月のmailbox

詩或いは雑記等/小林貞秋発信。

詩-Space 言葉を巻いて

2008-05-27 22:52:19 | 


    ウィンドーそばの
    席
    通りを
    水平に眺めながら
    縞模様の
    空気で言葉を
              クルクル
                        クルクル
    巻いて
    発射させたりなど
    しているんだな
              クルクル
                        クルクル
    巻いたのを
    樹を越え
    ビルを越え
    橋を越え
    川を越え
    水平に眺めながら
    夢を孕んだ言葉が
    踊るように弾けるのを
    どこか
    どこかで
    追っているんだな
               クルクル
                         クルクル
    巻いたのを  



              from Six Poems No.5 2002        
      
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詩-Space ひっかかる

2008-05-12 21:54:26 | 
    

     ほんのちょっと
     外れている
     なにかがある
     だけのこと
     なのに
     ブランブランする
     ひとが
     別のブランブランに
     関わる
     ところで
     ひっかかる
     すると
     なんなく着けた
     先までの
     道
     底不確かに
     たるんで見えて
     どこか
     どこかと
     当たりをつけつつ
     萎えている
     となれば
     一気に
     断ち切るぞ
     あの根元から
     そこまで行っている
     傾き
     抉る
     気配


                            January 2008
 
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ウィンドーの外を見ている

2008-05-02 19:52:16 | Weblog
ウィンドーの外を見ている。定席のようなその場所で、通り過ぎる今日の人を見る。万別、というのは人に限っては、当たり前のこと。それぞれの年齢のひとびと。眼が離せなくなると言えば、どのひとりに対しても言えるのかもしれない。顔立ち、服装、なにかしら特徴的な部分。そんなひとの姿に気をとられたりしながら、本当に出掛けなければならない場所がありそうであるのに、そこからずうっと離れつづけていることを感じたりもしている。手をつけないままに、過ぎるに任せている、あちらのこと。そのうちには、何故にそれに手をつけなければならないのかさえ分からなくなる、予感もありそうな、あちらのこと。
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