月のmailbox

詩或いは雑記等/小林貞秋発信。

詩-Space  眼で舐める

2018-03-13 07:31:49 | Weblog

 

          眼で舐める


同じなのに

別のことを言う

別に思って

背中を転がる

頭の重さは計り知れないので

ついには突き抜けるものかと

柔らかな地の球

同じなのに

別のことを言う

元々同じではないから

針で刺しなどすれば別の反応

と見る次には薔薇色の

総体思い

ブランコ

揺れるにつれ位置ずれて

当たる壁はゼリー

真紅がかって耳ともなるので

沈められた声など忘れ難く

戻るのは

いつも同じ道

同じserenade

作り人は知らず

だが永遠のように永らえるエキス

ありて

当方そこに寄る

何処の当方かは解らない

ままに

そこに寄る

無数の唯一無二を

眼で舐める

                                                                  2014

 

                                         

 

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