月のmailbox

詩或いは雑記等/小林貞秋発信。

ノーベル文学賞は「他の人」に決まったけれども

2012-10-13 21:55:27 | 文学

             

 

4年前から早稲田大学のエクステンションに行っていて、前にも文学関係の教室で村上春樹の小説のことが出たこともあるけれども、個人的には関心の外のもので、読んだこともない。前日の10月12日金曜日、26号館702教室で文学部教授の中島先生が開口まず、「みなさんも、もうご存じのことと思いますが・・・・」と言い始めた時に、瞬時、なんのことかと思いめぐらせてしまったのが当方。当然早稲田の文学部の先生方によっては、その前夜、ノーベル文学賞の発表に気もそぞろであったわけで、受賞とあれば早稲田側にも取材があるだろうということで、その準備にかかっていた先生も。というようなことも、その時の先生の前夜のことに及んだ話で聞いたのだけれども。「みなさんも、もうご存じのことと思いますが・・・・・」と始めたのも、先生からすればも当然、自然のこと。

                                                                              

 だが、瞬時、分からなかった私の関心とはそれだけ距離があったわけで、ノーベル賞などあちらの話という感覚しかない私などでは、当然のことと言うしかないか。もちろん、中国人の作家に決まったというようなことは分かっていたけれども。何にしても、文学に深く関わられているのに加えて身内の文学部出身ということになれば、それは当然のことと、その瞬時の後には最初にそのことが出て当然、と納得。今年アジア人だったから、来年はないだろう、と。ご自身が他に日本人の候補として考えたいのは、古井由吉。だが、知名度が低いことなどもあり、その辺りがどうか、云々。上げられた古井の名前に意外さを感じたけれども、はるか昔ちょっと知った程度で、文学界のことなどには疎くなっているので、そういう見方もあるようになっているのかな、という程度の印象止まり。

                                                                             

中島先生の授業はたのしみで、昨年につづいて今年も四月から受講。現在は戦後まもなくの文学で、先週、志賀直哉の「灰色の月」、この金曜日は太宰治の「トカトントン」、次週は梅崎春生のもの。

                                                                                             

                                           

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現代詩手帖から、「現代詩年鑑2013」の「詩人住所録」掲載データの確認のハガキが今日届いたのだけれども、中に最近読んだ本で良かったものを書いていただきたいというような箇所があって、すぐには書けず考えた次第。読んで面白いと思ったりはするけれども、そう問われて書けるほどのものはないということにもなるようで。

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