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猫とハートと疾風怒涛の日々

2010-12-26 05:26:05 | Tokyo 闊歩・彷徨・建築探偵

ものすごくいろんなことが起きているのに、ものすごいスピードで過ぎ去っていく日々。
みるみる暮れていく晩秋から初冬の宵口は、ときおり残酷なくらい美しかった。

もう一か月も前に書こうと思っていたブログを書くのは、夏休み終了直前の小学生が
空白の絵日記を一気に埋めるような気合がいる。でも、撮りためた写真を眺めていたら
昨今の慌ただしとは無縁ののほほん写真ばかりで、我ながら ばかみたいな能天気さ。

そんなわけで「ルナスービトの悪童日記」、晩秋フラッシュバック編です。

10月末の休日、素敵なマダムちづこさんたちと谷根千散歩。
子ども時代に界隈で遊んでいたというまりこさんのナビで、見知った谷根千にも思わぬ発見が多々。
つつじ祭りの時しか訪れたことのなかった根津神社も、秋はまた別の風情が。
ちなみに根津神社は時代劇の撮影スポットだそう。そういえば、見覚えのあるやなしや。
旧安田邸では、ちょうど重陽の節句中で、雪のような真綿をかぶった菊が飾られていた。


谷根千は猫の町としても知られるが、昨今はあちこち観光地化していたりして、猫たちもちょっと
肩身が狭そうだ。地元のこんなやさしい人たちに見護られて果敢に生きのびてほしいなあ。。



10月末~11月にかけて開催された中国国際映画祭。そのオープニングパーティに行ってきた。
おりしも世は尖閣報道のピーク時だったけど、会場内は至ってなごやかな友好ムード。
ちなみに、会場は来年3月に閉館する赤プリこと、グランドプリンスホテル赤坂。
奇しくも、昨日12月25日に有楽町西武が閉店したが、いずれもバブル時代を象徴する
西武系の牙城。絶頂期から20年余りの諸行無常を思いつつ、泡のお酒をたしなむ聖夜哉。



11月頭、軽井沢から上京したキムリエさんと青山でランデヴー。
このブログでも何度も紹介していますが、スタジオトリコで制作した
アレックスモールトン自転車展記本『ALEX MOULTON BICYCLES EXHIBITION 2010』
キラー通りに面した「on Sundays」のウィンドーに飾られていて感無量!
アート本の老舗である同店でも評判が良いそう。うれしい限りです。
この日は父の命日でもあり、何か後押しされているように楽しい発見がたくさんあった。


11月半ば、お世話になっているデザイナーやぶきさんのお誘いで、彼女が宣伝美術を担当している
「花組芝居」の最新作「花たち 女たち」を観劇。昨年の「夜叉が池」以来だったのだが、
相変わらず猛烈なテンポで、展開の早いこと早いこと、小気味よいことこの上なし(笑)
暗転もほぼなく、場面が見事な切り返しで あれよあれよという間に変わる変わる。。。
有吉佐和子の原作は未読なのだが、花組芝居は歌舞伎のように女役もすべて男性が演じており、
演出は例によって きわめて斬新で大胆不敵。しかも、どたばたスラップスティックの中にも
人間の複雑怪奇な情念がグロテスクなまでに深く麗しく描かれている。いやぁ名人芸でした。
観劇後に、このゴージャス&ラブリーなイメージ画(左)を描いたイラストレーターの大谷リュウジさん
合流して、やぶきさんたちとゴハン。初めて会う方々と深夜までわいわい楽しかったー。

同じ週には、東京都庭園美術館で開催していた「香水瓶の世界」展を取材かたがた見学。
あいにく展示物はすべて硝子ケースの中なので香りまでは確認できなかったけれど
くらくらするほどエレガントで蠱惑的な香水瓶のデザインに、かなり深酔いしました。
特にルネ・ラリックの作品、えぐすぎる! たとえば、香水瓶の四角に胴体のながーい蝉が4匹、
みっちり張り付いているラリックの香水瓶を使っていたのは、いったいどんなマダムだったのかな?
ちなみに、庭園美術館の入口には、朝香の宮がウエルカム用に使っていたという巨大香水塔が。



同じく11月半ば、お世話になっている雑誌編集者の渡辺さん&土澤さんと、
猫特集ページの件で 恵比寿の猫カフェにて 猫打ち合わせ。実は猫カフェは初体験の私。
結局、打ち合わせのほとんどは 猫遊びに終始。。でも至福でした。


久々に猫を抱きしめてうるうるする私(左)と、やはり猫を抱く土澤さん&渡辺さん(右)
来年、本が出たらまたここでご紹介いたします。

この数日後、5年間愛用(酷使)したノートPCが不意に壊れた。
バックアップを完璧にとっていなかったため、随分と肝を冷やしたが
火事場の馬鹿力的な機転で、奇跡の如く締切ピンチをなんとかクリア。
リスクヘッジの大切さをしみじみ実感&反省しつつ、なにか腑に落ちない。
文章だけなら、紙とペンがあれば書けるのだから、本来は。
(あ、携帯やiphoneとかでは私は長文が書けない性分です)



11月の祝日、ぱつぱつスケジュールの間隙をぬって、お仕事冥利でウェスティンホテル東京の
レディースルームに叔母と一泊。話には聞いていたけれど、実に快適至極でした。
ベッドに転がった足元に東京タワーの夜景ビュー。朝食のブッフェもパーフェクト。
あえてPCを持っていかず、半日仕事を忘れて呆けたせいで、帰るなり徹夜仕事。
優雅なヘブンリーベッドから、一気に締切無限地獄へと雪崩れ込んでいった。。

。。。のだが、その途上に撮ったのは、ほっと一息モードの写真ばかり。

左はまいか社長の会社設立3周年目のお食事風景。青山の新進仏料理店フロリレージュ、
メニューも盛り付けも唖然とするほど斬新で、かなり気に入りました。まいかさん、ありがとう!

右はたぶん外苑前の裏道のカフェでランチ打ち合わせした時のマッキアート。
イリーのヒップなカップ&ソーサーに泡ハートがキュート。こういうちょっとした絵づらが
締切続きの緊迫した日々の緩衝剤になるわけです。


これは恵比寿での打ち合わせ帰り、恵比寿在住のオーリエさんを誘って
バールでお茶したとき。ベージュのベレーがとっても似合っているオーリエさん。
尽きない会話の余韻のように、カプチーノのハートが最後までくっきり消えなかった。


そしてこれは、スリランカに発つ直前、学芸大で童門冬二氏の取材をした後
編集者のしばたさんとお茶したとき。やっぱり、ハート♡
久々にお会いしたこともあり、ついつい長話。お元気そうでほんとよかった。

高速で過ぎ去った晩秋の日々。息をつく間もなかったけど、どれも大切な瞬間。
あれこれ忙しくても、関わる多くの方々とのご縁をずっと大切にしてきたいなあと心から思う。

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