な弱アルカリ水になっている。中軟水なので口当たりもやさしい。
肩書きと味は別物だが、日本名水百選 やモンドセレクション最高賞にも選ばれているらしく、
“ミネラルウォーターのロマネ・コンティ”という大仰なご当地キャッチも許せてしまうほど
別格のものがある。もちろん、味は主観だから 「ただの無味無臭の水」という人もいるけれど。

昨春、メイクアップアーティストのシュウウエムラ氏をインタビューした際
御歳80余才で現役を張る彼は、そのパワーの秘訣を訊くと「水です」と即答していた。
自分の身体の約7割は水が占めているわけだが、自分がおいしいと感じる水を飲むと、
身体の隅々に清々しい甘露がすーっと沁みこんでいくのをリアルに実感できる。

それにしても、元旦仕込みの「若水」ってなぜこんなにおいしいのかな。なぞ。

♪Agua de beber
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三毛猫集会とバーニャ・カウダ

2007-12-17 23:58:22 | Food 酸いも甘いも
昨日は、新婚ちよさん宅でホームパーティ“三毛猫集集会”。
ドレスコードは三色づかい。私は緑×白ベースに赤のクリスマスカラーで参加。
参加者は ちよさん まいか社長 キムリエさん レイさん ふくちゃん まついさん たがやさん
というライター、エディター、デザイナー、フォトグラファーのお友達アンド、
釣りから帰ってきて絶品のイサキお刺身&スズキのアクア・パッツァを作ってくれた
ちよさんの相方さんぺいさん、そしてさんぺい家のアイドル三毛猫こなみちゃん。


ザ・ダンドリャー(まいか社長命名)ちよさんのパーフェクトな段取り術によって
みなそれぞれ持ち寄った前菜やスイーツが大集合。どれもトレビア~ン!ハオチー!
中でも↑トップ写真の猫型巨大キッシュ(レイさん作)には大歓声が!!

腹ごなしに(?)こなみちゃんと遊ぶ(遊ばれる?)まいか社長。
畳の部屋があるのっていいなあ。


遊び疲れて昏倒するまいか社長&介護するこなみちゃん。
彼女は今秋、クリエイターをネットする会社「エディット・プラネット」を起業。私も強力リスペクト!


いたいけなこなみちゃんに「ばんにゃーい」をさせるふとどき者(私)。
極上のお餅みたいにのびる~。ゆやゆよーん。
仔猫時代の写真は 宇宙人そっくりだったけど、いまやスウィートなお嬢さん猫。

さんぺい家はとても心地よく、ほんとうに楽しいパーティでした!
お土産にいただいたちよさん手作りのシュトレン&クッキーは、プロのパティシエもドイツ人も
びっくりの本格的なもので、あまりの美味しさにくらくらしながらぱくぱく食べてしまった後、
あの完璧なシュトレンの写真を撮り忘れたことを大後悔。。。
左のリンクにもあるニコンのスイーツサイトでもレシピを公開しているそうなので要チェック!

***
ちなみに、“バーニャ・カウダ担当”だった私は、前日の深夜、キッチンに立ち、
ミルクを入れた鍋でにんにくがほっくり柔らかくなるまで ひたすらことことことこと。。
ミルクで煮る方法はベットラで教えてもらった。確かににんにくの臭みがまろやかに。


すっかり柔らかくなったにんにくと、アンチョビを包丁で細かく潰し
ぷつぷつ沸き立つオリーブオイルのお風呂で、じっくり火を通す。
ちなみに、オイルは愛用のオロ・デ・ヘナべ。スペイン産の有機栽培もので、香りが抜群。


真夜中、できたてのバーニャ・カウダをチコリにディップして味見。微妙に癖になる感じ。

ところで、“バーニャ・カウダ”とは、イタリア語で「温かなお風呂」という意味。
ポルチーニや栗にバローロなど、イタリア屈指の美味しい産物で有名なピエモンテ州の郷土料理。
おやじギャグみたいで恐縮ながら、お婆さん猫を見ると、ついこの名を思い出してしまう。
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世界遺産vs悦楽ポルチーニ

2007-11-07 00:24:04 | Food 酸いも甘いも
秋になると食べずにいられないものがある。

栗ご飯 モンブラン ポルチーニ。

どれも結局のところオールシーズン食べられるけれど、やっぱり秋に食べてこそ。

栗ご飯は9月になるやいなや、どっさり炊いてさんざん食した。
モンブランもアンジェリーナ、千疋屋、テオブロマetc…
方々のお気に入りスイーツ屋さんで既にあれこれ賞味した。

ちなみに、モンブラン文化は日本独自のものだけど
自由が丘にあるモンブラン発祥のケーキ店「モンブラン」(昭和8年創業!)の
絵に描いたような典型的モンブランは、もはや貴重なのかもしれない。
最近のモンブランは、お店によって実に千差万別。
ただ、お菓子用マロンペースト特有の薄っぺらな味がすることもままあり。
有名パティスリーでも、栗あんぱんの中身ですか?みたいながっかり代物も。
やはり、栗じたいが美味でなくっちゃ、モンブランは成り立たないのだ。

…で、ポルチーニ。(ハラタケ目イグチ科ヤマドリタケ属食用キノコ)
8月末から11月頭が旬だが、フレッシュはなかなか入手できないし
乾燥したものの方が、実はあの独特の香りが濃厚。
松茸にもよく例えられるけど、私は鼻面に松茸の土瓶蒸とポルチーニパスタを
差し出されたら、後者に尻尾を振るタイプ。

そんなわけで、夕食に今秋初のポルチーニパスタをつくった。
乾燥ポルチーニを水に浸すと染み出てくる黒いエキス。その香りにまずくらくらっっ。
それを軽く漉し、オリーブオイルとにんにくでソテーし、
生クリームを適宜流し込み黒胡椒を振る。そこに岩塩をたっぷり入れてアルデンテより
やや硬めに茹でたスパゲッティを少々の茹で汁と共に投入し、
ソースと手早く絡め、器に盛ったらパルメッジャーノを少々トッピングしてできあがり!ふぅ

部屋中に、ポルチーニの媚惑的な香りがむうーんと漂い、恍惚。
味も濃厚なので、きりりと辛口のスプマンテがあれば最高。
私は今夜もいろいろ長丁場なので、炭酸入りミネラルでがまん。

2年前の同じ頃、フィレンツェに取材で訪れた際、忘れがたい味のポルチーニを食べた。
その日は現地コーディネーターのようこさんが、パートナーのシェフ エリオさんの料理を
ぜひ食べていってと、ご自宅での素敵なディナーに招待してくださった。
トルナブオーニ通りから1本入った路地裏の、エレベーターのない
旧い石造りのペントハウスのおうちでいただいたアーティチョークの前菜と
フレッシュポルチーニのステーキは、どんな名店で食した料理よりも心打たれる味だった。

ウッフィツィのボッティチェッリやミケランジェロの傑作も
ドゥオモの超越的なブルネレスキー クーポラも、メディチさんちの豪壮な宮殿や庭園も
それはそれはブラヴィーッシマなのだけど、あのポルチーニの感動には敵わないのだ。
世界遺産VSポルチーニ。

ところで、エリオさんは極上のスーペルトスカーナでいい感じに酔ったら
今でも思いっきりイタリア語訛りの日本語でようこさんに言っているのかなあ?
「ワタシハ 愚カナ 羊飼イデス」…って!
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