眼で舐める
同じなのに
別のことを言う
別に思って
背中を転がる
頭の重さは計り知れないので
ついには突き抜けるものかと
柔らかな地の球
同じなのに
別のことを言う
元々同じではないから
針で刺しなどすれば別の反応
と見る次には薔薇色の
総体思い
ブランコ
揺れるにつれ位置ずれて
当たる壁はゼリー
真紅がかって耳ともなるので
沈められた声など忘れ難く
戻るのは
いつも同じ道
同じserenade
作り人は知らず
だが永遠のように永らえるエキス
ありて
当方そこに寄る
何処の当方かは解らない
ままに
そこに寄る
無数の唯一無二を
眼で舐める
2014