[ 8月 28日 ]
[ タイで若者の王室離れ ]
タイの若者の間で、王室離れが進んでいます。
長らく国民に敬愛されてきたが、現在の立憲君主制の姿に疑問を投げ掛ける発言がSNSを
中心に拡大し、これまで王室を巡る議論はタブーとされ、批判は重罪となるにもかかわら
ず、最近、公然と「変革」が語られ始めました。
中心に拡大し、これまで王室を巡る議論はタブーとされ、批判は重罪となるにもかかわら
ず、最近、公然と「変革」が語られ始めました。
「国王は、政治の上にいるわけではない」
「今の政権は、自らの利益のために君主制を盾にしている」
「今の政権は、自らの利益のために君主制を盾にしている」
名門タマサート大学で今月10日夜に開かれた政府への抗議集会。
学生リーダーの1人、パヌサヤさん(21)が10項目の要求を読み上げました。
王室を巡る表現の自由の容認や、いまだに残る不敬罪の撤廃、王室予算の見直し…。
広場を埋めた数千人の学生たちが歓声と拍手で応えました。
広場を埋めた数千人の学生たちが歓声と拍手で応えました。
タイでは7月以降、若者を中心とした集会やデモが盛り上がりをみせています。
政財界など既得権益層への目に余る優遇や、縮まらぬ経済格差に、伝統的価値観の押しつけ。
直接の矛先は、2014年のクーデターによる軍政から移行したプラユット政権です。
さらに、絶大な権力や、世界一とされる王室資産を保持するワチラロンコン国王(68)に
向けられる目も、厳しさを増しています。
向けられる目も、厳しさを増しています。
「王室は、国民のために使うはずの多くの税金を自分たちのために使い、批判も受け付け
ない。自分の親とは意見が違うけど、今のままなら王室はいらない」。
ない。自分の親とは意見が違うけど、今のままなら王室はいらない」。
翌週の別の集会に参加していた女子高校生のウォラカモンさん(16)はそう言い切って
います。
います。
16年に即位した国王は、国を留守にすることが多く、別荘のあるドイツで過ごすことが
ほとんどだとされ、現憲法の制定過程では、国民投票通過後の草案に、権限を強化する
異例の修正を加えました。
ほとんどだとされ、現憲法の制定過程では、国民投票通過後の草案に、権限を強化する
異例の修正を加えました。
4度の結婚や100年ぶりの側室復活、一族の特権的な行動…。
話題を振りまき、王室は、父のプミポン前国王が築いたイメージから離れていきます。
在位期間が70年に及んだ前国王は、貧困対策で農村に足を運び、軍と市民が衝突する危機
的状況をたびたび仲裁。
的状況をたびたび仲裁。
クーデター政権を認め、莫大な財産や権力を維持しつつも、国民に寄り添い、模範となる
姿が慕われました。
姿が慕われました。
翻って、経済や暮らしが危機的状況の今、国家元首としての在り方を巡り国民感情に火が
付いたのです。
付いたのです。
今月3日、バンコクの集会で人権派弁護士が言及したのを皮切りに、王室改革論が噴出。
一部メディアは「若者たちはルビコン川を渡った」と報じました。
[ 川 柳 ]
[ ここから いっしょに月見たことも あった窓 ] その人はとっくに飛び出して今は一人。
[ リモコンを 向けても下がらぬ 妻の声 ] リモコンで妻を操作出来たらこれは売れます。
タイでは街中や店舗、家の中など至る所に、国王ら王室関係者の肖像画が飾られて
います。過去になかった、「敬愛されるべき王室への批判」が若い人たちから出てき
ました。今の国王は敬愛される資格がないのは誰しも認めるところです。亡くなった
父と比べて品行の点からも国民から敬愛の念が薄れています。
左の写真は軍政反対、王室改革を訴えるデモ。右は街に飾られた国王の像。
長引くコロナの経済への悪影響は益々深刻で、リーマン・ショックをはるかに上回るマイ
ナス面が全世界を覆っています。
そんな中、アメリカ大統領選挙が近づき、トランプ劣勢の中、醜い相手陣営の中傷合戦を
繰り広げる品のなさで、人々はよりどころになる目標を失っています。
そうすると印刷しただけのドルを頼りに出来ず、必然的に金が安全資産として見直されて
います。
現在もアメリカ大陸内の飛行機は運航していますが、大陸を出た国際線はほとんど運休状
態です。
私たちも採掘した金の行き所がなく、国際線運航再開を待つ毎日です。
御意見などある方は下のところにメールをください。 [ lunacorp@live.jp ]